カテゴリ:Wandering( 47 )

カツジ幻想。焦点を結ぶ明日。

いやはや。すっかりごぶさたしてしまっております。
鉄と亜鉛です。こんばんは。
いちおう生きているLOGはWeb上に残っているので死んだとは思われていないと思うのですが、仕事以外で文章を書くことができずに居た今日このごろ。
いや武道のほうのweblogでは「書く」行為が一時的に再起動したりしましたが、こちらにまで回せるエネルギーが残っていなかった次第。「今日思いついた下らないコトを書く前に、忙しかった昨日と一昨日に閃いた凄い(と本人は思ってる)着想を書かなきゃne!」とか言っているうちに毎日が流れていく年度末あんど年度初め、なのでした。

さてさて。
5/4[金]~5/20[日]、世田谷の「生活工房」にて「活版再生」展が開催されますね。期間が短いのですが、見に行くつもりです。
生活工房|活版再生展
http://www.setagaya-ac.or.jp/ldc/modules/events/event_detail.php?id=98


5/12[土]にセミナーを開催するという嘉端工房の高岡昌生氏。そういえば Nikkei BP のサイトの記事で、「活版印刷の最盛期は?」という問いに「いま。」(大意)という格好良い発言をされています。ふむ。(余所が止めた、からともありますが。)
参照:活版印刷・嘉端工房を訪ねる[nikkei BPnet] (http://www.nikkeibp.co.jp/news/const07q1/525903/)

もうひとつ。6月まで、お台場でグレゴリー・コルベールの写真展 ashes and snow をやっているので、それもメイン予定のひとつであります。
※六本木ヒルズでのプレビュー展を見て衝撃を受けたFeZnは、メイン展を見に行くと決意したのでした。……いやホント、これ凄いですよ。以前のエントリの繰り返しになりますが。
参照:FeZn/Bookmark : 池袋、六本木(PAGE2007とグレゴリー・コルベール「animal totems」)そしてEDICOLORの人文学的効用(http://fezn.exblog.jp/6467098/)

そういえばこのエントリは、JAGATのPAGE Blogにて引いていただいていたようでした。
PAGE2007 - 技術から遠く離れて(http://page.jagat.or.jp/page/Default.aspx?tabid=53&EntryID=61)

feznさんのBlog「池袋、六本木(PAGE2007とグレゴリー・コルベール「animal totems」)そしてEDICOLORの人文学的効用」にCGを使っていない作品に「脳髄をズガンとやられてしまった」とありました。 http://fezn.exblog.jp/6467098/ これ、僕が広告に絶望して広告写真プロダクションを辞めた理由と近いんだと思います。 Photoshopのレタッチを覚えるより、たくさん写真を撮って、じっくりセレクトする。その方がよっぽど良い作品が作れるんでしょう。 そのための画像管理ソフト、こちらの方がこれから大事な気がします。廣瀬久起

(氏と僕とでは)背景がことなりますので、恐らく感慨はまた別の側面を持つのだとも思いますが、たしかに通底するところはあるのでしょう。
無加工フォトグラフ。むろん状況創出や大量撮影と取捨選択はあるのですが、画像加工なしでこの世界が作り出せるというのは、なんというか……。
衝撃なのです。


話題を戻しまして。
先日すなわち2007/4/22[日]には「もじもじカフェ」6thが開催されており、2月のPAGE2007 OFFときにお誘いいただいてはいたのですが遠隔地の僕には相変わらず参加できず仕舞い。……だったのですが、最初の最初の予定としてはその日東京遠征の予定があったのです。(本来は4/22にコルベールを観に行く予定だったワケでして。)
しかし人生イロイロありまして、縁とか諸々ありまして、その日は別のプチ企画をこなしたのでした。

↓写真1点。携帯電話のカメラで撮ってきました。
b0062477_2495466.jpg


※写真が表示されない場合は、exblogのサーバが暇そうな時間に再アクセスしてください。m(_ _)m

で。この写真がナニを写しているのかワカる方は、僕がナニをしたいのか或いはナニをする気なのかetc.を想像できるんじゃあないかと思う次第。(無理か。)
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by fezn | 2007-04-27 02:51 | Wandering

