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ブックフェア遠征中、予想GUYなデイ

さてさて東京遠征中の鉄と亜鉛です。

7月12日はブックフェアの例の場所に居たりあちこちを見て回ったりしましたが、ブースでは呼び込みをして営業活動してみたり編集尺を配ったり会社の説明をしてみたり来訪者があったり。

最初(たしか午前?)は asakura-t (浅倉)さんがいらして、
それから14:00ジャストにkzhrさんがブースに。持ってきた写真(写植機とか活版とか)を見せたり会社の説明をしたり未来の依頼(未満)というか勧誘をしたり興味深いお話を伺ったりオフレコ話をしたり、
そんなことをしているあいだに funaki_naoto さんが到着。差し入れをいただきましてありがとうございました。予想外でした。皆で美味しくいただきました。
と思ったらそこに予想外。「しろもじメモランダム」の中の人(mashabowさん)が登場。

以降の展開は、まあ氏の記した通り。

http://d.hatena.ne.jp/mashabow/20080712/1215879024

イワタブースに狩野さんがいらしたのも予想外でした。
今回はサプライズを食らいまくってます。
ある意味予想の範囲内だったのは、イワタブースで funaki さんが大量にフォントを買いこんでいたぐらいでしょうか……。ううむ。

時間の関係で、僕はDNPブースのところで中座して自社のところに戻りました。

モリサワブースで配布中の『組版で語る』と『モリサワフォントディクショナリー』はなかなかに面白いものですので皆様もぜひゲットされてはいかがでしょう。

例年は二日間の出張なのですが、今年は一日なので見て回るのと仕事とで大いそがし。まあデジタル関連で情報収集するのも仕事でのうちですが。(あとで会社用のレポート書かねば)

……が、その後イロイロありまして、今日すなわち7月13日も午前だけ会場に居ることになりました。
これも予想外。うぅむ。
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by fezn | 2008-07-13 09:38 | TIBF

PAGE2008/事後レポート

これもまた超旧聞。2月の「PAGE2008」見学記。のようなもの。
だからちまたはTIBF2008の季節なんですってば。うぅむ。

【2/8am~pm】午前~午後-------------------------------------

◆PAGE2008

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(大型機材などのコーナー)

■キヤノンシステムソリューションズ
・組版ソフト「EDICOLOR」など
(印刷機材や、画像加工ソリューションの展示がメイン。EDICOLORは、新バージョンが出たわけでもないので、脇役。)
→EDICOLOR9.0について、疑問点もろもろを質問。
 ↓
 ・高度な書籍組版を実現する機能、もろもろ(浮動枠、柱文など)
  →近いところで見れば、
 ・新機能「レイヤー機能」は、便利そう
  →ただ、やはりAdobe製品とは使い勝手が異なる模様。
 ・振り分け組版
  →教材etc.では、かなり重宝するのでは?
 ・校正支援機能・自働ルビ振り機能(の強化)
  →原稿エディタとして使うときに、便利そう。
 ・文字数カウント機能
  →同じく、原稿エディタとして有用。
 ・文字パレットの機能強化
  →これは個人的に、非常に便利。
   (組版データ修正の仕事が多いときにも便利。)
 ・ただOpenType対応度は、InDesignの旧バージョンのほうが遙かに上……。


■キヤノン
・オンデマンド印刷、プリンタの展示
・プリント~くるみ製本の自働化 etc.

■大日本スクリーン
・製版技術の展示
・印刷機材の展示
・印刷工程管理テクノロジーの展示

■理想科学工業
・オンデマンド印刷機など

■コニカミノルタ
・オンデマンド印刷機など

■日本ヒューレット・パッカード
・designjetシリーズ(大判インクジェットプリンタ)など。
※IndigoPress(超色彩オンデマンド印刷機)は展示なし(パンフのみ)
 →昨年は実機の展示&プリント実演あり。

かわりにdesignjetの実機によるプリント実演。これも壮観。

■日本オセ
・大判カラープリンタ(インクジェット)
→CTPのプルーフ用
 (いわゆる「インクジェット校正紙」「白焼きプルーフ」に相当)



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■プリントン
▽名刺:営業部:■■ 氏
・オンデマンド印刷など。

■オリオンプレス
・印刷~後加工
 封筒etc.
 「自社の社名入りの封筒」の営業etc.


