カテゴリ:DTP( 51 )

第一部 OSXでファイルを解凍したら消滅したの巻

2008.02.14.ごろに下書きしていたものに加筆して公開。


第一部 OSXでファイルを解凍したら消滅したの巻


タイトルに「第一部」とかありますが、第二部を書くとかそんな意図はいっさいありません。だいいち「消滅」とか大袈裟ですね。JAROを呼べ!ってぐらい。

さてさて今日は、ある書籍を作っている仕事の関連で、某デザイン会社から送付されてきたSITファイルを Mac OS Xで解凍してみました。
すると……
解凍したはずのファイルが、無い。じゃないですか。

はて?
解凍後ファイルの出力先の設定がいつのまにか変更になっている? などと首をかしげながら、もう一度実行。
やはり見えません。

HDD容量は食っているので、「消えた」わけではなく「見えない」だけの模様。

つまり「不可視属性」になっているわけですね。

そこで気づいたカンタンなことはといえば、
当該の書籍のタイトルは、「ドット」で始まるのです。ドットコムビジネスとかのドット。すなわち「 . 」。
ファイル名の先頭が半角ドットだと、UNIX系のシステムではそのファイルが「隠しファイル」になってしまうことを想起した鉄と亜鉛。
さっそく OSXのターミナルで当該の場所を覗いてみました。

ふむ。予想通り発見。
ren, rename といったうろ覚えのコマンドを打とうとして調べてみると mv コマンドで良いらしい。ふむふむ。

で、半角ドット(ピリオド)なしの名前に改名してみたら、無事に Finder でも見えるようになりました。

めでたしめでたし。


……しかしながら、Finder 単体で表示させる方法があるんじゃないかと考えて調べてみると、どうも出荷時の状態では不可能な模様。シェアウェアとかフリーウェアでカスタマイズすべきものであるらしく……


Mac OS X で不可視ファイルを表示・削除する方法 | Bowz::Notebook
http://bowz.info/897


MacOS10.3.7で不可視ファイルを見たいのですがどうしたらよいでしょうか? - 人力検索はてな
http://q.hatena.ne.jp/1106828840


OS標準機能としては、Finderには「不可視属性のファイルを見る」機能は無い様子。ふーむ。
(さきほど試行したように、ターミナルからの操作が基本?)


OSX-NAVI:ファイルブラウザー~Finder・デスクトップ・ゴミ箱 関連ソフトいろいろ
http://osx-navi.main.jp/Utilities/finder.html

↑このサイトで、下記「Show Hide Invisible files」などを紹介。


Show Hide Invisible files 1.6 - MacUpdate (英語ページ)
http://www.macupdate.com/info.php/id/22318


……本当に無いのだったら、「300の新機能」とか積んでる場合じゃなくて、Finder 単体で動かせるようになってほしいのですがー。
(既にあり??)

※むろん、コンセプトの違いというのも理解しているつもりではありますが。
しかしそれだからこそ、「しろうとでもカンタン!」であるためには、コマンドライン経由でないと解決できない問題が発生しうる(送信元がOS9だったりすると)というのはアウトなのでは? ってことです。
[PR]
by fezn | 2008-04-28 12:50 | DTP

海外版 QuarkXPress データらしきものをどうするか? という問題についてのメモ

■■QuarkXPressデータについて■■


■現状■
《概要》
・海外(イギリス)の出版社の書籍(絵本)を翻訳出版しようとしている。
・当該書籍の組版データを入手した。
・書籍は■冊。
・データはDVD-Rで、1冊あたり1~2枚。
(本によっては、高解像度画像が重すぎて、それだけで4.7GB近くある。 → *.qxd データ類の入ったフォルダと、別ディスクに。)
 (……つまり、46ページ程度で「Newton」1冊と同等かそれ以上のファイルサイズ、ということ?)