字形問題関連。「辻・吉は(そんなに)問題じゃない」説を「鈴」の字形の揺らぎを通して説明してみる。

(日付変わって、前の前の日曜=2007.02.04.に書いてあったエントリ。PAGE2007に行ってから、ちょっとだけ推敲し、2007.02.12の01:10ごろに公開モウド)

長すぎましたが本来のタイトルは【Vista関連で最近流行の異体字問題。「辻」「吉」は(そんなに)問題じゃない、という説を「鈴」の字形の揺らぎを通して主張してみる。

主張というよりは、説明用のドキュメントをwebに置いておく、ッテ感じでしょうか。それにプラスして、文字系妄想いくつか。


「“一点しんにょう”の辻」と「“二点しんにょう”の辻」に関して、後者が正字で前者が略字、ってぇのは浅薄な理解らしいです。ふむ。

もともと現代の“しんにょう(しんにゅう)”の形態自体が、すでにかなり略されているわけで。

ちなみに作家の辻仁成の姓の表記は、「“二点しんにょう”の辻」らしいです。だから一部の例外を除いて、彼の本の表紙を見れば「“二点しんにょう”の辻」を見ることができます。

異体字(と言っていいのかな?)の問題であり、そして昨今ハヤリの「Vistaでの字形変更(字体変更のほうが正しいのか?)」には、この辻の字も含まれているわけで、そうすると
  • メイリオ
  • MS明朝(新)
  • MSゴシック(新)
においては、辻仁成の姓名は正しい表記が出来るわけで。

(まだ「字体(抽象概念)」と「字形(図像表現)」という語句の使い分けが曖昧かもしれませぬ。僕の場合。)


むろん「うちは“一点しんにょう”なんだ!」と言うならば、字体切り替えとか、フォントを替えれば良い……筈。(いま確認&学習中)
ただし一層ややこしくなるのは事実でせう。


このあたりは元より、「ワタナベ問題」とかと相俟って、印刷物を作っているとヤヤコシイことこの上なく、さらに「サイトウ問題」がからんでくると、『こっち(斉/斎)は異体字ではなくて、似た他の字じゃ!』ということになって一層大混乱であります。

で。
「“一点しんにょう”の辻」と「“二点しんにょう”の辻」というのは、本来は後者が印刷字形、前者が手書き字形……というダケに過ぎぬそうで。
で、常用漢字内の字は、1点に統一してしまい、常用漢字外は2点のまま残された筈が、例示字形において1点になったり云々。(詳しいことは勉強中)
要するに常用漢字外は“2点しんにょう”に戻るんですよね。ふむ。
編集者……ことに現在属している分野だと、結構イケるんですよね。
僕や同僚は、「どの範囲まで常用漢字か」を(それなりに)暗記しているので(建前上)大丈夫ですが、そうでない方には「これはこれで、わかりづらい」と思います。


「吉」の字が「ツチ・ヨシダ」「サムライ・ヨシダ」に分かれている……というのが、「いやそうじゃなくて、隷書では『土』の形に作るに過ぎぬのじゃ」という話と似たようなものなのでしょうかー。

しかし「辻」も「吉」も、姓において使用している方達がコダワリをもっていらっしゃったりするので、話がいっそうややこしく。
牛丼の吉野屋とか、素晴らしい執念でもって明朝体/ゴシック体/丸ゴシック体すべてにおいて「土よし」の字を使っています。
うまいこと説明する方法がないかなー、と思っていて、閃きました。


鈴木さんの「鈴」という字の右下は、楷書においては「マ」につくります。
しかし明朝体では全く違った形になるわけですが、僕の知る限りスズキさんが「うちのスズは『マ』なんですよ」と主張するのは聞いたことがありません。
(もしそう主張なさる方がいたら……本文がリュウミンの中ならば、学参フォントを使えばよいのであります。 MORISAWA PASSPORT の中に入っておりますし。)