■ホリゾン東テクノ
▽名刺:業務課:■■ 氏
・後加工
・オンデマンド印刷機、オンデマンド製本機の展示
 糊(ホットメルト)がついている用紙(台紙)を用いて、
 熱を加えつつ圧着する装置 etc.

■ニッカ
▽名刺:商品開発営業部:■■ 氏
・オンデマンド製本機
 コピー機のような外観で、投入された紙束を本にしてしまう。
 三方裁ち装置内蔵。くるみ製本


■AGFA
※世界最大の印刷機材メーカー
■ヤマトヤ商会(AGFA社のブースにて)
▽名刺:営業部:■■ 氏
→プレートセッターの最新機種の説明
(製版フィルムなしで、データからダイレクトに刷版を作る装置)
・元々、印刷工程は化学薬品を多く使うため、環境に優しくない。
→最新型は、環境負荷をかなり低減した。
 →しかも、操作が簡単。清掃も簡単。
※機材は数百万~数千万するシロモノ。


■ムサシ
▽名刺:印刷第一部:■■ 氏
・名刺専用プリンタ など。
 →超高速・低コストで、簡単に名刺や
  ハガキの宛名印刷ができる。(専用ソフトetc.付き)
大量にDM発送するなら、これを導入したほうが結果的に安くつく模様。


■旭紙工
▽名刺:営業部:■■ 氏
・“後加工”に強い印刷会社
・様々な種類の「加工」「折」を集めた“見本帳”を販売
 「PROKIT」 http://www.asahishiko.co.jp/kit.htm
 →印刷営業のためのツール。(実例がすべて見える)
  →印刷・製本に関する教材、にも最適?


■リョービ
(フォント部門とは別ブース)
・特殊印刷etc.
 実例配布、利点にかんするセミナー
※どこでも真似のできるものを刷っていては、印刷会社が「他と差別化できない」という現状がある。→機器メーカーは、「差別化要素」を提案している。これもその一環と思われる。
・UVパールニス、広演色印刷


■吉田印刷所
・PDF変換、入稿
・InDesignServerを使った半自動組版システム
 ブラウザから操作する、カタログ組版
 ※チェーンに属する販売店が、ある条件内の商品価格etc.を
  カスタマイズした広告を簡単に作れる。

■エコーインテック
・大連DTPの紹介
 会社案内の類も、かなり立派に。
※まだ現状、「日本向けの本を、デザインも含めて」できる会社は無い模様。


■デジタルプレス
・大連DTPの紹介
 トレースから組版まで。

■エキスパートスタッフ
・人材派遣などの事業紹介・案内


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フォントメーカー各社

■モリサワ
※DTPフォント業界シェアNo.1
・年間ライセンス「モリサワ・パスポート」(282書体が使える)に、
 新しいプランを二つ追加。
 「パスポート・ワン」(事前見積処理etc.不要の簡易版。値引きなし)
 「スチューデント・パック」(学割。30書体に限定)

・新フォントパック
 「パック・フォー・ビスタ」(Pack for Vista)
 →Windows Vista用の、TrueTypeフォント(7書体)
  リュウミン……4ウェイト、新ゴ……3ウェイト

※今回はあまり詳しい話を伺うヒマが無かった


■フォントワークスジャパン
※福岡に本拠を置く、フォント業界シェアNo.2 の会社
▽名刺:営業:■■ 氏
・LETSの新展開などについて質問。
・新書体などについて質問

→■■氏は名古屋方面も回っている、との由。
 →やはりモリサワとはシェアの違いが相当にある模様。



■ダイナコムウェア
※多書体・低価格路線が武器(ダイナフォントのメーカー)

▽名刺:ダイナコムウェア営業:■■ 氏
・新書体(シネマ体、浪漫体など)について質問
 ・ひらがな部分だけ変えたものを用意してある。
※フォントワークスもダイナコムも、シネマ体
 (映画字幕風)フォントを出してきている。

(PAGEの場ではないが:)
▽名刺:ダイナコムウェア顧問:■■氏
Q:「ダイナの日本語フォントの、漢字部分は中国台湾で作っていると聞きましたが、平仮名部分は誰が作っているのですか?」
A:「最初に用意した、基本の明朝・ゴシックは、日本のフォントデザイナーに依頼。/デザイン書体のシリーズは、台湾で設計して、日本で(日本人が)監修している。」

Q:「大陸中国(中華人民共和国)で、市場占有率の高いフォントベンダーはどこですか?」
A:「台湾と違って、そもそも売れる“市場”が無い。著作権意識の諸々もあり……」