《開いてみようとした結果》
・表紙(表1、表4)はQuarkXPress4.0
・本文は QuarkXPress と思われるが、
 4.1環境、3.3環境とも「バージョン不明」と表示される。

※InDesignのQXD変換機能は、4.0 or later バージョンでは使えない模様。


■質問結果■
QuarkJapanの方に質問。

▼以下の6つの可能性がある。
・QuarkXPress《InternationalEnglish版》「5.0」
・QuarkXPress《InternationalEnglish版》「6.0」
・QuarkXPress《Passport版》「5.0」Single Language モード保存
・QuarkXPress《Passport版》「5.0」Multi Language モード保存
・QuarkXPress《Passport版》「6.0」Single Language モード保存
・QuarkXPress《Passport版》「6.0」Multi Language モード保存



InternationalEnglish版=英語版
Passport版=多言語版

■Quark:製品情報-ご購入について
http://www.quark.co.jp/products/purchase/excj_fpop.html


> QuarkXPress Passport版は多言語版です。下記の言語に対応しています。
インターナショナル英語 / 米語 / デンマーク語 / オランダ語 / フランス語 / ドイツ語 / イタリア語 / ノルウェー語 / スペイン語 / スウェーデン語 / スイス系ドイツ語




▼《英語版》、《Passport版:Single Languageモード》の場合
→日本語版の「6.0」で開くことができる。
 →そこで、「4.0形式で保存」などを実行すればOK。

▼《Passport版:Multi Languageモード》の場合
→日本語版の「6.0」で開くことは、できない。
 ↓
→Passport版の「6.0」なら大丈夫(開くことができる)。
 →そこで、「4.0形式で保存」などを実行すればOK。
 ↓
Passport版は、国内の普通の組版会社は、所有していない。
 ↓
以下のURLの一覧にある会社ならOK
 ■Quark出力サービスパートナー(QuarkXPressバージョン6対応出力セン
ター)
 http://www.quark.co.jp/partners/OutputServiceList.html
 ↓

変換だけを依頼するとしても、有償になると思われるので、
普段からつきあいのある組版会社に依頼するほうがベター。
(可能なら、実際に組版を行う会社。)

 ↓
Multi Languageモードで保存されているか否かは、現時点、未確認。
 ↓
(日本語版などの)QuarkXPress「6.0」で開いてみる必要がある。
 ↓
そこで解決すれば、それでOK。
開くことができないなら、上記の出力ビューロー等に依頼。


---------------
関連URL

■Quark Xpress Passport +日本語
http://bbs.ddc.co.jp/mt/dtpbbs/archives/quark_xpress_passport__20040420231103.html



(2008.08.22追記)
新登場のQuarkXPress8では、全言語版が統一されたので、こんな心配はしなくて良くなったとの由。
[PR]
by fezn | 2008-04-21 12:33 | DTP

アウトライン化してもPDF内の文字が文字として保持されているという話

2008年02月14日公開予定だったエントリ。つまりその数日前に書いた分。2月~3月が仕事が超絶多忙プラス、超絶意想外の事件とかあったりして全FeZn系サイトが一旦停止したりしたあと、なんとか諸々片づいて復活中。あちら(武道)のほうもエントリというか何というかを書いたり。(なんと4年もかかったのか! 実際に書いたのは数時間だけど。)
で、以下のエントリの内容については実はもう少し知見が進んだのですが、書き直すのも面倒なのでそのままuploadする次第。




「Webで公開されているPDFファイルを作ろう。しかしフォントの字形や意匠は保持したい」というときに、
世の中を見回してみると「Illustrator(など)でアウトライン化してPDF保存」してある例が結構あったりします。

DTPの教科書的な解としては「アウトライン化じゃなくて、フォント埋め込み(エンベッド)を使うべし!」といったところでしょうか。

しかしながら、企業の製品のカタログ・パンフレット類を見ると、わざわざ文字をアウトライン化したPDFが使ってあったりします。(最近はそうでもない気がしますが。)

これは、「アウトライン化は出来るけれど、エンベッドはできないフォント」を使っているからなのでしょうか?
あるいは、「文字列として再利用されたくない」から、なのでしょうか。

普通は「図形化」したら、「文字としての検索対象にはならない」と考えてしまいますよね。というか自分もそうだったのですが。
しばらく前に(これ下書きしたの、いつだったか……多分かなり前です)、そのようなファイルを作ったことがあります。ある事情で。

全部の文字を(敢えて)アウトライン化してあるので、検索対象にならない……
と思ってWeb上にupしておいたところ……

Googleさんが拾っているじゃないですか。中身の文字列も。


調べてみるとカンタンな事で、
たとえば「xdoc2txt( http://www31.ocn.ne.jp/~h_ishida/xdoc2txt.html )」を使って、そのPDFファイル(全文字をアウトライン化してあるもの)をtxt化してみると、まるっとごっそり隅から隅までお見通しなカンジで、文字列を抽出できてしまいました。