(図版)
b0062477_1758637.jpg


……これは、右側のグリフ(で、いいのか?)すなわちカタカナにおいては「マ」であるところの形状(要素?)が、漢字の明朝体においては、左側の形状で表現される、ってことなんですかね。

以前、「日本人が『明朝体』と呼んでいるのは、漢字明朝体と楷書平仮名の混植書体であって、云々」と思考の試行錯誤していたのですが、
(このへんに、あとでリンク挿入)
本当に明朝体の筆づかいでカタカナを書いたら、かくのごとく……まったく違った形態を取ることもあるわけですね。
(この話も、後日、別エントリにつながる……予定。 http://fezn.exblog.jp/4594799/ の関連。)

で、手元のフォントで試してみて気づきました。
いろいろなフォントにおける、鈴の字。

(図版)
b0062477_17582517.jpg


隷書でも「マじゃないほう」なのですね。これは。(現代フォントなので、書家の方とかに確認しないといけませんが)追記あり。
……隷書・明朝体は「マじゃないほう」、楷書・行書が「マ」ってところですか。
(ということは「マじゃないほう」が古くて、明朝活字体ではそれが復活した?)
そしてそう考えると、HGP白州ペン楷書が「隷書・明朝体」と同じ「マじゃないほう」を取っているのは何故なのでしょう。ふむ。なにか関係がありそうな、そして面白そうな気がします。


で、本題。
「“一点しんにょう”と“二点しんにょう”の違いは、鈴の字の右下と同様に、シチュエーションによって変化する程度の問題なんだ!」と説明してみることにしてみます。
「斎/齋」とか「葛」とか……とはまた別の問題、ってぇことで。
「入」の字が手書きと活字で違うのと類似で。
……しかし中国では手書きと同じ形に作る&ので話は複雑。……しかも日本人の中には、手書きでも活字字形に書く人がいたりして一層複雑。……なので……、また別の機会に。
■FeZn/Bookmark : こまかく尖った
http://fezn.exblog.jp/1980358/
↑のコメント欄に自分で書きました。
常用漢字と簡体字で字形が違う字は当然改造されるとして、その範囲内であっても変更のなされる文字がある件について。
手書きの“字体”&“字形”概念と、印刷“字形”概念の重なり方(?)が、日本と中国で異なっている?
「入」という字を、ある日本人大学生(僕じゃなくて)が明朝活字字形のままに書いていて、
いっぽう大陸では、手書き字形に近い、点画の組み合わせ。(左払いと右払いの位置関係が。)
(あとで写真さがす)
「中」の字も、そうなのだろうか?


まあそれであっても、僕の基本スタンスは(いろいろ事情もあって)「慣用は呑み込んじゃえ」なので、「別字なんかじゃねえよ! 正字・略字の問題ですらねぇ! 出直して来い!」とは言わないのであります。(いや、ホントいろいろ事情もあって)
「書体によって違う形で現れているだけなんだけど、まー慣用的に区別することになってたりするですわさ。」
……ってあたり。

日和見?

このへん(字形とコンピュータと文字コード)については、「なんの解決策にもならない解決策(妄想)」があるので、また考えがまとまったら。



最後に、また脱線。
「マ」「マ」って連呼してると、あの壷の人が来そうな気がします。(すみません同じネタですね。以前と。)
■FeZn/Bookmark : あの壺の人。
http://fezn.exblog.jp/3568885/





(up前に追記)
で、終わったはずのところに本編が続きます。
『五體字類』(ごたいじるい)を見てみました。

(図版)
b0062477_17584521.jpg


ふーむ。
……「どっちでもいい」んですね。というか何というか。まあ「書体・書風による異同の範囲内」というか何というか。
むかし近所に、「川」の字を「ツ」そっくりに書く方がいらしたのを思い出しました。


てゆうかヤバいっすね。この本。ドキドキします。(←重症)
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by fezn | 2007-02-04 17:53 | Wandering

モノとしての本を愛する人は、とりあえず買えばいいと思いました。(いせひでこ『ルリユールおじさん』)