###↑これは「もじもじカフェ」の話。



■イワタ
※金属活字時代からの書体メーカー
・UDフォント (UD=Universal Design)
・漢文フォント

▽■■ 氏(営業部)
→TIBF(東京国際ブックフェア)や、昨年のPAGEでお会いして、また名古屋オフィスに来て頂いたこともあって、顔なじみに。(※それとは別に、ちょっとした知人が、先日イワタに入社したこもともあり……)
→フォント販売の現状について伺う。
 ・漢文フォント→市場(需要)が殆ど無い。



■リョービイマジクス
▽名刺:営業本部フォントシステム担当:■■ 氏
・「伝統書体シリーズ」
 (中国の漢字書体を取り入れて開発)
・「本明朝」シリーズについて など
※Windows機に入っている「MS明朝」は、元々はリョービの「本明朝」がベースになっている。


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(書籍系)

■JAGAT(日本印刷工業界)
・印刷・編集関連の書籍の販売
→ポケット版『カラーチャート』購入


■印刷学会出版部
・『編集校正便覧』(\700)など入手
→オマケで「印刷雑誌」バックナンバー受領

▽名刺:印刷学会出版部・書籍編集課課長:■■ 氏
→今作っている本etc.について、お話をうかがう。


■ワークスコーポレーション
(DTP関連の書籍を発行)
・『DTPスーパーしくみ事典2008』購入
 (これは自費→私物)
販売をしている方に、売れ筋etc.を伺う。


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■ジャストシステム
・校正支援ソフトの紹介
 「Just Right!」
→共同通信社の記者ハンドブックに準拠 etc.
→ATOKと連動したり

→新商品:InDesignと連動するタイプ
 →原稿エディタとしてInDesignを使う際には便利。


■ソフトウェア・トゥー
・諸々のソフトウェアの紹介
・PDF管理ソフト →製版etc.につなげていく。


■プロキシー(Quark Japanのプラグイン開発)
▽名刺:営業企画部課長:■■ 氏
▽名刺:システム開発部:■■ 氏
・自動組版について伺う
 →現体制の中では、とりあえずは使うことは無さそう。
 (■■■等とは、また異なる方向性のシステム。)

■Quark Japan
・開発中の新バージョン「QuarkXPress7.0」についてのデモ
 ・OpenType対応の強化
 ・日本語組版の強化(原稿用紙のような枠の導入)
   ※EDICOLORは1.0から搭載していた。

・ちょうど文研出版『100 Facts』の関連で、海外版のQXについて質問。
 ・(簡単に言うと)「英語版」「国際版」があり、
  保存形式によって異なるので、いちがいには言えないが、
  →「国際版6.0」があれば、どのデータでも開くことができる、
   &「日本語版4.0形式」にできる。
 →別途レポート参照。

▽名刺:クォークジャパン:■■さん
 ・テクニカルサポート


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※ここ数年来の傾向ではあるはずだが、
 こうしてみると、昨年以上に
 「オンデマンド印刷機」関連の展示が増えている、
 ように思われる。




【2/8pm】夜-------------------------------------
・池袋にて、■■■■■■■■の方々と会食
 ・同じ店で別の宴席のあった、
  JAGATの郡司(ぐんじ)氏ほかと名刺交換
 ・予想の倍も来た料理を必死で平らげる。
 ・■■さん、■■さんほかと会食
  #&意見交換、情報交換

▽名刺:JAGAT(日本印刷技術協会):郡司秀明 氏
 ※DTP関連の猛者



【2/8pm】夜---------------------------------------
テレビをつけたら映画をやっていた。
(死に神手帳ってやつ。)

【2/9am】午前---------------------------
◆移動
・水道橋→飯田橋(JR)
 ※あとから気づいたこと:歩くべきだった。
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by fezn | 2008-07-12 00:03 | DTP

2008_06_07_DTP勉強会レポート

さてさて。ちまたではTIBFが開催中ですが、空気を読まない鉄と亜鉛は、昔話を始めるのです。昔といってもそんなに昔ではありませんが。ふむ。

6月に開催された「DTPの勉強部屋 第10回勉強会」http://study-room.info/dtp/index.php?ID=33
の、レポートのようなものです。



2008_06_07_DTP勉強会レポート
作成日:2008.06.09.[月]

