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5月の東京遠征予定

5月の東京遠征予定(半ば自分用メモ)

さてさて、ここには書けない衝撃的なアレとか殺人的多忙とかを脱却しつつある鉄と亜鉛。今年1月に連載すると称していた昨年9月のアレとか12月のアレとかの簡易レポートをまとめねばならない上に、それに関連した話を一歩具体化させて、あの方とかあの方とかに打診したりせねばならんのですが、(すくなくとも一方はここをご覧になっているワケで……いやしかしもう少し具体化させてからでないと。)そうこうするうちに次の文字的イヴェント群が巡ってきてしまいます。あうあう。

※↑「レポート」が「簡易レポート」に変化していますが、きっとそれは気のせいです。はい。

4月はgggにて2008TDC展が開催中、5月にはアダナ・プレス倶楽部の「カッパン凸凹フェスタ」が開催されます。後者は行けそうなので行ってみようと思う次第。

■稽古
案1:5月10日(土),17:00~20:00
案2:5月24日(土),17:00~20:00

場所とか内容は秘密ですー。
いや、ワカる人にはワカってしまうのでしょうけれど。
(ヒミツにするのをそろそろやめようかな、と思案中。だって“仮想僕”がweb上の僕を追跡したらカンタンにワカってしまうでしょうから。)
(あ、ちなみに“仮想僕”というのは、“自分と同等のwebリテラシを持った第三者”の意です。)

下記各種イヴェントに合わせて、日程は変動します。
あー。5/3は稽古なしの日なので、カッパン凸凹フェスタに出かけるのが5/3[土]or5/4[日]になったら、荷物から道着が減ることになりそうです。


カッパン凸凹フェスタ
http://www.robundo.com/adana-press-club/news/news029.html

5月2日(金) ~ 5月12日(月)
CCAAアートプラザhttp://www009.upp.so-net.ne.jp/ccaa/

グーテンベルク式手鋳込み鋳造器の体験、に申し込みましたが、はたして抽選が通るか否か……

それによって日程は変わってきますが、
まあ基本的には「カッパン凸凹フェスタ」+「稽古」+「ダーウィン展」あたりを狙っています。
いや、さらにまた印刷博物館に行くかもしれませんが。

文字と言えば、ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)の「TDC08」も行きたいのですが、ちょっと日程的に無理かと……
(行くなら今日・明日ぐらいしか無いという次第)

ほかに文字的イヴェントってありましたっけ。
それ以外で気になるのはこちら。↓

平城遷都1300年記念 国宝 薬師寺展 《東京国立博物館》
http://yakushiji2008.jp/


↑上記の半券を持っていくと、↓下記が大人100円引、のようです。

ダーウィン展 「進化」発見の旅へ! 《国立科学博物館》
http://darwin2008.jp/



このあたりがメインですね。

↓こちらはディープな世界? タルホ的だと理解して出かけてみようと思うのですが、ドールの世界に迷い込むのやもしれず。
まだ「行けたら行く」という段階なのですが、他の案件とかもあって離れられぬやもしれません。というかカッパンのほうと開催時期がズレているので、5月に2度も上京するのはいろいろな意味でキツいやもしれませぬ。

少年展「ノスタルジック・サーカス」
http://bg.linksion.com/



↓文字・印刷的ということなら、これもありますね。

企画展「近代製紙産業と王子」 《紙の博物館》
http://www.papermuseum.jp/oji.html


↑これは行くかどうか未定。

それ以外では、下記から選んでみる予定です。

▼東京休日案内
博物館・科学館
http://www.winriver.net/tokyo/study-t/exhibition1.html

美術館
http://www.winriver.net/tokyo/study-t/exhibition2.html


▼Exhibition Information of Japan -artspace-
東京
http://www.artscape.ne.jp/cgi-bin/artscape/eij_region3.cgi?SelectPref=%93%8C%8B%9E%93s


↓その中から、僕の興味といえば……

石洞美術館 イスラーム陶磁器展
http://sekido-museum.jp/isuramu-yokoku.html


とか?




ちなみに
人形つかい:FeZn/FireWork/inVox
http://fezn.vox.com/library/post/%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%84.html?_c=feed-atom


で紹介した(?)「Puppet House」は、飯田橋にあります。
何度も前を通ったコトはあるのですが、休みの日ばかりで、「果たしてこれは本当に存在するお店なのだろうか?」と疑問に思ったことすらあり。
ある日、通りがかって開いているのを確認したものの多忙中。仕事を終えて帰り道に見たら閉店後、という次第。
まあ結局は、開いている時間に訪問できたのですけれど。



マリオネット・指人形・腹話術人形 - Puppet House / パペットハウス
http://www.puppet-house.co.jp/


Puppet House Keeper's Blog
http://puppetshop.exblog.jp/

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by fezn | 2008-04-19 13:35 | Wandering

偶然が生み出す必然のコネタについて哲学してしまう朝(内容あまり関係ない)

というわけでおはようございます。無理矢理日刊FeZn(鉄と亜鉛)の時間です。
日刊は習慣でありますゆえに、書きためてあったものを改造して放り込んだりしてみる次第。
なんだか本来は「ちゃんと読み応えのあるレポートを連続掲載する」筈が、結局駄ネタとかを発掘するシリーズに変化してしまっていますが、まあ「途絶えてしまった『weblog更新の習慣』」を復活させるためには丁度良いのではないかと想像。なにぶんここ以外にも数カ所、復活させたいトコロがありますし。さてさて。




さて月曜(2008/02/04)分のエントリにて、Bボタンとダッシュの関係についてジョウクの世界に踏み込んで述べたりしましたが、

(あ、ちなみにダッシュと聞いて約物のほうを思い出した人は「職業病」だと思いますよ!)

……ジョウクのつもりでなくともジョウクになってしまうというお話を一つ。


当サイト近年最大のhotentry化した、吉野家のIRのPDFの「つち吉」問題についてのアレ。

FeZn/Bookmark : 世の中がテラ豚丼を追うときに、われわれはその文書の文字を見ている。(http://fezn.exblog.jp/7791056/ )
……の中で、自分でこんなふうに書きました。
まあ例によってFeZn的に要約すると、牛丼が(ほぼ)復活した牛丼のない牛丼屋チェーンにおいて、かつて自軍を低価格競争に誘い込んだ敵軍に敵愾心を持った若きメンバーが暴走し、敵軍の主力装備に対抗して自軍の弾薬を固め撃ちした! しかし超絶的豚丼構築とその使い方は適切とは世辞にも言い難い危険度(あるいは不衛生)に至っており、微笑充満的なる動画投稿サイトにて公開された映像に非難囂々。自由すなわちフリーダムを標榜する若きメンバーらの正体が時間雇労働者であったりする中で、牛丼帝王の指導者層は素早く判断して上述のPDFファイルをサイト上にて発表するに至ったという顛末。意味不明。


そして、当該エントリをクリップした はてなブックマーク のページがこちら:

はてなブックマーク - FeZn/Bookmark : 世の中がテラ豚丼を追うときに、われわれはその文書の文字を見ている。(http://b.hatena.ne.jp/entry/http://fezn.exblog.jp/7791056/ )

に、2008.02.04.の時点のコメントを拾ってみると……


  • mojiura 吉野家の「つち吉」問題。
  • mkt 「謎の「00」というTrueTypeフォント」
  • ayko 「謎の「00」というTrueTypeフォントが」
  • nirvash 吉野家の謝罪PDFの中の吉の字は特製フォントだった
  • n-yuji それで00かっ。
  • RM233 文書の文字を見るってほんとにそのままフォント考察かよ!!もっとさ、行間を読むとかそういうのかと思ったよ‥。でも好きです。
  • C_L 吉野家の「吉」について。平凡社の「平」はモリサワ書体に合わせたフォントを支給されていたはず/外字?フォント名が「00」だからガンダム00ネタなわけね



……えっと。



カマトトじゃないですよ!
鉄と亜鉛の人は「それで00かっ。」とか「外字?フォント名が「00」だからガンダム00ネタなわけね」とか、何を言っているかワカらなかったワケですよホントに。

しばらくしてから気づいたのは、最近の頑駄無は「ダブルオー」というやつで、「フリーダムなガンダム」(←ちと違う)なるマッスィーンが出てくるっぽいという話。
成程フォント名が「00」だから「自由すなわちフリーダム」ってえのがネタとして成立するわけですね。
最近のテレビアニメは良くワカラヌのです。はい。

……いやカマトトじゃないですってば。

※ちなみにカマトトというのは「カマボコがトト(魚)だなんて知らなかった」的な「鰤ッ個(←誤字)」が語源だそうですが本当だかどうだかは未詳。

フリーダムなる語は、問題の公開された「テラ豚丼ビデオ」の題名に含まれていたそうなので入れてみたに過ぎず、「自由すなわちフリーダム」などと同語反復的似非翻訳するのはむしろルールルルーの人に近いんじゃあないかと自己分析する今日このごろ。
しかしフォント名の「00」はいったい何故にそのような名が与えられているのでせう?