理論社から2006年秋に出た、『ルリユールおじさん』(いせ・ひでこ著)ってぇ絵本があるんです。

■理論社:ルリユールおじさん
http://rironsha.bookmall.co.jp/search/info.php?Isbn=4-652-04050-4


ルリユールってぇのは、ものすごく簡単に言うと、「製本」ですね。
(……詳しいことを説明すると墓穴を掘るからやめておきます。出版と製本の兼業が法で禁止されていたフランスで発達した手工業、との由。実用の技/業であって、ワンオフ・モデルの美本を作るための職ではない、とも。)


発売当初(昨年秋)から気になっていて、
先週、例の仕事が終わったのでJ書店に駆け込んだら、置いてなかったので『Wikipedia完全活用ガイド』と一緒にオーダー。

で、先週末に届きました。
読みました。

……。

とりあえず、モノとしての本(情報として、ではなく)が好きな人は買って読むのが良いと思いました。1600円ですし。



でも、それだけではなくて、まだつかめない「何か」が琴線を刺激します。
前半の流れの、まだつかめませんが、何か。
(つかめないのは、眠いからかもしれません。)
何と言ったら良いのかワカりませんが……
ここで構築されている世界の、作者が描こうとした構造が未だ見えない、という状態です。なにかが、あるのですが……。



検索して見つけた、この本を紹介しているページのURLを貼っておきます。

■わたしつくるひと : 今日見つけたもの--絵本『ルリユールおじさん』http://homofaber.exblog.jp/4132021/

■絵本ナビ「ルリユールおじさん」の詳しい情報
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=11441


■『ルリユールおじさん』本作りの職人ルリユールおじさんと女の子のほのぼのしたおはなしです。 - のんびりオバサンの読み聞かせ日記 - 楽天ブログ(Blog)
http://plaza.rakuten.co.jp/dokusyohaii/diary/200701230000/


 この出会いで、少女は未来の夢を、ルリユールおじさんは懐かしい思い出を手に入れるのです。


……ああ、このあたりにヒントが、あるのかもしれません。

■ルリユールおじさん | エキサイト商品情報
http://item.excite.co.jp/detail/ASIN_4652040504

Exciteの商品紹介pageも。
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by fezn | 2007-01-30 01:24 | Wandering

Adobeのメルマガにみる透視能力の話。

「現場の状況というやつをよく分かっていらっしゃる」と書くべきでしょうか。続いてこれも、昨年の書きかけの回収系エントリ。

M.C.P.C(http://cl.cocolog-nifty.com/dtp/)のCLさんがツッコミを入れてるかなーと思ったのですが、見あたらないので僕が書きます。って昨年の話題なので探し落としているかもしれませんし、それ以前の問題として非タイムリーにもほどがありますが。

2006年の12月22日に配信された、アドビシステムズさんの「Adobe Creative Proインフォメーション」(CPインフォ)vol.27 なのですが、末尾に編集後記がついていました。

いやー。他のソフトウェアベンダーとかメーカーとかのメルマガだと、「どんなお正月休みを過ごされますか?」「年末年始のご予定は?」と書いてあるのが多いのですが。


>
> 街はキラキラ、クリスマスで賑わっていますね。今年もあと僅か!
> みなさん、お正月休みは取れそうですか???
>
> それでは、よいお年を!
>


さすが! Adobe!
おれたちにはまねできないことをへいぜんとやってのける!
そこにしびれる! あこがれるぅ!



ちなみに僕は休みましたよ年末年始。いちおう。
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by fezn | 2007-01-29 02:02 | Wandering

校了(荒涼?)して一息。

さてさて、年末年始を挟んで超絶多忙だった仕事も無事に完了しまして。校了というか荒涼というか。
火曜(1/23)に完了したので、1/24は完全休養。なにぶん今年(2007年)は殆ど帰宅していませんでしたので、家に居るってこと自体が珍しいことであります。