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2008年06月07日、「DTPの勉強部屋 第10回勉強会」が開催されました。
その内容をレポートします。
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★Session 1 「チャレンジ! 自動組版」
  講師:菊池謙 氏(浜島書店)
★Q & A 質問コーナー/意見交換
★Session 2 「Photoshop、本当に使いこなしてますか?」
  講師:渡辺和仁 氏(OST)

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★Session 1 「チャレンジ! 自動組版」
  講師:菊池謙 氏(浜島書店)

◆自動組版の必要性
・自社=浜島書店は教材メイン →その需要の中での必要性
 ※よくある自動組版の事例は、カタログやシラバス。 (←菊池氏いわく「シラバスといえばS社さんが取り組んでいますね」と、S社さんの例の取り組みは、かなり知られている模様。)
   ↑それとは条件が異なってくる。

◆組版ソフトはInDesignを使用

◆「InDesignタグ」を使用した場合:
・実例デモンストレーション
 Wordファイル(*.doc)→テキストファイル(*.txt)→InDesignに取り込み。
 このTXTファイルは、タグ付与した状態。
 Ruby(ルビー:プログラム言語の一種)で、Wordファイルの組版属性を、TXTファイル中のタグに一括変換する。

▼利点:
・執筆者のWord原稿中の「上付き文字」「化学式」etc.を、InDesign上で再現できるetc.(今回の実例は理科のものから。)
 (教材出版社として、頻出のもの。)

▼問題点:
・(今のところ)テキストフレーム内しかできない。
・画像類を自動的に読み込んだりすることができない。
・新しいフレームを生成したりすることは、できない。

◆「XMLタグ」を使用した場合
※InDesignは、独自の「InDesignタグ」のほかに、XMLタグの読み込み機能も備えている。
※XML=eXtensible Markup Language
 →それ自体はデータ様式ではないが、自在に定義することで活用が可能。
 e.g.XHTML(HTMLの後継規格)は、XMLの一種

※菊池氏いわく、「うち(浜島書店)の仕事では、あまり活用することは無い」(定型の多ページ組版が必要になることが少ないので。)

実例紹介……新刊案内(書影や概要などが並ぶ、定型的な組版。)
・Excelで作った表(書名、書影、概要、ISBNコードなどを入力)
 →Excel(*.xls)→Excelマクロで変換→XMLタグつきテキスト(*.txt)
  →それをInDesignに流し込む。
  →ライブラリで用意しておいた枠グループを配置して、そこに「流し込み」

▼利点:
・画像も扱える(実例紹介では、書影の画像も自動配置された。)
・複数のテキストフレーム(文字枠)に跨った配置が可能なので、
 →凝ったレイアウト(ただし定型的な)が運用可能。

▼問題点:
・カタログのような定型のもの以外には使いづらい。
・ある文字・文字列・段落に対する組版指示は(今のところ)できない。
 ※書体、色の変更etc. ができない。

◆InDesignの(半)自動組版にあたって
・フロントエンド(データの入り口)はWord、Excelなどの、普及している&みなが扱えるソフトを利用。
→それを処理(変換)するプログラムが必要。
 (浜島書店では、Rubyでプログラムを組んでいる。)
 →社内か、協力会社に、それなりの技術力が必要
 (ただし、それほど期間をかけずに修得できた、とのこと。)
 "正規表現"を駆使して、特定の文字列に特定の処理をする。

・別の例:
 Rubyではなく、Excelの「マクロ」機能(これも簡易プログラム言語と捉えればOK)を利用。

###この節に関して、質疑応答で出てきたこと(順番を変えてここに記載):
▼書影などの画像(eps)ファイルを自動リンクさせようと思ったら、
 原稿のExcel上の表記と、画像ファイル名が完全一致していないとダメ。
 その統一を図るには、どのようにしたら良いか?
↓↓↓
・入稿時(他社&執筆者から)、入力時(社内で)に、そのまま流さない。→きちんとルールに則って、文字データを整形する。
 (「元のものは、絶対に信用しない」)
・全/半角などは、まずスクリプトで処理してしまう。
・そのルールを、関与するスタッフ間で遵守するよう徹底する。