あと、当該エントリには書き忘れたようですが、「小塚明朝を縮小コピー&拡大コピー繰り返したら、こんな感じになるかなぁ」と思う次第です。


まあこうして、コトバ遊びが、たまさかにネタを形成したりするから日本語とその文化は面白いのでしょう。いやきっと日本語文化圏だけの話ではありますまいが。
ちょうど先日「偶然が成す1.41倍(ルート2倍)」についての話を伺って「ほうほう」と感動したりしたので、それについて真面目な話を書くかも知れませんがまあそんな体力はきっともうすぐ尽きます。今(これを予め書いている時点)も頭痛が痛い(←畳語的)ですし。



memo:
2008.02.05
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://fezn.exblog.jp/8019170/
C_L「おそらく00はテンポラリな名前っていうだけだと思います。後フリーダムなガンダムが出てくるのはSEEDだったり」との由。

はふぅ。
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by fezn | 2008-02-05 08:00 | Wandering

(移動中)今日は「もじもじカフェ」

さて。移動中です。
今日はこのあと稽古参加して、
阿佐ヶ谷で開催の「もじもじカフェ」へ。

明日はどうするか。うーんぼちぼち考え中です。
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by fezn | 2008-02-02 09:30 | Wandering

活版再生展セミナーレポート(3)

日刊でお送りします。
活版再生展セミナーレポート(2)
http://fezn.exblog.jp/7999880/

の、つづき。




■4■ 引力、のようなものを、感じずにはいられない

はふぅ。

RHODIA #11 に書き殴ったメモをテキスト起こしするだけで相当に疲れました。これをやるのが大変そうだったので、なかなか手をつけられずに居たのですよね。
しかしなんとかクリアー。

ここでQ&Aコーナーも終わり、いったん終了となりまして。
そのあとは、高岡先生の持ち込んだ資料類(話にでてきた作品とか)を閲覧ターイム、&時間外質疑応答コーナーとなりました。

印刷博物館の物販コーナーで見たようなアレとか。
某イベントのポスターの原稿としての清刷とか。諸々。
ジユウコウボウのオカザワさんとかシュウエイタイプロジェクトのササキさんとかともニアミスしたりイロイロ。
愉しくスゴして、さらに会場を見てまわったりしました。






……


★★番外編 ベークライト活字★★



と思ったら。


前のほうに質問に行こうと思ったときです。
実はさきほど質疑応答コーナーで挙手した人の一人で特に妙なことを聞いていた怪しい男が僕だったのですが、そのときのカンタンな自己紹介をききつけたらしく「P社」の「F」さんという方が話しかけてきてくださいました。

問うていわく、N市の編集云々といったら●●社ですか?
鉄と亜鉛の応えていわく、いえ、■■社です。

「知り合いのトコロかと思ったんですけど違うんですね」まあN市なんて首都に較べれば文化辺境ですから確かに当てずっぽうでのヒット率は高いでせう。「ところで高岡先生が、お話があるって」

と後ろを指していらっしゃる。
え? タカオカ先生は前に。


………… 先 代 の ほ う で す か !




うひょお。とか、
うがあ。とか、
心の中で焦りながら、とてとてと歩み寄る鉄と亜鉛。

P社F様おぎなっていわく、活版の歴史的なことに興味を持ってくれる若い人というのは嬉しい存在であり、いまのうちにいろいろ伝えておきたい。語っておきたい。
……との由。

##以降、メモしきれなかったので、かなり記憶補完。

はじめまして。『欧文活字』読ませていただきましたー。
「ああ。あんな本。」
 ##(ちょっと笑う感じ。/あんな古い本、というニュアンスかもしれません)
ところで古い活字のお話ですか。
「樹脂での代替活字ね。これは、いろいろあったんだよ。」
ガラスとか、ですよね。
「いや。たとえばベークライト活字。〓〓〓〓博士が発明して」
ベークライト樹脂!(名前だけは。)
「ソ連邦で、機関誌を刷ったり」
「鉛(と錫とアンチモン)合金より遙かに堅く、耐刷性が凄い」
「しかし生産性・品質etc.諸々の理由があったようで、結局は主流にならなかった」
(たしか、発明者の博士が亡命したとかいう話も伺いました。この話のメモだけ別のところにあっていま手元にないので、数ヶ月後ぐらいにメモを発掘してみます)


※ベークライト、という名は知っていましたが、あとで調べたら、現代においては基本的に、「フェノール樹脂」と称されているのですね。
■フェノール樹脂 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/フェノール樹脂


なぜ彼らはベークライトで活字を作ったのですか?
「鉛は超戦略物資だからね。」
なるほど。弾丸にしたり、いろいろ使いますからね。(ん、でも戦後?)
「いやいや、そうじゃない。壁や扉を作るんだよ。」
えっと………… 核シェルターですか(!!!!)
「(核戦争となったときのために)放射線を防ぐために、鉛の分厚い壁で囲むから、ものすごい量が要るわけで(中略)だから戦略物資だったから(、印刷は別の素材を使う、という需要があった)」

※再三「超戦略物資」と聞こえましたが、ひょっとしたら「重戦略物資」だったかもしれません。

※いつも書いていますが会話は記憶スケッチなので、台詞内容は「です・ます調」だったかもしれません。


「……そんなわけで、いま受け継がれている活字の技術とかは、先人がいろいろ創意工夫をしてきた痕跡の上に成っているということを、(そういうことに興味があるようだったので)若い人に知っておいて貰いたくてね」

ちょっと感動。


……あとから考えれば、過去の「時代背景の中での嘉瑞工房について」とか「創設者・井上嘉瑞氏について」とか、諸々うかがってみれば良かったとは思うのですが、なにぶん焦っていてまったくそんなことは思いつきませんでした。
とりあえず御礼のべて、「困ったときの編集尺」を渡して、お辞儀して。それだけ。


★★エピローグ オブ エピローグ★★



その後、タカオカ先生(当代)に色々お話をうがったり。

▼整版の人達からは「活版の本を読むとバカになる」みたいな発言はあったのでしょうか。
■いろいろ、ホントウにいろいろ。そういうプロパガンダはありました。

▼異書体の混植ってかなり大変で活版時代に作業の足枷に
■(嘉瑞工房にとっては)ヨユーですよ。ヨユー。
■工房の所蔵活字書体は、和文でも号数/ポイント、欧文でも(ディドー、フルニエなど?)何系統も混ざっていますが、(自分なら)ヨユー。

##そのための技法のお話も伺いました。本の知識や、手元にある“活字組版”をどれだけ見ても全く見えてこない、深い話があるのですなー。

▼「規格(JIS?)が一応あっても、活字鋳造業者 によって、活字の高さが違って云々」と聞きました。
■あれは「わざと変えてある」だったりします。

▼え? それは“囲い込み”ですか? A社の活字を買ったら、B社の活字が混ぜられないように。(cf.写研と、モリサワやリョービの写植文字盤みたいに)
■ノン。(中略)(後略)

##↑面白い話をうかがいましたが勿体ないので、また後日(あるいは書かないカモ)。

……しかし、お話を(雑誌インタビュウで)読んだり(講演を)聴いたり(直接うかがうかたちで)聞いたり、あるいは後日メイル往還したりしていると、非常に感じます。
自らの仕事に対する、強烈な自負を。