そういえばvoxにも一つ開設したのに告知していなかったのでした。増やすことより続けることを考えねばなりませんのに。

■FeZn/Firework
http://fezn.vox.com/


fireworkってのはヒラメキの意味らしいので、この名をつけてみた次第ですが、こちらは多忙期間中も更新していました。というか携帯電話からの投稿機能が充実していますので、基本的には歩きながらの投稿ばかり。……というか、仕事以外の思考のできる時間が、ほとんど移動中にしか無かったという説も。

exblogへの投稿の下書き的なエントリも何本かありまして、いずれ加筆訂正して移植しようかと思っています。が、いつになることやら。
基本的には、フォトログってえんですかね。携帯電話についているカメラ機能を利用して、そのあたりの風景を適当に撮影したものばかり。
特に一時気分転換として気に入っていたのは、簡易カメラトスとか。(ストラップ持って振り回してるので比較的安全。)
暗い中に数点の光がある場所で、レリーズを切りつつカメラを投げると、光が線や面となって記録されるわけで、その系統のフォトグラフとかも。
というか徹夜途中の真夜中に牛丼を食べに行った行き帰りだったりするのですが、まあそれはさておき。



今年の展覧会とかイヴェント等々の予定は、とりあえず以下の通り。
  • 諸橋轍次展 (正式名称未詳 via moji.gr.jp)1/27~2/4 http://www.moji.gr.jp/
  • 日本の文様 VIII 文字 (via 生活日報)1/9(火)~3/23(金) http://d.hatena.ne.jp/mashco/20070122/1169465053
  • PAGE2007 (JAGAT) 2/7~2/9
  • TIBF(東京国際ブックフェア)2007 7/5~7/8

はてなブックマーク - FeZn/Sinfonia / 展覧会
http://b.hatena.ne.jp/FeZn/%e5%b1%95%e8%a6%a7%e4%bc%9a/


あ、この他にも武道の方面で合宿とか諸々ありますが、場所違いなので割愛。ここはやっぱり、活字とか文字方面のみです。
このうちTIBF2007は仕事で行くと思うので、ほぼ100パーセント。言い換えると10000パーミル。PAGEは今まで行ったことがないのですが、今年は行けるやもしれませぬ。

諸橋轍次展(正式名称未詳)は、via moji.gr.jpというかというかEDICOLOR MLへの投稿でしたね。(最近の話なのに記憶不鮮明)
2007年1月27日~2月4日、表参道・新潟館ネスパス(東京都渋谷区神宮前)主催:新潟県文化振興財団/入場無料/活版で組まれた“幻の第一巻”etc.


「編集尺」の残数は、結構少なくなってまして。一カ所修正した ver1.1 になれば良いような気もしますが、しかし増刷するほどではないので、TIBF2007当日には稀少品になっているやもしれませぬ。


というわけで、あけましておめでとうございます。(遅っ)
本年もよろしくお願い申し上げます。
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by fezn | 2007-01-25 00:18 | Wandering

中文組版におけるカンマとテンの遣い分け(前言大撤回)

(このエントリの内容は、過去にエントリ&コメント欄でup済みですが、「目立つ位置に再掲」するために別項として起こしました。)

チョコレイト、シンファ、学生のための百科事典。そしてその中に見える中文組版の例。
http://fezn.exblog.jp/4558327/

……なるエントリの中で、
ほかの本とか、後日写真出したりしますけれど、中文組版の基本は、文頭全角二字下げなのです。カンマ・マルで組むのが基本とおぼしく、セミコロンとかもけっこう頻繁に出てきます。滞在中、カンマ・ピリ ルールの組版は見かけなかったと思います。
全体、現代の中文組版は日本語よりも強く欧文組版の影響下にあるように思います。このへん非常に面白そうなので誰か続きを書いてください。僕も数点画像出しますから。

カンマの位置についてはまたいろいろあり、「ホテルのテレビの映画の字幕でカンマがセンターにあったり、台湾とかでそう組むらしいと聞いたのですが」と人に問えば「政府の定めた基本はベースライン上ですね。(大いに意訳)」となむ。(まだこの情報はワンソース。マルチソース化して信頼性が高まる。)

でもテン・マルのテンが、よりによって最初の一つめにでているんですよねこの画像で。(というか、でているところを選んだ)

と書きました。
…………当該エントリのコメント欄に、09/29に自分で訂正を加えました。

前言撤回!
(三度目の大陸行で、FeZnの認識拡大。)
中文組版では「、」と「,」に、意味の上での明確な使い分けがあります!