==(InDesignの話はここまで)=========


◆TeXによる自動組版
・TeX……発音は「テフ」や「テック」(英語ではその中間と考えればとりあえずOK)
→ドナルド・クヌースという数学者が、自分の数学書を出版する際に、数式を美しく組むために……という理由で、自ら開発してしまった組版プログラム。
→当然、とくに数式の処理に優れている。(複雑な数式も得意)
→(浜島書店のような)教材出版社としては、「数式に強い」というのは非常に便利。
e.g.他に数式を表記する組版言語としてはMathML(XMLの一種)などがあるが、構文が複雑すぎて、人間がそのまま書くことは無理。
→TeXは構文が簡単なので、人間がそのまま書ける。
→大学の(理系)の先生とかが、TeXで原稿を書いている例は非常に多い。
###たとえばM企画さんは、そのあたりに強い模様。

◆日本語TeX
・TeXにも様々なバリエーションがあるが、日本で主に使用されているのはpLaTeX2e」(ピーラテックスツーイー/ピーラテフツーイー)で、これはASCIIが日本語化(プログラムの改造・追加)をしたもので、無償公開されている。

そこからPS(PostScript)書き出しをしたり、
あるいはそのままPDF化したりすることができる。

###ただし、印刷会社の環境によっては問題が起きることも。

◆TeXを使う理由:
・すべて、テキストデータ(*.txt)で組版が可能。
 (TeXは、テキストデータによる記述だから。)
→そうすると、途中の処理が、プログラムで自動化できる。
・図版リンクなども扱える。
・場合によっては完全自動化が可能。
 (とはいっても大抵の場合、細部の調整は必要。)

◆実例デモ。
・Excelのデータ→RubyでTeXソース(*.tex)に変換
 →DVIファイル(*.dvi)に変換  (←中間ファイル)
  ※この段階で、DVIビューワで確認可能。ただしEPS図版はモノクロ。
  →PDFファイルに直接変換
   ※この段階で、Acrobat/Readerで確認可能。フルカラー。
 ↓
※ただし、
ここでは「dvipdf」という(名前どおりの機能の)プログラムで変換しているが、
これはあくまでも簡易PDF。
そのまま印刷工程には回せない。=あくまでも校正用。

本番は、PSファイルに書き出して、
DistillerでPDF化する。
(他の組版ソフトから正式にPDF化する手順と同様。)
※ちなみに、中間ファイルの「DVIファイル」は「デバイスインディペンデント(出力機器に依存しない)」の略。(DeVice Independent → DVI)

▼利点:
・画像を扱える
・ページ全体のレイアウトを、自由自在にできる。
・しかもTXTファイルだけで。(texファイルの実態はtxtなので。)
(InDesignの場合、「まずレイアウトしてから、流し込み」なので、両方の操作が必要。それに対してTeX自動組版は、TXTファイルだけですべてが完結する。)
・数式組版に強い。

▼問題点:
・レイアウトを自在にできる……が、その組版プログラム指示を作るのが大変。
・書体の変更etc.も、かなり大変。
 →デフォルトでは明朝/ゴシックの指定しかできない。
 →それを可能にする追加プログラムも存在するが、大変。
・写真や図を自由な位置に配置するのはニガテ。(元々、文字組版をベースに考えられたソフトだから。)
・TeXの文法を覚えるのが大変。(覚えれてしまえば、あとは楽だが)

だが、自動化のメリットは、それを補って余りある。

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★Q & A 質問コーナー/意見交換

◆非熟練者による操作
Question:
・こういった自動組版は、得られるものは大きいが、教育・修得コスト(時間的・金銭的)も大きい。
・熟練者ならできることも、非熟練者では難しい。
 →しかし、熟練者は自動処理のワークフロー設計と処理を行うべきであって、人手のかかるところは、非熟練者が担当すべき。

→非熟練者による並列作業ができれば速くなるが、
・そもそもの意義を理解してもらうのが大変。
・操作を理解してもらうのが大変。
・きちんと統一したデータを作ってもらうのが大変。
 (ちょっとした違いのせいで、自動作業が進まなくなる)

Answer:
たとえば、まず、Wordをフロントエンド(原稿作成/原稿整理環境)とするなら、見た目の整形ではなく、必ず「スタイル」を使うこと、とする。

InDesignはこれを(直接)取り込めるので、まずそれだけでも作業の効率化が図れる。
(そこに、変換etc.を加えていく)

簡単・確実なこところから始めていく。
(組織として取り組むには)一歩一歩進んでいくしかない。


◆教材作成とInDesign
・Question:
・数式を含む紙面・誌面組版は、InDesign+TeXで?
→Answer:
 デフォルトでは不可能に近い。
 →結局、専用ソフト(MC-B2など)のお世話になることに。
◆書影とリンク
(上記部分に記載)