そうですよね。「プロフェッショナルってこうでなくちゃ」なんですよね。

……僕も己が分野において、これぐらい胸を張れるようになりたいものです。




結果的にかなり引き留めてしまい申し訳ありませんでした。 m(_ _)m
でも大変に刺激&勉強になりました。
ありがとうございました。




★補足★
会話内容は、記憶スケッチ&FeZn的にいつもどおり「言い回しは加工」していますので、実際に高岡先生が「ノン」とか言ってるわけではないです。言うまでもないことですが。
よって、記述内容の全責任はわたくしこと FeZn にあります。

★補足2★
最初は「概略」として書き始めましたが、ちょっと内容が詳細的(?)&雑多かもしれません。あとでエントリ内容を編集して、削る可能性があります。
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by fezn | 2008-02-01 08:30 | Wandering

活版再生展セミナーレポート(2)

(あとで書き直すかもしれません。)


さてさて。旧聞がつづきます。2007年05月の話題ですから。
「“活版再生”展」セミナー「活版印刷―昨日、今日、明日」の、レポート
活版再生展セミナーレポート(1)
(http://fezn.exblog.jp/7996087/)

の続き。


★★【1】「活版の過去(昨日)」★★


ようやくここから本編 

■日本の活版の歴史:120年
印刷雑誌の110周年企画で、執筆準備(調査)中。
##2008年01月に発売になった『「印刷雑誌」とその時代』のこと。
100年分、1200冊を調べて、まとめているところ。
いわく「ギャラはそんなに出ない。個人的に興味が湧いてコピーを取る箇所が多く、原稿に必要な箇所の2倍は取ってしまう。」

『印刷雑誌』とその時代―実況・印刷の近現代史


元木→当時は反発もあった。
##この行、自分のメモながらも意味不詳。「本木昌造」のこと?
江戸は木版(整版)/日本人は器用
20~30年かかって入れ替わっていく。
(ライバルは攻撃してくる)
##以前どこかで読んだ、「昨今は『活字(文字メディア)を読まないとバカになる』と言われるが、昔は『活字の本なんぞ読んでいるとバカになる』と言われた」という話は、このあたりなのだろうか? (あるいは欧米で500年前=グーテンベルクとかマヌティウス以降の時代?)
## →気になったのであとで質問。


■活版は industory として輸入された
明治時代……全分野で manual が必要とされた。
→効率と生産性を求める。(&廉価性)
 過労働に支えられていた。

読み易さは二の次、三の次。
改刻とかは重要でない。
##↑改刻、とメモにはあるが、この場合は何を指す?
書体やレイアウトを求めているのは昭和や戦後。

cf. 手彫り活字……今の目で見ると、「ありえない」作り。(粗い/荒い)


■戦後:活版の衰退
昭和43年がキカイ
##↑わがメモながら意味不明瞭。たぶん「機会」。
出荷台数のクロスポイント

平オフの発達
それでも「ページ物は活版」
組合の、新宿支部の中に「平版部会」と「ページ物部会」が2年前(=2005年)まであった。
なぜ2年まえ「まで」 →活版でページ物、という処が、ついに無くなった。

今はDTPの会社があるので、分離。
##↑自分の字で「あるくい」と書いてあるが、たぶん「あるので」だと思う。

写植(手動写植)の発達、電算(電算写植)の登場で完全に交替。

片は直し
##↑?? 読めない……。

一方、坐して待つだけでなく、
メートル法の活字とか、出そうとしてきた。/40年ぐらい前。
##「新号数制」とか、そのあたりの話? 写植の級数制を参考にした?
##→質問し忘れた。


各印刷会社で:新人は活版以外の部署に回した。
→職人の高齢化。

例:
今の印刷機は自動給紙。昔は職人が手差し。

(印刷博物館の)「印刷の家」のスタッフは、組版部とかのOB。→印刷工ではない。
→ staff にも手差し機の使い方が分からない。※凸版印刷(みたいに大きなところ)は手差し機なんか持っていない。
→高岡氏は問題なく使える。(小規模工房だったから、こそ。)
→いわく「日本一若い、手差し機の職人かも」。

■活版の衰勢
コスト、手間。
活版が高くなったのではなく、DTPが安くなり過ぎた。
「時間」ファクターでも勝負できない。

e.g. 近所の会社(倒産)
予備校のテキスト……直しが多い。
DTPだと1~2時間のものが、活版だと1~2日
→客が離れる。


■活版の未来の暗さ

活版は活字と印刷機があればできるわけではない。
背景(バックグラウンド)として大きな【産業】が必要。

名古屋の活字屋さん
鋳造機……50台。
→すべてが稼働? No。 ほとんどが部品取り用。
活字を融かす「お釜」が直せない。(直す職人さんが、もう居ない。)

すべて壊れたら? →「廃業するしかない」

イワタの鋳造部も閉めた。
スズキさんと話した
##鈴木さんって? メモし忘れたか。
互いに意見の一致するところ:(活版は)「もって5年」
→10年後は難しい。
→後継者難。

余談的な一例
「活版職人になりたい」という女子学生、22歳(武蔵美)
→「自分(高岡先生 本人)はあと15年(乗り切れば)悠々と年金生活。しかし今の新人は、これから30年以上、できるか? →どう考えても難しい」
 →奨めない。(勧められない。)


■生き残る道

工業/産業としては仕方ない。
→効率を目ざすなら、これは「当然」のこと。
120年前に整版が滅んだように。

↓30年前に、「クラフト(手工芸)」として残そうとしていたならば、ともかく、
産業としては「頑張ったが、無理だった」
……というのが、【現代】。



★★【2】「活版の現在(今日)」★★



◆嘉瑞工房が生き残れた理由
ひとつには、「欧文」。

自分(高岡先生 本人)が入社したのは……22~23年前
バブル前:日本全体が上り坂だったが、その時こそ、「活版」は減った。


平オフ(平版オフセット印刷)でも活版でも、どちらでも良いモノは → 平オフに。/あっという間に。

その頃から、(嘉瑞工房での)仕事単価が跳ね上がった。
→安くて早い名刺はヨソに。高いものだけが残った。
 ※売り上げ額は減少。

■工房を継ぐ
このころ、嘉瑞工房の社長に。

値下げの話は、すべて断った。
(活版をやりたい、から。)


活版の好きな人たちと仕事。
→予算に余裕がある、etc.
→ graphic design の分野に売り込み。
→ その種がいま、実っている。
(冒頭の、嘉瑞工房の仕事の紹介 につながる。)


■「活版再生」とは何か。

「自分自身は『活版再生』ってコトバが好きじゃない。」
##「だいたいナニソレ。」ってぐらいのニュアンスの勢いを感じた。

「再生」させようとも、
活版で本(書籍)を組む、等は
コスト的 & 時間的に、厳しい。

→ 産業としては、無理。

■クラフトとして

英米では、 private press は、ある。
→ だが決定的に 文 字 数 が 違 う 。
欧文……1ケースあれば1書体
和文……3000字×サイズごと×複数書体 → 400万
##「400万」は多分「円」だと思う。
##ここで妄想を着想したので、それについて質問したり→別記。

住宅事情の問題。
→アメリカとかだと、いわゆるガレージでのホビーとして、やりやすい。
「受け継ぐ」体制が整っている。
→要らなくなったものを売りに出して、まとめて若い人が引き継いでいく、といった流れが(活版だけでなく、いろいろなモノに関して)整っている。


若者数名:
このあと、展示物を引き取って、グループで継承していく。
このような形で、
中古機材ならOK(入手可能)だったりも、する。
→でもまだ不安。

活字は1字単位では買えない。
数本ずつ。→“個人”には厳しい。難しい。
##↑数本だっけ? memo不明瞭。

和文は字数が膨大。珍しい漢字とかが出てくるとお手上げ。
“商売”でないなら、欠字は「使わない」という選択肢で対応可能。
漢字を平仮名にするなど、文章をいじってしまえるし。 etc.