あとで詳細は書きますが、
中文「,」は和文「、」(縦横両用)「,」(横組専用)
中文「、」は和文「・」に(時々)近いです。
文章の区切りは「,」で、並列の関係のモノを並べるときにのみ「、」とのこと。
(中国の組版会社のチーフの方に質問した結果。)

中文組版自体、看板や広告など一部の例外を除いて、縦組が本土では絶滅しつつあったり諸々。
あと面白い画像もgetしてきました。時間あったら加工して載せます。


といったところ。うぅむ。
モノゴトを書き記すには、いろいろと知らねばならんのですな。

そして、ふと思うのは、カンマとテンは中文変換システムの中で、どうなってるのでしょう? とくに五筆入力(部首で入力するアレ)のとき。
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by fezn | 2006-11-07 00:29 | Wandering

ひらめきアクション、金属活字、ゲシュタルト崩壊突破

さてさて御無沙汰、鉄と亜鉛がお送りします。

【印刷解体Vol.3 LAST!】
会期は明日(10/16[月])マデだったと思いますが、小生すでに10/8[日]に強行軍で往復してしまいましたゆえ、今日(10/15[日])は一週間フルに働いた疲れをいやしておりました。

昨年はダヴィンチの手稿とか、超絶の水平線フォトグラフとか、カキツバタ(の絵)とかを観に回った強行軍。六本木ヒルズ森美術館が遅くまで開いていたので、そこを予定に組み込んだ次第。ただ今年は文字通りひらめきアクションで、あまりきっちり(いやゼンゼン)予定を組まなかったので、渋谷近辺をウロウロして終わったのでした。

しかしその渋谷にも「塩とたばこの博物館」が存在したことは、閉館時刻を過ぎたあとにウロウロしていた気づいた次第。ああああああ。
ロゴスギャラリーのほうが後まで開いているのですから、最低限ここは行っておくべきだったなぁと後悔しきり。

そのほかでは、家具屋さん(と言うとイメージ違いますが)とか、アメコミトイズのお店(たしか「ブリスター」となむ)とか。
このお店、英語ペラペラの店員さんが複数いたり(というか、お客に、本場から来ているとおぼしき団体さん。あるいは日本在住で本土文化に飢えているのでせうか)。
あと、じっとしてると何かのキャラの等身大フィギュアと見まごう店員さんとか。いや店の制服(シャツ)を着てるんですが。

で、本題に戻って、印刷解体。
今回はラストとなむいうことで、知人の分の名前を拾ったりしているうちにかなり時間がかかってしまいました。
しばらく活字面を睨んでいると、教科書どおりの感じのゲシュタルト崩壊。それぞれの鏡文字が線の集合として見えはじめ、文字としての統一性・意味を失ってしまうのです。
自分のアタマをコツコツと叩いてそれを追い出そうとしてもナカナカに難しく、
やむをえずいったん脱出、隣の文具専門店「DELFONICS」や、また隣の書店「LIBRO」に迷い込んだり。
そこで下見をしておいて、再度突入。
アタマを切り替えて活字を眺めているうちに、鏡文字のまま読めるようになってきます。そうすると(まあ、並び方をある程度覚えたせいでもあり)早いもので、サクサク拾えました。(ま、それでも時間はかかってますが。)

昨年はココロの余裕がなくて注意の範囲外であったところの、紙モノ。国債とか宣伝ビラのたぐいをgetしてきました。感動したのは戦時中とおぼしき温泉地のチラシ。
「銃後の健康増進に温泉旅行を!」(大意)

で、罫線数種(@300円)とか、木で彫り足した活字とか、樹脂凸版(図版1枚)とかもGET。
そういえば『+Desgning 01』でも「樹脂活版」という用語が出ていたりしましたが、ググってみると特定少数(しかしどれも僕としては信頼度高め)のヒット。これは某大手印刷会社で使われてる用語ってことでしょうか。