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★オマケ/Acrobat9発表と、その紹介

◆製品ラインナップ
Acrobat 3D
  → Acrobat 9 Pro Extended
Acrobat 8 Professional
  → Acrobat 9 Pro
Acrobat 8 Professional
  → Acrobat 9 Standard
    ※StandardなどのMac版提供は無し。

◆変更点
・プリフライト(出力前チェック)が簡単・便利に。

・「PDFポートフォリオ」機能
 →Acrobatで、他のアプリのファイルも同梱した「圧縮ファイルのようなもの」を作ることができる。
 → 古いAcrobat/Readerでは、PDF+添付ファイルとして開ける。
   Acrobat 9 では、フォルダ構造がそのまま扱える。
・PDF/X-4、PDF/X-5に対応。
・「PDF Print Engine 2」に対応。
→オンデマンドプリントへの対応(バリアブル)
 ※1枚ずつ、ちょっとずつ変えて刷るetc.

◆関連事項
Acrobat.com (http://www.acrobat.com/)がオープン
「ウェブアプリの時代になりつつある」
 e.g.GoogleDocsなど。ブラウザで操作するアプリケーションが、アプリケーションソフトの販売という概念すら変えてしまう可能性がある。(インストールするという概念すら崩壊・消滅するかもしれない。{ただし、すべて杞憂に終わる可能性もある。})
 →DTP業界は特殊……と言って安閑となどしていない。すくなくともAdobeはそんなぬるい考えは持っていない。
 →業界の巨人Adobeすら、「ウェブアプリへの注力」を鮮明に打ち出している。
 (この前に、ウェブアプリ版Photoshopのベータ版が既に無償公開されている。)

↓Acrobat.comの特徴:
・web上で文書作成・共有ができる。
・他社と比しての利点:圧倒的シェアのアプリケーションソフト「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」との連携。

・BuzzWord……オンラインワープロ
・Connect Now……チャット、デスクトップ共有機能→協同作業用
 (アプリケーション「Adobe Connect」のWeb版)
・Create PDF……webで、PDFを作成できる。(5つまで)
・Share、MyFile……ファイル共有機能、自分用ファイルの保存機能。(5GBまで)

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★Session 2 「Photoshop、本当に使いこなしてますか?」
  講師:渡辺和仁 氏(OST)

◆会場で挙手アンケート
・Photoshopを使ったことの無い人
 →ゼロ

・使用しているPhotoshopのバージョン
 →CS3……半分弱
 →CS2……のこりの内の半分
 →CS1……同上
 それ以前のバージョンは殆ど無い模様。
→化石状態と言われている中でも、着実にソフトウェアの新陳代謝は起きている。
(新しく環境を整えれば当然新しくなるし、業務の効率化を求めれば必然的にそうなる)

◆渡辺氏自身の立ち位置
・元々は製版会社で、フォトレタッチをしていた
 →「製版」のポジションでは関与できないこと、見えない視点を求めて、写真撮影スタジオ(現職)に移籍。
※「自分の意見が出せない」「単なる"作業"になってしまい、かつ最初の段階から関われないので、能率的なことができない」etc.で。

###実例の写真は、Adobe LightRoomで表示&展開
 ※最新のAdobe Creative Suiteに付いている写真管理ソフト。

◆例:香水瓶   (実際の写真を画面上に提示。以下同。)
・裏側のラベルが透けてきてしまう。
→レタッチで消そうとしても、香水の気泡etc.で複雑に反射しており、不可能に近い。
→発想の転換:
 →ラベルを貼る前の現物を撮影して、ラベル用のIllustrator(*.ai)を貰ってきて、Photoshop上で合成。 →綺麗な写真に仕上がる。
→→「製版現場のレタッチ職人」では出来ないような、こういう提案&構築&作業をするために、そういう職場(写真スタジオ)に移った。


◆必須事項
・必ず、オリジナルのデータを残す。
 ※別ファイルに、ではなく、レイヤーとして。
 ↓
新しいPhotoshopは、修正を「修正レイヤー」として保持している。
 ↓
修正レイヤーを不可視化すれば、元の画像が現れる。
(Option+Click)
 ↓
修正レイヤを編集すれば、修正の具合が変わる。
※ただし渡辺流においては、基本的に「あとから修正レイヤーを変更する」ことはしない。却って分かりづらくなるので、ひたすら「修正レイヤーを十重二十重に重ねていくことを主眼とする。