■ナショナルトラスト
cf.イギリス ナショナルトラスト運動。
古い活版所を買って、若者に、(夏は観光客向けに)活動させる。

そういう風に、若い人がもっと若い人に、
つなげていく、事が出来れば未来はあるかもしれない。

★★【3】「活版の未来(明日)」★★



未来はあるか? →「暗い」

現在……「活版ブーム」
が、本質的に「ブーム」=「必ず終わる」もの。
しかも、元の状態より悪化する事が多い。
e.g. アンノン族が踏み荒らすの例。

「ふつう」にして欲しい/なって欲しい。

■産業として
未来はあるか? →産業としては、「無理」

1,000円の本を、10,000円出して買うわけではない。
明日「活版印刷」が無くなっても、消費者は困らない

自分も「産業(としての活版)」の一因ではあるが、
・年金をもらうマデは頑張る。
・己の存在を知らしめていく。(居ないと困る、と言ってくれる人が居る)
 →「絶対に必要」と思って貰えるようにする。

■活版発見
「活版再生」より「活版発見」

cf. 日経デザイン最新号
[1] 嘉瑞工房の紹介
[2] 大阪の歯車封筒(二重封筒が作れる)
[3] キタガワさん 「グラフ」 人員50名 ※TCC party 二次会
 →デザイナに印刷を、印刷工にデザインを させている。
 オフセットで出来ないことを活版で。

ただ文字を刷るのではなく、
若い人にとっての「活版は new media」
として生きていく という道

■自分はなぜ活版でやってきたか?

●理由(1)

活字の【書体】の魅力。

欧文300書体を所有
「ライノタイプの一〇〇〇〇書体と較べれば少ないが」
##たしか日本一。

Macの初期から
(デジタル)フォントは活版や写植のフォントのコピー。

しかし:
当時のMacは memory 少なかった。
→ デザイン上の省略が行われた。
 →微妙な曲線が失われた。

つい3~4年前まで、そういうレベルの状況が続いていた。

最近ようやく、本当の font を再現したものが出てきた。

e.g. Optima Nova, Zapfino
後者などは金属活字では実現できなかった様態。



●理由(2)
業務内容:


端物印刷。 ハガキ、ディプロマ など。

=使用頻度の低い書体が多い。
→font ベンダは、世の中でたくさん使われる書体を先に digital 化する。
→ディプロマに使う font は、未だデジタル化されていないものもあるぐらい。


●理由(4)
「活字のテクスチャが好きという理由もある」。

●理由(3)
活字は スケーラブルでない。  →  これは、利点。
小さい pt の font はdesign が違う。 x-height なども。

digital font は基本的に 同じ。
※最近やっと、size別に作るようになってきた。(cf.小林章、Clifford)

●理由(5)
活版のマージナルゾーン
digital type は目に痛い。
ただし最近、それ (marginal zone) を再現する (digital) font が登場。



■活版の未来 もうひとつの切り口
(前段では非商業をひとつの解としたが)

「プロフェッショナルとして」というのも有りだろう。

他の表現者とのコラボレーションとか

3年とかではなく、10年でも15年でも
生きていく/続けていく 術はあるのでは?


★★【エピローグ】Q&Aコーナー★★



まずは、事前に参加者から集めたアンケートに対する回答。
途中からは、挙手を募って質疑応答。

▼DTPと活版のコラボの例を教えてください。
■清刷とか。

▼代表的な書体の歴史を教えてください。
■……それは時間がかかりすぎるので……。

▼いまの時代、活版で書籍本文組版は、可能ですか?
■事実上、詩集ぐらいなら出来る(それぐらいしか無理)。
 出来るが、発注者にも覚悟が要る。

▼伝統工芸として助成金を貰っていく道は可能でしょうか?
■経産省ではなく文科省の所管になれればよいが、今はなかなか……。
##memoにはこれだけしか書いておらず詳細忘失。たぶん「現在、経産省の管轄。伝統工芸は文科省の管轄で、この垣根を越えるのが大変。今のところ難しそう」ということだと思われる。

▼凸にすると
##このメモはこの5文字で終わっている。何を書きたかったのか忘失。
##あるいは「わざと凹凸を強く出そうとするのは 云々」という話かも。

▼現在、嘉瑞工房の便箋とかを使用しているが、大量発注したものは保存しておくとして、どれぐらいの期間、保管しておいてOKでしょうか?
##たぶん、印刷されたインキの劣化etc.を心配しているのではないかと思われる。
■保管条件にもよって異なってくると思うが実験したことは無いので不詳。
##このあたりメモ不明確。

▼金属だと扱いが大変なら、他の素材で活字を作っていくという道は可能でしょうか?
■かつて、ガラスやカーボンで実験された歴史があるが、コスト・品質で鉛合金に勝てなかった。ちなみに先程は「“鋳造機”が壊れたら直せない」話をしたが、実際のところ“鋳造機を動かす職人さん”が先にダウンしそう。
 (現代なら、樹脂などの)他の素材で、同様の品質(&簡便に扱えるもの)を実現することは可能かもしれないが、
 それを「(クラフトであれインダストリーであれ)実用的に使える量を回していくため」には、それなりのシステムを組み上げる必要がある。そのための機材や素材の開発のコストはどうするのか。だれが負担するのか、という問題になる。
=現実問題としては、難しい。



▼〓〓〓〓
##↑質問内容をメモし忘れ。
■印刷物について:
「サイレント・アンバサダーたれ」という言葉(訓戒)がある。

たとえば会社の仕事。営業に行ったとして、
その“人”の印象は、基本的には、すぐ消える。

しかし、(渡した名刺やパンフレットなどの)印刷物は、ずっと(相手の手元に)残る。

→それが、サイレント・アンバサダー(=無言の大使)になる。
(そしてそれは同時に、なによりも雄弁。)

名刺etc.  「きちっとしたものを、堂々と出す」

印刷物の重要性。


▼活版はMacに勝てるか?
■勝ってる。(大意)
##↑超意訳。

##このあたりで?だったか。「近所にガソリンスタンドがあるので、燃えたら超高熱で、活字合金とか、きっと全部、とける。」という話。

↓自分自身は、今、活版が消えたら
 Macでやると思う。というか、やる。

同等かそれ以上のものを作る自信だって、ある。

欧文の(組版の)ルールは、活版で培われた活版のルールだから、楽。
Macならではの利点もある。
(ただし、12ptと12.4pt……というようにスケーラブルに変えられることは、便利ではあるが、なくても困らない。だいいちそんな微妙なサイズは無くても今までやってこれたから、コンピュータに切り替えても、さほど使わないだろう。)

いま活版の資材があるから、活版を使っている、という側面もある。
無くなったら廃業……なんてしない。





■4■ 引力、のようなものを、感じずにはいられない


Excite Blog の長さ限界を超えそうなので、またまたエントリ分割。次に続きます。
次回、ベークライト活字を巡る、衝撃の展開。


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by fezn | 2008-01-31 08:07 | Wandering

活版再生展セミナーレポート(1)

(2008年01月/日刊シリーズ)
・引退した写植機&分解されつつあるそれを見に行くの巻
・活版再生展で第一人者のバクダン発言を聞きまくるの巻 ← このエントリ
・気が付いたらザダン会(サタン会ではない)に居たの巻
・年の瀬に写植機型録を見に行ったら色々な人が居たの巻

※しかも、3分割になりました。(汗)



■1■東京幻想行(嘘)概観/平面に結ぶ図像たちに惑わされる。

2007年05月12日[土]から13日[日]、濃密体験帝都行をしてきました。
12日は表参道をうろついて東郷神社を見てAssistonを物色して諸々ゲット。
そのあと三軒茶屋「キャロットタワー」に行き、『活版再生展』を観て、高岡昌生氏の「活版の昨日・今日・明日」を聴講。
内容は実に実に刺激的。本稿ではこれを詳述。
夜は大正的空間のビヤホール、銀座「ライオン」にて食事。いやあ各方面で絶賛される、職人のビール注ぎ術には感服するしかありませんでした。