そして「ケイ切りは僕が買うんですよ!」となむ宣言したものの、現物触って置き場所とかをイロイロ考えた結果、あきらめました。言行不一致。m(_ _)m
でも……その代わりというかなんというか、アレを買ってしまいました。アレ。
手元に未だ届いてません。注文生産のアレ。

あはははははははははははははは。
(後日up予定。)

……帰り際にDELFONICSで「Moleskine Diary 2007」「ブックダーツ」etc.を購入。
あとLIBROでは『真性活字中毒者読本』(まだ持ってなかった)、西沢氏の写真集『Deep Inside』(これスゴい。)などゲット。ほか数冊には地元で容易に入手可能な本まで含まれているのはご愛敬。
で、冒頭に書いた経緯の後に帰途についたわけです。往路に読んでいた本も鞄の中にあったので、昨年ほどではないにせよ荷物は重くて大変でした。鉛が結構はいってますからー。

しかし今回、ひらめきアクションで行動しましたゆえに、事前告知ままならず。
誰かと落ち合ってワケワカラン事を語る機会とか、鞄に隠した名刺代わりの編集尺の出番とかも無かったり。(往還の車中で、紙面を計りながら読んだりしてるので個人的には使いまくりですが。)
そういえば半日滞留(対流かも)していましたので、ひどくマニアックな買い方をしていった方々をみかけたり。
多分デザイナーだろーなという風貌のメガネの方は、『銀河鉄道の夜』の「活版処」の見開き紙面の「活字組版」「紙型」「鉛版」のうちどれかを注文なさった模様。同様にデザイナーっぽい人は台座(名称忘れた(>_<))とかオンリー。既にカツジは揃えてらっしゃるのかしらん。
で、その中で一万円札数枚分の買い物をしたり、伝票に万年筆で筆記してからカーボン複写と気づいてボールペンで書き直したりしていた、ユニクロの黒Futuraを着たあからさまに怪しい男が僕なのでした。


さてさて、こっち(exblog)も書きたいこと蓄積してますなぁ。多忙なのは良くないです。BlockBlogみたいに「アレを書く前にコレも書かなきゃ!」という意味なき思いこみループに突入しないことを祈ります。(って自分のことか!)

【タイトル予告】
■けいさつワープロと行末禁則
■物理的な意味でカーニングを考えてみる
■大陸「の」平仮名
■アングルド・ボディ
■「ハンカク」をイマドキ事情の中で合理的に説明する
■PDF-X1/a

※本気で書くかどうかは未定。


そういえば日月堂さんのサイトで、アダナ復活という話が。
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by fezn | 2006-10-15 23:57 | Wandering

今年も印刷解体

ふむ。大陸に行ったり、戻ってきたり。明日からまた西の方へ移動したりの旅人FeZn。

そうこうしているうちに、今年も印刷解体の季節がやって参りました。
ただし今回で最終回。

「印刷解体 Vol3 LAST!」
http://www.parco-art.com/web/logos/insatsukaitai_3/


なんとなく出かける気はあるのことです。というか、行きます。

鉄と亜鉛と遭遇したには、「編集尺」を差し上げます。
気づけば。
&ポケットの中に残っていましたらば。

生活日報 - 2006-09-24
http://d.hatena.ne.jp/mashco/20060924

和文活字は2号・3号明朝体、18ポ・4号正楷書体。欧文は36~12ポイント各種書体から本文サイズの量り売り。その他活版まわりの道具類や日月堂らしい紙ものまで。ケイ切りなんて誰が使うの?
ヤングたちが頭を斜めに傾けながら渋谷の真ん中で活字を拾う希有なイベントも、これが最後の機会とのこと。


ケイ切りは僕が買うんですよ!
……残ってたら。

昨年は活字直彫り実演の日に行ったら、嘉瑞工房の高岡昌生先生の名刺もいただけたのですが、知識&準備不足でケイ切り器に関するピンボケな質問しか出来ず勿体ない&赤面。
今回はそういうタイミングもないでしょうし欧文知識ふえてませんしー。

(カツジという概念については、1年いろいろ考えることありました。いずれ書きます。多分。)

往路の電車では「デザインの現場」の書体特集を、読むとか?
WEBデザゲン - 新刊目次
http://www.bijutsu.co.jp/dezagen/0610.html