###超多重レイヤー化したPhotoshopファイルは、最新のマシンでも開くのに時間がかかる。
→ InDesign等に、そのまま配置して大丈夫か否か、質問しようと思ったが、忘失。


◆フォトレタッチの必需品について
・ペンタブレット(マウスでは、「煩雑すぎて、やってられない」)
 ペンのほうが遙かに高速・正確
・正確なモニタ
 キャリブレーション、カラーマネージメント機能つき
 かつては最低価格50万円、といったところだったが
 近年は20万円台or cheaperとかで、かなりのものが手に入る。

◆切り抜き作業
・中国で切り抜き(パス作成)をしてもらう場合:
 ・最近は高速回線があるが、昔は大変だった。(ナローバンドだったので。)
 ・ADSLでもまだ細い。画像ファイルそのものを送ると、送受信に時間がかかるため、「その待ち時間に、こちらでやったほうが早い」ということも。
 ↓
 元画像から、モノクロ変換した軽い画像を作り、それを送る。
 →パスを作ってもらって、ファイルを戻してもらう。
 →そのパスだけを、元画像Photoshopファイルに載せる。
……という手順を取ることによって、高速軽量、遠隔地との連携ができるようになった。

※モノクロ化は、メニューバーの「グレースケール」etc.を使うのでなく、
 「色相」の「彩度」をぐっと下げることで行う。

◆マスキング
(最新のPhotoshop前提)
・作業用の、一時的なマスクを作るには……
→自動選択ツール+クイックマスク機能
 (キーボードショートカット「q」の1操作で、マスクが出現する。)
→その状態で、マスクを編集。
 →「塗り」「ブラシ」などのツールを使用。
 →マスクにもボカシなどの効果が効く。
  (後工程で、いろいろな処理をするときに便利。)

◆調整レイヤー
・マスク付きで作業する。
 →そうすると、再編集がカンタン。
 →マスクを再編集(e.g.後からマスクのフチをボカす、etc.)

◆ノイズ処理でボカす
・レタッチ時に、「塗り」ツールで塗る。
 (普通は「スタンプ」ツールを使ったりするが、渡辺流ではここで「塗り」ツール。むろん世の中で多用されていない理由は下記のとおりあるが、その欠点さえ克服すれば、このほうが便利。)
→"真っ平ら"になりすぎる。
 →写真の粒状感を出すために、ノイズを入れる。

◆画像のリサイズ
・大きいままの画像をリンクして使うのは、あまり良くない。
→適切にリサイズ(サイズ変更)することが必要。
 →小さくすると、画像のシャープさが失われる(ぼやける)
  →アンシャープマスク処理

沢山あると大変なので、Photoshopの自動化機能で一括処理する。

◆その他の実演
・マスク
・レベル補正
・明るさ/コントラスト調整 ←CS3で改善
・トーンカーブ
・CMYK/RGB変換
・修復ブラシ ←コンピュータで近似色を自動計算
・ワープ
・ゆがみ

※ポートレート(人物の顔写真)の補正には、「歪み」ツールや「ブラシ」etc.を使うが、
 必要なのは「色の感覚」や「メイクの知識」
→それらの感覚・知識の有無で、作品の出来上がりは断然違ってくる。(勉強が必要)

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★その他
その後、二次会にて、
・本日の講演者、浜島書店・菊池氏、B社・S氏、S社(京都の出版社)・N氏 ほか、と名刺交換。 →こういった紐帯から仕事に繋がったりするかもしれないので、翌週、会社から御礼&挨拶mailを送信。また、そうでなくとも新しい情報を仕入れることができるだけでも成功。(こちらから出し惜しみせずに{分野によるが}情報を出していくと、先方もいろいろな情報を出してくれる。)

★雑感
 InDesignタグよりもEDICOLORタグのほうが強力な機能を備えていて、「新規文字枠の作成」「文字枠のジャンプ」「画像のリンク」「新規図形の作成」などなど、ほとんどすべての操作がタグテキストで完結します。実際それを駆使することで『中高受験案内』を「大地」から「EDICOLOR」に半自動組版で比較的容易かつ短時間で再作成できました。
 (二次会で直接、講師の菊池氏に伺ったところによれば)そういったEDICOLORタグの利点を知ってなお、浜島書店ではInDesign中心で構築しつつあるとの由。(EDICOLORを売る側は、より多機能を求める顧客には「EDIAN(高価格)」を奨めているわけですが、)浜島書店では"価格/性能比"など課題からInDesignを選んでいるようです。
 「Photoshop使いこなし講座」のほうは、なにぶん現在低レベルな使い方しかしていないので、「今は遺漏無くメモしておいて、自分の技能をレベルアップさせて、今日メモしたことを活用できるようにする」ことが肝要だと感じました。