13日は先ず、朝食をとってから、印刷博物館&PPギャラリーへ。印刷博物館の企画展は、ポスター印刷の話。「美人のつくりかた」なるテーマに当初は食指は動かなかったものの、蓋を開けてみれば近代印刷技術(しかも、それぞれの時期の最先端)を概観しつつ、社会の各層を通底する視点もあって意想外にナイス。
数ヶ月後、展示内容をまとめた本をジュンク堂で発見したので即購入。

※『大正レトロ・昭和モダン広告ポスターの世界―印刷技術と広告表現の精華』
http://www.amazon.co.jp/dp/4336048355

当時のメモによると印刷博物館でメモ帳や手ぬぐいを購入。とあるものの、はたしてそれらはどこにいったのか……。

そのあと、お台場で開催されていたグレゴリー・コルベールの「Ashes and Snow」を観に行きました。
いやあ、「animal totem」とはまったく違うモノとなっていました。
そして写真展というよりは映像展の様相。(いや写真&映像&建築&書籍?)
結局、写真集『Ashes and Snow』などを買ってしまいました。たしか1万円の。
理由は? 衝撃ですよ。衝撃。
最近(2008年01月)アート系の書籍を扱っている店舗に赴いたところ、このフル写真集を売っていました。今からでも手に入りそうですので、興味あるかたは探してみてはいかがでしょう?

■2■活字で文章を組む/文章を鋳込んだ活字

「活版再生展」の開催されていた「キャロットタワー」への道は、比較的簡単にワカりました。なにぶん、ポスターがそこかしこにありましたから。
そして建物はニンジン色。……だからキャロット?


さて。会場へ。

「“活版再生”展」セミナー「活版印刷―昨日、今日、明日」

関連URLをいくつか貼っておきます。
■生活工房|イベント情報・詳細|活版再生展
http://www.setagaya-ac.or.jp/ldc/modules/events/event_detail.php?id=98

■芋づる式に: 活版再生展_2
http://imo.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/_2_4d85.html

■JDN /活版再生展
http://event.japandesign.ne.jp/news/9853070329/

■SAB LETTERPRESS | ブログ | 活版再生展
http://s-letterpress.jugem.jp/?eid=31


さてセミナー会場に入ろうとすると、受講料(?)500円と引き替えになにやらビニール封筒に入ったものが渡されました。
講演の最初、高岡先生の言によれば「せっかく来てもらえたから、500円の元がとれる…かどうかはともかく、お土産がわりに。」ってことらしいのでした。いやそんなの無くてもモトは取れますからって!


  1. 歪ませた罫線の入ったハガキ
    活版の罫線を組んで、ハンマーでガチガチと叩いて歪ませているとの由。これは細川護煕元総理から用箋を依頼されたときに使った技だそうです。
  2. kazui press の名刺
    いわゆるルビ活字が使用されています。このサイズは仮名・数字のみ、とのこと。
  3. 「主の祈り」活字の印字
    (名刺の真ん中、だったと思います。いま手元にないので。)12ポイントの正方形の活字ボディに、新約聖書の「主の祈り」全文を彫り込んだもの。モノタイプの彫刻機(?)で、技術デモンストレーションとして製作されたもの。
    これは非常に小さく細かいものなので、刷るのにも大変な技術が必要だそうです。圧をかければつぶれてしまい、かけなければかすれて読めない、と。
    そこで取った方法が「二度刷り」だそうです。
    上の線は2ptだそうで。これは世界最小のもので、横から力が加わると折れてしまうという……。


続いて会場で挙手アンケート。
  1. 「活字」を見たことのない人……ゼロ。
  2. デザイナーや編集者が多い。
  3. 印刷関係者は少ない。



というわけでスタート。
当時の手書きメモを書き写すだけで精一杯です。はい。


■3■第一人者が語る、活版の昨日、今日、明日



★★【プロローグ】嘉瑞工房の紹介★★




「新宿の片隅でやってます」
##たしかこのあたりで?「近くにガソリンスタンドがあって、爆発したら活字は全部溶けてしまうだろう」という話。
名刺や便箋などの印刷、活版清刷の製作、etc. 欧文組版に強い。
「ほかの活版印刷所が持っていない書体」が“売り”。
写植の時代でも細々と続いてきた。
DTPの発展に伴い、なぜか活版和文の仕事が増えた。(Mac和文組版が増えて、「そのゆえにこそ」らしい)
現在の比率……和文:欧文=6:4

その依頼の内容……わざと太らせる、わざとかすれさせる etc.
「なぜだろう?」


■コラボレーション
一昨年11月:TVCM16本

e.g.
資生堂の展覧会 HAIKUのロゴ
韓国の歌手Keiのアルバム 版そのものを(反転させて)使用
UAの6月のアルバム →コンサート招待された。「役得」
##たしか「普段は尊敬されないが、このときばかりは娘に尊敬された」
ディプロマ(葛西薫design)→位置出し用に刷ったらグラデになった→それが採用に。

■コーポレートタイプ
ドイツの会社は合理的。
##たぶんLinotypeの、CI関連の話だったと思う。企業専用書体?
使う事の少ない字種はoption扱い。(デフォルトはフルセットではない。)
スモールキャップス、オールドスタイル数字などは
要/不要をヒアリングして(?)決めていく。


日経BP社のロゴ変更の話。
立野竜一design
##SUNTORYのロゴマニュアルについて、あとで質問……し忘れた。デザ現に載っていたロゴ規定に反した商品を見たことがある、気がする。

■工房の現状
昨年(2006年)のNHKの番組の話。
「滅びゆく●●」というテーマで取材していたが、嘉瑞工房に来て驚いた。まだ元気。むしろ好調。
美大で活版の実習etc. 取材が終わったあと、ディレクター? が個人的興味で話を聞きに来た。

印刷博物館(凸版)/「印刷の家」
開館の2年前からアドバイザ
組版台は高岡氏の設計
いわく「奥さんの手足のサイズを測って設計した。」

ライノタイプの極東顧問
※ライノタイプ・ライブラリはモノタイプと合併(買収?)。1万書体以上の権利を有する、世界最大のファウンダリに。
コーポレートタイプの仕事。(サントリーのロゴが契機となって)



エントリが長すぎて Excite Blog の限界を超えました。次エントリに分割します。
next掲載は今夜か明日か。
次回、いよいよ活版の昨日・今日・明日について語られます。
http://fezn.exblog.jp/7999880/


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by fezn | 2008-01-30 08:33 | Wandering

多忙埋没と憔悴と宙転と民事再生と文字と展示と予定と計画

最近の出版業界の関連と言えば、新風舎が崩れたり草思社が倒れたり(物理的な意味ではありません)しています。

新風舎と言えば《■■■■自主規制■■■■》なことがあったりしまして、じつのところアレは《■■■■自主規制■■■■》だなぁと思う今日このごろ。
草思社については《■■■■自主規制■■■■》と聞いて「ほう」と思ったのですが書いたらマズいかもしれないのでこれも書けず。ぬぅ。


■moji - 文字・組版・印刷
http://www.moji.gr.jp/

……の、「もじもじカフェ」の11回、12回、のお話。


■もじもじカフェ > 第11回「中華書体事情」
http://www.moji.gr.jp/cafe/themes/011/

こちらは現在(2008/01/25 昼頃)、参加受付中ですね。
さきほどいただいた「申込受付メール」によれば、今回はまだ、比較的席は空いているそうです。(前は早めに満席になった記憶があります。)
→ 興味のある方はどうぞー。

さて、申し込み確認メールが届いたということは、
当日、行きます。僕も。いやこのイヴェントは初参加なんですよね。たしか最初から目で追っていたのですが、なかなか時間とかが。


■もじもじカフェ > 第12回「ガリ版文化と日本人」
http://www.moji.gr.jp/cafe/themes/012/

こちらは3月1日から受け付け開始だそうです。
途中まで読んだ『知的〈手仕事〉の達人たち』という本にもガリ版の話が出てきます。こちらも行けるとしたら、それまでに読んできたいところですね。