あと武道のほうの稽古に行けるかもしれませんが、そちらはそちらの日程と調整しつつ。

Wikipediaのアレをやらねばならんのですが書き方がわからないまま放置。してたらmsg来てるうわーログインできる端末を探せ!
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by fezn | 2006-09-29 02:14 | Wandering

疲労と大陸と人材の

というわけでこんばんは。
繁忙期が終わったはずなのに超絶多忙だったり、そのくせ人の仕事引き受けたりして自滅中の鉄と亜鉛です。

例の武道のほうのWeblogの、“エセ「毎日更新」”もストップしてしまいました36時間勤務とか突破したあとに。誰か代わりに書いてください。(武道系の人はココ見てない。)

ところで『デザイン解体新書』は良い本だと思います。だいぶ前に買ったのに、まだ途中マデしか読めていませんが結構イイ感じ。というか素晴らしくイイ感じで。
「+Designing」の印刷とか特集してる「3」も買いました。これは「入門者向けだろー」とは思ったものの、知らないことが少々ありそうだったのと、手動機とか製版行程の写真入り解説がナイスな感じに見えたので。……パラパラめくっただけです、まだ。(汗)
書体特集なんかもまだ読めてません。

で、また大陸行ってきまふ。
(ここ読んでる方の中にも、ひょっとしてひょっとしたら同行される方がいらっしゃるやもしれません。)
公私ともにレポ書いてないですね前回の。(いや書きかけなんですが……。)
というか前々回のきちんとしたレポートも書いてない気がします。あうあー。

中国で日本語組版、という例のアレ。


そうそう。ここだけの話(web上でココダケも何もないだろう)なんですが、
日本でいま、ひととおりの知識と技術があってDTPできる人は、大連とか上海とかに行けば“現地基準からすると相当な高給取り”になれるっぽいです。日本と現金で比してどうかというと謎ですが、なにぶん物価が違います。

「日本語組版やってる企業」のDTPチームのチーフ役とか。
「日系企業向けの人材育成をしてるDTP系専門学校」の先生とか。

前者は、そういう方にお会いしたことがあります。北京語ペラペラの方。いくら貰ってるかは伺ってないですがー。

後者、僕は実現した例を知らないですが、これは確実に需要があります。……というか、専門学校の経営サイドに近い筋から伺いました。
ちなみに「中国語を喋れる必要は無い」そうですよマジで。「むしろ喋れないほうが良い」とまで言われました。
なぜって? 日本語クラスを一通り受講して“「日常会話」「コンピュータ・組版用語」を理解できるようになった生徒の、実技のクラス”で教える人になってもらいたいらしく、そうすると「先生が日本語だけしか解さないなら、生徒は自然に日本語能力が上達する」そうです。

もっとも、需要の件は数ヶ月前の話なので、もう間に合ってるかもしれませんがー。

(この内容は別に秘密ではないと思うのでupしておきます。)



(2006.09.09.追記)
専門学校としては、「ネイティブ本物の日本人で、DTP実業務の経験者が講師に居る」というだけで学校の「売り」になるからです。授業料も高く設定できますしー。

あと、その本人が(コトバも分からず)どうやって大陸で生活していくかは謎ですが。
……しかし版元某社の偉い人は、ぜんぜん喋れないのに一人で町に出て食料品を買ったり散髪に行ったりしているらしいです。人生は気合いだ!
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by fezn | 2006-09-07 03:29 | Wandering

ふたたび日本脱出

唐突ですが、日本を脱出します。
(ヤバいことをしたわけではありません。)
明日のいまごろは、また中国に居ることでせう。
大陸で組版とか入力とか看板とか見てくるのです。たぶん。

よって、調査依頼受付中。


……が、次にWebにアクセスできるのは帰国後のような気がするので、あんまり意味がありません。



(2006.04.07.追記)
聞く気がないのに聞く振りをしているのは明らかにバレたようで。
(そういう問題ですらない)
なのでコメント欄は閉じておきます。
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by fezn | 2006-03-29 21:46 | Wandering


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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