というわけで当日は、別のところにも書きましたが疲労蓄積にて二次会で撤収。
普通なら三次会まで行くのですが……
その結果、サイト「文字の旅人」のNORIさんに某氏を紹介していただく機会をのがしてしまいました。
某氏って iki 氏ですが。

というのは二次会でNORIさんと席が離れてしまったゆえですが、普通なら宴もたけなわとなってきたあたりで席を外すことは可能なのです鉄と亜鉛式の宴会術で。
しかし、前半はその席で繰り広げられていた会話(昔話を含む。技術話を含む)が面白くて、後半は「こちらの世界」に2名ほど引き込もうと奮戦していたりして、席を立てぬままに2次会が終了してしまった……というのが顛末です。
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by fezn | 2008-07-11 23:53 | DTP

編集尺2008配布中(と思われます)

さてさて、ごぶさたのFeZnです。
いろいろあってexblogにログインできなかったのですが、

例によって「編集尺」の最新版が完成しました。
今日既に開催中の「東京国際ブックフェア(TIBF)2008」にて、絶賛(だと思う)無料配布中です。
会期は7/10[木]~7/13[日]、ですね。
いつもより沢山刷っているので、会期中に無くなることはありえないと思われます。(というか、昨年も会期中は大丈夫でしたから。)

voxのblogのほうでさりげなく(?)姿は見せていましたが、
編集尺2008 - FeZn/Firework/inVox
http://fezn.vox.com/library/post/%E7%B7%A8%E9%9B%86%E5%B0%BA2008.html


今年は緑。DIC#216です。
計算式をひとつ追加したのと、
そして薄型軽量化した……ぐらいですね。違いは。
(厚いのを望む人は、クレジットカードぐらいの厚みが欲しいらしいですが……うーむ、難しいところです。)

もっと抜本的な改革案もなきにしもあらずですが、
この「モデルA1」のデザインは(自分で言うのもナンですが)かなり「完成」されていて、ほとんどいじれないと思うのです。

「モデルBシリーズ」とか、なら、いろいろ……妄想ありますけれどね。


ところで小生、会場に顔を出すのは7/12[土]のみです(例年は土日両方)。しかもアチコチまわるので、ブースには居ない可能性が相当に高いと思われます。

ニアミスできたらそのときにお会いしましょう。→皆様。


※告知が遅いとかそういうツッコミは自粛の方向でお願いします……



そこでなぜかモノクロ画像を載せてみます。(説明書用に用意してあった画像。改めてカラー画像を作る時間が無いので……)
b0062477_1450728.jpg











(2008.07.10.,22:30追記)

昨年一昨年の経緯は、以下のURLあたりをたどっていただければ分かるのではないかと思われます。

《2007》
FeZn/Bookmark : そして2007年版「編集尺」
http://fezn.exblog.jp/7043164/


《2006》
FeZn/Bookmark : 編集尺『回天編』完成品の入手方法と、悪い報せ
http://fezn.exblog.jp/5195035/




(2008.07.12.,00:30追記)
先に帰ってきた人たちによれば、かなり好評との由。
まあ去年とかもそうでしたし、他の出張先でもそうでしたから予想範囲内ですが。
駆け寄ってきて「あー、これ!これ!」と数枚ゲットしていく女性軍とか。
……いや、個人的にはうれしいのですが、ブース内も一瞥してくださいまし。


さて、今年のエントリでは配布場所を書いていませんでした。
えーと。諸々の事情で、直接書くのはハバカリがあるのですが、

「編集製作プロダクションフェア」内の、
「編集・尺」を配布するのに、これ以上はないだろう、
という社名のブースです。

……曖昧な情報のようではありますが、皆様これでたどりつけていらっしゃるようです。
(「たどりつけてねーよ」という方がいらっしゃいましたらコメント欄で苦情をどうぞ……)

あと、 feznbookmark[at]fezn.com 宛にmailいただければ、Gmail経由で転送して、携帯電話で受けられる筈です。(@に置き換えてください)いざというときの(?)連絡用(?)にお使いください。
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by fezn | 2008-07-10 12:50 | TIBF


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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