えっと、そんなことをしていると、レポせねばならんものがまた増える気がします。いまでも既に溜まっているというのに……


というか今週は風邪のウィルスで冗談抜きで倒れかけまして、漫画チックに「布団の中でウンウン唸る人」を演じてしまいました。
で、2~3kgやせましたよ。はい。

「病気でやせるダイエット」というのを考えましたが、きっとこれは先行発案者が少なくとも数万名は居るでしょう。

しかし……全盛期から考えると、それでもあと15kgぐらい減らさないといけないのですよね。がふぅ。(吐血)
けれど当時の身軽さを取り戻したら、宙転受身(←本当は違う名前)とか、またできるようになる筈なんです!(年齢的に無理か?) まあ、「優しい投げ」を打ってくれる人でないとダメですけどね。(垂直落下させる相手だと無理)


というわけで(←脈絡がない)、2008年2月2日は上京予定。もじもじカフェの前は、武道のほうの稽古に、ちょっぴり顔を出すかもしれず。そうするとそのぶん、早起きせねばなりません。
翌週の「PAGE2008」は、見学しに行くかどうか未定です。はい。


そのあとには、「小牧&大阪計画」を具体化しようと思っています。(半ば私信)無理にでもスケジュール組まないと、日常に埋没してしまいます……。
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by fezn | 2008-01-26 14:42 | Wandering

遣う武器や道具のハナシ/手動写植機にワクワクしながら道具の本質を考えるハナシ

さてさてあらためまして、あけましておめでとうございます。
週刊(予定)FeZnの時間です。
本当は日刊でやりたいのですが、そこまで書き溜めることができませんでした。ははは。

■0■2007年は写植の年
「2007年」って? 間違い? いや実際昨年前半の話題から始めるので、これでいいんです。あはは。
2006年はFeZn的には「活版の年」でした。いろいろ勉強したり、いろいろなブツをゲットしたり。
2007年は写植関連のソレがあったのです。……とはいえども「100%写植展」を観に行けていないのですけれども。
それとこのあと別エントリで書く「活版再生展」の話はやはり活版なので、もとより「写植(についての知識を深める機に恵まれた)年」という括りがそもそもスタート以前から破綻しているのでした。

(2008年01月/週刊シリーズ)
・引退した写植機&分解されつつあるそれを見に行くの巻 ← このエントリ
・活版再生展で第一人者のバクダン発言を聞きまくるの巻
・気が付いたらザダン会(サタン会ではない)に居たの巻
・年の瀬に写植機型録を見に行ったら色々な人が居たの巻


■1■僕にとっての武器の嗜好と類似するかと自問した
以前のエントリで、FeZn的な活字偏愛の嗜好と、 funaki_naoto さんの志向(or指向)との相違について考えました。
もろもろ考えてみると、それは僕にとっての「武器」への観念に近いのではないかと気づくに至る今日このごろです。

FeZn/Bookmark : TIBF2007完了(から1週間)
http://fezn.exblog.jp/7120627/
(孫引き↓)
はてなの茶碗:[彼是] 幾つかの補足(http://d.hatena.ne.jp/funaki_naoto/20070716#p3)


……から、引用します。
必ずしも使へない/使はない道具に對し、興味をもたないと云ふことはなく、それなりに興味だけはあつたりします。つまり、「自分がそれらの道具をどのやうに使ふ」かといつた觀點での興味は抱きませんが、道具それ自體の興味は持つことがあるかと思ひます。


武器といってもイロイロありまして、ペン一本、紙一枚も編集者にとっては武器です。無論「名刺」という強力な武器だってあるわけですし。
ここで僕が言う武器というのは、比較的原初的な意味においての武器であり、すなわち敵を倒すための道具です。はい。
僕が予てより(うわ十年以上だ)習っている、日本の古武術系のマイナー武道があります。
(12/08には、ぷち「大会」がありまして、話の流れでなんとなくお誘いした方、お越しいただき有難うございました。)

で、現代武道としてのコレは素手の術がメインなのですが、武器術も伝えられています。古流のまま遺されているのでこれは「型」稽古ばかりですが、それは素手の技術に援用できる部分も諸々あります。
さて僕の部屋にはいくつか武器が転がっていまして(いやちゃんと刀掛けとか使ってますよ)、傍目には雑多な蒐集のように見えるかもしれません。
大小の木刀とか、銑鋧(手裏剣)とか……。
しかしそれにも自分なりの基本的な基準があります。「自流派の、習った武器以外は所有しない」
……それだけです。

木刀は持つ。鑓は持たない。
銑鋧は持つ。撒菱は持たない。
棒を鎖で繋いだ妙な武器は持つ。万力鎖は持たない。
(鎖鎌、いずれ欲しいなぁ。)

必ずしも使えない/使わない武器に対して、興味を持たないということはなく、それなりに興味はあったりします。
実際、「武器それ自体への興味」は常に抱いています。和風だと撒菱とか刺股とか。中華風だと青竜刀とか九節鞭とか。西洋風だとメイスとかハルバードとか。以下略。というか「かなり興味はあります」。
しかし、「自分がそれらの武器をどのように使う」かといった観点で考えたとき、その用法を知らない&習う予定がない武器を「所有したい」という欲は殆ど発生しないのです。
(他の武道・武術の身体操法を習ってすぐに身につけられるほどに僕は器用ではなく、その差異は場合により非常に大きいものがあります。……というか時間があればなんとかなるでしょうけれど、その時間が無いですし。あと諸々事情もありまして。)

まあ文字(活字)の話と一対一で対応するものではありませんが、自分にとっての“このようなもの”と、類似のものと考えれば身体知のレベルで理解・得心がいくわけです。


■2■手動写植機に出会う

……さて。
そのエントリ(の、追記部分)の末尾に、このように書きました。
さて、「道具を、死蔵せずに、使う」あたりは、実は2007から2008年にかけての秘密計画(?)の後半部分と若干重なってくるところもあり余計に興奮したのですが、
その「後半」とやらは、そもそも物理的に可能か不可能かすら知識不足でわからない為、まあ「前半」だけでもネタになるので良しとして、それは近日up予定であります。
しかもこのエントリ書き上げてる間に「前半」の内容が変化してきたまさに21世紀的加速感。


ここで述べていた「秘密計画」は、「写植関連の知識を深めたり、イロイロな人を巻き込んでしまおうぜ計画」と言えましょうか。
※しかしいま読み返してみるとちゃんと「2007年から2008年にかけての」と書いてありましたね。

2007年01月、知人(以前の同僚)から、メールを貰いました。
その知人「自分の知り合いの人(厳密にはその親族)が以前、写植屋さんをやっていたが、いらなくなった機械を処分しようと思っている。部品取りでも良いから活かせる道があったら教えて欲しい。……要らなくなったものとは言え、捨てられてしまうのは悲しいね。文字を拾うってロマンだよね。うん。『銀河鉄道の夜』とか」
そりゃあもう。
即座に長文resする鉄と亜鉛ですよ。
FeZn「所蔵したい博物館は……ないかもしれないですが、友人が学芸員やってるところとか、あたってみるですよ。しかしですね。 そ れ は 僕 が 欲 し い 。場所とか厳しいケド。…………あと銀河以下略で出てくるのは写植でなく活版」

関係者がそれぞれ忙しかったりするゆえに、結局やりとりに要したのが3か月。2007年04月22日、現地に行ってみました。かつて写植の作業場であった小さな小さな建物に。

御邪魔した先、Mさん(別エントリ、2007年12月の件で出てくるMさんとは別人)というその方は、親類の方から「最近広まってきている『写植』は、『活版』と違って小さな作業スペースで出来るし、上がり(収入)もイイらしい」と聞いて「ふむ」と調べ、「なるほど」と取り組んできたそうです。もとは別の仕事をされていたそうで。
しかし皆さんご存じのとおり、近年(90年代?)DTPの勃興に押されてあっという間に儲からなくなってしまい、写植業は廃業してしまったそうです。
このMさんは“DTPとか他業種に転職していった組”ではなく、「今から別の仕事を覚えるのもなぁ」と思われたようで、そのまま隠居(?)されています。

仕事場には3台の写植機がありました。1台は分解中で、2台は原型を留めていまして。
分解中の機械……機種名メモし忘れました。
小型の卓上写植機……SPICA-AP
大型の電子制御機……PAVO-BL

Mさんの仕事的感触の中では、「パソコンが出てきて、丸ゴシックとかも全部カンタンに出来てしまうから(写植の意味が漸減していった)」云々。どうやらMさんの顧客層の中では、書体の美観的は価格差ほどの優位性を持ち得なかった模様です。(=PCの丸ゴシック体との、書体の完成度の差異が、武器にならなかった。)
これについては、地元企業の伝票や名簿などの仕事が多かったことが、理由の一端として推測できます。
話が前後しましたが、おそらくそのゆえに導入された「PAVO-BL」は「帳票類に強い」組版機だったようで、かなり珍しい機種とのこと。当日参考資料としていただいてきた当該機種のカタログを見ると、長大な伝票やマークシートなどがサンプルとして掲載されていました。

あと、Mさんの証言では「写研の営業マンの人は結構親切」とのことでした。他の写植業の方の話を間接的・直接的に聞いたところとは不一致と言えましょうか。これは他の写植機メーカーと比較したコトバではない(と思われる)のと、その地域の営業マンが熱心だったのかもしれません。


■3■予想外のアナログ的操作を知って驚く

作業場は、自宅(一戸建て)の庭にあたる部分に建てられたプレハブで、現像室もありました。
写植機はどちらも引き出し部分に多数の文字盤を格納しており、「石井明朝」「ゴナ」「ナール」などのメインプレートや、記号類のサブプレートなどを見せていただきました。
個人的に面白いと思ったのは、変体仮名のサブプレートです。現在の(一般的な)DTP環境において、変体仮名を完備した和文フォントを寡聞にして知りません。
(確か、パーソナルユースで使えるレベルはありますよね。あと、諸々の仕事上の立場上、「ある特定のクロウズドな環境でのみ使える書体」だと意味がないので情報収集対象にしていない、ということもあるとは思います。)

PAVO-BLに装備されていた文字盤群の、一番手元に来る位置には、濃度計(?)のついたサブプレートが置かれていました。(あのスライドする文字盤台の名称をいま思い出せない)
「編集尺」の網点スケールのようにも見えたソレは、しかしイロイロな数字とともにあり、「ハテ何に使うのかね?」と首を捻ってたら教えていただきました。
これは印字濃度の指標とのこと。
写植。写真植字。写真製版の技法による印刷活字の植字から製版、というテクノロジにおいて、人間の手と目がモノを言うところは単に組版だけではないのですね。
現像時、写植機で印字した指標が、定められた濃度に達したところで現像を止める。(停止液に突っ込む。のだと思う。確か。)
目で視て、判断するとは……うぅむ。
僕は写真の現像と焼付はやったことがあるので、ある程度は体験的・体感的にその様相はつかめると思うのですが、あの「手仕事的」きわまる光(による像)の操作が、所謂写植の印刷物の根底にあったとは……。
写植の印字という作業に馴れた人からすれば当然のことなのでしょうけれど、業界の内側、しかも編集という職業の立ち位置からは見えてこないモノ・コトでした。
(昨今勉強していると、活字についても類似の感慨は有ります。製版とかでも同様の発見がありそうです。……CTP化したあとの環境だと、また別だと思いますが。)

考えてみれば……以前から知っていた知識だけを組み合わせても、写真技法なのだから当然、現像の具合は手と目の仕事、であろうことは推測できた筈なのですが。
しかし最近&自分の身の回りの仕事環境がコンピュータライズされているゆえか、そのようなアナログ具合には思い至らなかったワケです。



■4■歯車的文字嵐の小宇宙!(違)
それから、写植機の動いている様子を見せていただきました。
PAVO-BLは電子制御なので、キィボードから入力した指示に応じてクルクルと動いてくれます。

文字盤(の台。上述のとおり「何て言うんでしたっけ、アレ」)に触ってみましたが、X軸Y軸とも予想以上にスムーズに動きます。

シャッターは2段式になっており、半押しで文字盤を固定、全押しで露光です。
しかも、単にレバーを押し下げるだけでなく、トリガー(銃の引き金を想像してください)を引くことでもできるようになっていました。

分解中の手動機(送り調整etc.がすべてダイヤル&歯車!)で見てみると、シャッターレバー半押しの時、機械の一番奥でラッチ状あるいは爪状の部品が降りてきて、文字盤台をがっちりと固定します。
思わず「ほほぅ」と呟く鉄と亜鉛。

歯車やシャフトの動作するさまってのは、なんだかドキドキしますよね? よね? ……しませんか?

……まあそれはさておき、動作する様子を諸々撮影してみました。静止画については別エントリにて言及する予定です。
動画もあるのですが、これはどうやって公開しましょう。
たとえばYouTubeにuploadしても良いのですけれど、今はアカウント取って云々が面倒なので、また後日。……いやメインマシンが未だナロウバンドなので。


「要らないから、文字盤とか、今日持って帰っていいよ」と言われたものの、なにを思ったか当日は鞄に詰めたりせず。プリズムをひとつふたついただきました。
なぜプリズム? 後になってみると、我ながら少々ナゾでした。
(いやしかしレンズとかプリズムにはロマンが 以下略)



■5■憧憬、郷愁、だけではない何か。

ここで脱線。
ふと思うのですけれど、たとえば宮澤賢治なみの憧憬喚起力を有する(その時点でキビしい?)作家が、写植の文字盤をキーアイテムにした作品を発表して、国民的に浸透したりしたら状況が変わってきたりするんでしょうか。ふむ。そいでもってブームになったり?
(外国文学だとフレドリック・ブラウンが、鋳植機“ライノタイプ”が暴れる話を書いているそうですが、まだ未見です。その題「ETAOIN SHRDLU」については面白い話がWikipediaにありました。 → http://ja.wikipedia.org/wiki/ETAOIN_SHRDLU

ただし「ブーム」というものの持つ魔力(その正の効用・負の効用)については、次エントリにて。
……まあもっとも、そのぐらいで何がどうなるということもありますまいし、それは単に僕が「そういうものを読みたい」だけです。はい。

……さて脱線から本論に次第に戻りますと……

きっと、この方面で僕を駆動するものの少なくとも一部は、きっとそういった懐古趣味的な憧憬や、博物館的使命感なのでしょう。それはこれらを実用の道具と見る観点とはかなり相容れない側面がありそうです。

(博物館的世界観は、一方で僕を規定する重要な要素であります。それは僕の狭隘なロマンティシズムとは無関係に、失われゆくものを収集・整理・保存・研究・展示せねばならないという義務の如きもので、これは大学時代に授業や学芸員実習で叩き込まれました。)

しかし実用のモノとして見る視点は、最初の(余談に見えた)武器の話とつながり、普段の仕事ともつながります。

そして博物館的世界観を接着剤として、僕はこうしていろいろなものを探し、巡り、いろいろな人と出会えています。
展示会やDTP勉強会で最新の知識を仕入れることと、僕の中ではまったく遊離していないとも言えるわけです。


さて、ここでさらに話が変わって、海音寺潮五郎。

仕事以外 : A fountain pen with his name engraved on it (万年筆の話)
http://seagull.exblog.jp/2105308/


作家海音寺潮五郎がその著作の中で「およそ武器というものは実用品でなくなってから神聖視(象徴化)される。弓が実用に耐えなくなってから、武士のことを弓取と呼んだり、刀が役に立たなくなってから武士の魂とよばれるようになった。鉄砲などは終始実用品であったから、ついぞ神聖視などされなかった」と記している。武器に限らず、およそ象徴化されたり、儀式化されたものは全て過去のものであり、前時代的であろう。万年筆も20世紀後半になって初めて象徴化してきた。価格的なこともあろうが、ありふれたボールペンやサインペンをプレゼントされるよりも、万年筆をプレゼントされた方が、ちょっと気が利いているように思うのは、きっと万年筆がもはや「過去の実用品」であるからなのではないか。道具は実用から離れて初めて、時代の香りや伝統を主張するものになる。


「象徴とされるものは、実用性を失ったときに初めて象徴となる」
刀が武士の魂としての刀、あるいは「弓矢の道」というコトバ。

万年筆ブームは、実用の文具としての万年筆が「死んだ」からこそやってきたと言われるように、いわゆる活版ブームは、産業としての活版が絶滅しつつあるからこその、郷愁そして象徴化がその正体なのかもしれません。

※万年筆を普段遣いしている人が現在も多数いますが、これが実用品としての第一線を退いたことには変わりありません。僕自身もPilotのCapless万年筆を「最も速書きできるペン=実用品」として携行していますし。が、かつて世界の中で万年筆が占めていたポジションを、いま明け渡しているのは明白でしょう。万年筆を評して「手間がかかるから良いのだ」という意見もありましょうけれど、それは一面の真実にしか過ぎないと思います。
もともと万年筆が、それ以前の文具……つけペンなどと比較して「便利な文具」としての座を占めていたことを忘れてはいけませんし。

(※くどいようですが別項に記す予定の「『ブーム』には問題点がある」件についても現在思考中です。実用の道具として現役稼働しているところもある一方でのブーム化には云々、という話。)




さてさて、週刊予定で、昨年の重要課題だけは浚ってしまおうと思うのですが、はたしてどこまで続くことやら。気合いを入れるから空回りするのであって、テキトーにテキトーにこなしていけば良いような気もします。

次回予定エントリとかは写植から離れますが、また話題は戻ってきます。たぶん。



※と、いうこのエントリも、書いてから投稿するまでに10日かかってます……。ダメダメですね最近。
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by fezn | 2008-01-26 10:29 | Wandering

魍魎。それでも武道/地下/そして文字を観て(視て)いる年始め。

さてさてまったくあけまして。
2008年FeZnの時間です。

昨年4月のアレとか5月のアレとか9月のアレとか12月のアレとか、もひとつ12月のアレとか、書かねばならんことがまだまだひしめいているのですが困ったもので。

さきに、ひらめきエントリに最適な「はてなハイク」(http://h.hatena.ne.jp/)で少し書いたことを拡張してここに置いておきますね。

■はてなハイク/「いま読んでいる本」/映画「魍魎の匣」映画パンフ。
http://h.hatena.ne.jp/FeZn/9245598928933825099


つらつら書いてから「映画」的な “お題”で書くべきだったか、と思ったのですが、まあそのゆえに拡張してこちら(exblog)に移植。

映画「魍魎の匣」、観に行ってきました。
購入せるは映画パンフ。
パンフにしては分厚い。まあ判型が小さいからだろうけれど、分厚くなくちゃ京極じゃな(略)

前作は「原作の映画化」であり「一番ナイスな人が木場修(=宮迫)」だった気がする(本職がんばれよ)のですが、
今度は「映画カントク原田版の“匣”」であり「阿部寛と堤真一が漸く“役”化した」と思うのでありました。まあなんといいいますか、僕の視点の何割かは武道の人のそれなので、堤真一が武道家らしさを出してくれているところをみるとゾクゾクするのでありますよ。うん。彼は確か柳生心眼流の人なので。(闘ったりはしないのですけれど、足腰の、遣い方を、見せて/魅せてくれるシーンが!)

演者交代した関口君はどちらもまあイイと思うのですが、「まだまだ足りない」。そうすると実は彼を演じるのが一番難しいのかもしれない。コモンセンス側の人であると同時にエキセントリック。うぅむ。


「え?」と思うほど、ストーリィを原作とは変えてあるので、「もはやすでにミステリではない」と言ってしまって差し支えありますまい。
中国ロケは成功だとは思う一方、しかし「1952東京」ではなく矢張り「上海旧市街」に見えてしまいます。
大連の旧市街に行ったときに吹いていた風と同じものが画面から香ってきます。
ニッポンには、ああいう風は吹かないんですよ。
そして、あの運河の使用は控えるべきだったかと思います。なにぶんアレのせいで特に上海と見えてしまうわけで……(M:I-3で同じような場所が出ていたせいもあるかもしれません)
まあでも「幻想のアジア架空猥雑都市トウキョウ」としてはむしろOKなのでしょうか。うーん。

クライマックス、ハコ館のシーンについて言えば、ちょっとぐだぐだ感が。
だけど予想だにしなかった地下の【アレ】が出てきて、「地下施設」も大好きな人間としては結構満足。……事前情報で聞いてなかったけれど、トウキョウ地下のアレで撮影したのか!
これ以上書けない。観に行ってオドロいてください! ……ってアンダーグラウンド(←文化的な意味ではなくて、物理的な意味で)大好き人間でないと【アレ】を知らないかもしれませんが。

さてさて、ロゴはリュウミンをベースに加工してあるのかなー。
相変わらず“観書体力”は足りない鉄と亜鉛です。
劇中のポスターとか字幕とか書体はまあイイ(といっても書体名アテられない)んですが、しかし最初に出てきた新聞の号外はどうみても活版で刷ってないですよ!
うん。レーザーかな?
これは以前に書いた、伊東四朗による翻案ポアロ「ABC殺人事件」と同じ。
それに文字や印刷面が新しすぎる。ぬー。「実録犯罪」編集部に転がってた印刷物はおっけぃなのに、なぜなぜ??

入り口で配っていた、新聞形式のチラシ(?)は、明朝に平体をかけてあるけれどなんだか変。字送りがおかしいのかもしれませぬ。
コンセプトとデザインは結構秀逸やもしれませぬが、なんでしょう。あるいは文字の密度が低すぎる、と僕の意識は文句を言っているのかもしれません。我ながら無茶な要望か……(一般ウケしなくなる。)。
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by fezn | 2008-01-03 12:27 | Wandering

そこはかとなく近況。

さてさてごぶさたこんばんは。
月刊未満FeZnの時間ですー。

昨今諸々あってまとまった文章を書く時間も無いというイイワケによって書かず/書けずにいましたがやっぱり生きてます。
FeZn/Firework/ (http://fezn.vox.com/) は携帯電話から投稿してるので机の前に座る時間が無くてもイケますが、こちらは基本的に写真置き場にしているので、読み物はあんまりありませぬ。(平均すると1日3枚ぐらい掲載しています。実際には数日に一度の更新ですが。)
建前上は「exblogやbblogのエントリの下書き」ってことになっていたりするのですが、そのつもりで書いた文章のうち実際に使ったのは1本だけ、ですね。
PDFの話とか日本語や文字の話とかは、いずれこっちに持ってくるツモリです。

というかblockblogの「雑記帳(http://fezn.bblog.jp)」のほうは密かにサイト名を変えたりしたのですが、特に意味はなく。コメントいただいたことに2ヶ月も気づかなかったりするぐらい放置。正直なところ、blockblogのシステムよりもexblogのシステムのほうが使いやすいのですよね……。腰を据えて書くのであればあまり気にならないのですが、「さっと座って、さっと書く」ためには。
(「書く」と言ったテーマをいくつ……そして何ヶ月放置しているのでせう。もはや旬を二周ぐらい過ぎている感も。)

inputと、仕事そのものにおけるoutoputで手一杯になってしまっているわけですね。あと密かに重大な事情がいくつかあるのですが、まあそれはさておき。
inputも速度限界で、1月に買った本が未だ読めずにいたり。うぅむ読まねばなりませんなりません。

(上の段落は誤記ではありません。)

EDICOLOR方面では、また大量のEPS書き出しをしたり、数千ページ分のPDFファイルをあれこれつなげたり足りなくなってEDIから出しなおしたり、既存EPSファイルを定位置に連続貼り付けするスクリプトを書いてみたり。(これをつかえば、来年からは仕事が楽になるかなー。)でもやっていることに無意味さを感じてしまい、手が止まったりする今日このごろ。


ところで「アレについて書け!」と思っている方がいらっしゃるとは思うのですが、あはははは。50日ぐらい経ってますねぇ……。
とりあえずコルベール展は行ってきました。お台場。
その他あちこち回って脳味噌沸騰。バッファに入りきらなかった分は揮発してしまったのではないかと危惧。

……そうですよアレは僕ですよ。はい。
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by fezn | 2007-07-01 23:50 | Wandering


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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