元の文字が探せるというのは、アプリのバージョンや作り方によって異なってくるのかもしれません。
えぇと、PDFの仕様云々というよりは、Illustrator9.0(10.0かも)でアウトライン化してPDF保存するときに、元の文字列をどこかにきっと隠しているから、あの地平線は輝くのでしょう。
……じゃなくて、再利用させないとかそういうのはWeb時代(?)には古いんだということを主張し説得する材料に使ってみようかと思う一方、
「それをなんとかするのだ!」と言われたらどうしようもないなぁと思う今日このごろ。
いや、当該の案件においては、その必要性が発生しなかったので、それ以降の調査・研究はいまのところおこなっていません。


( cryptlib.dll を使えば、結局文字列抽出はできてしまうわけですが……)



追記。結局たしかAcrobatの暗号化とかで「Googleに文字列を拾わせない」は可能だった気がしますが詳細確認検証etc.面倒なのでココマデ。
[PR]
by fezn | 2008-04-17 13:06 | DTP

アドビのアプリがなにやらファイルをつかんで離さない件の続き。

さてさて。展示会に行ったり、オフィスのPC設定をしたり、そのあと私用すなわちまたまた稽古に行ったりした週末。200km遠方から2週続けて登場したらさすがにびっくりされましたよ。ははは。どうりで雪も降るはずです。
さて本日すなわち日曜は半分以上寝ていたりして、まあ書く気力と体力がありませぬゆえに例によって転載でお茶を濁す疑似日刊鉄亜鉛の時間です。

あ、ちなみに「FeZn」の読みは「ふぇずん」でよいのです。はい。

■FeZn/Firework/inVox
Acrobat DistillerとAcrobat(本体というか何というか)は仲良し。
http://

……からの、改造転記。

当時の手元の環境、すなわち
Adobe Acrobat 4.0 for Windows
を、使った場合の事象を記録してみたりします。

Distillerを起動して、フォルダ【A】にあるドキュメント【a】を処理。
それから別のフォルダ【B】のPDFドキュメント【b】を ダブルクリックしてAcrobat(本体?)で開いて、(編集しても、しなくても) それからフォルダ【B】を改名しようとしたらアウトでした。
「なるほど、アプリ起動中だからだね!」と叫んで(叫んではいません)バツボタンをクリックしてみる鉄と亜鉛。

※アプリ起動中で、特定のファイルやフォルダが移動できない場合があります。たいていは、「改名」できるか否かを確認すれば良いので(細かい説明は省略)、試しに「ひとつ上のフォルダ」を改名してみる癖がついているのです。コピーはともかく移動中に途中でエラーになってしまうと切ないことになるので。(考えてみればしかし、こういうのはコンピュータという装置が未発達・未完成の代物ってことなんですよね。)

さてAcrobat閉じたら……
しかし!
Acrobatを閉じてみてもダメでした。
「はて」と首を傾げながら、Distillerを終了させたらOK。

Acrobatを、フォルダ【A】から起動させたときには 【B】の【b】を開き閉じ、しても、【B】の改名はOKなのでした。

うーん。Wordが、起動させたフォルダに一時ファイルらしきものを置いているのと相似?
アプリを立ち上げてからドキュメント【B】/【b】や【A】/【a】を開いた時は無問題。





いま眠いので、当時のメモの意味しているところをあまりわかってないかもしれません……。
(無理矢理「日刊」はやめたほうがいいかなー、などと思ってみたり。)


初出時、タイトルとか本文で「つかんで話さない」と書いてあったのはネタでなしにマジボケで、「つかんで離さない」が実際に書きたかった文字列なので公開した少し後に修正。
したのですが、そうこうしているうちに先んじて

■M.C.P.C. : Windowsでアプリがつかんでいるファイルを調べられる
(http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2008/02/windows_b2ab.html)

で引用されてしまっているので元に戻そうかと思ったのですが二度修正すると話が複雑になるのでそのままにしておきます。



2008.02.29追記
うーん、いろいろ試してみましたが、なかなか難しいものです。
いや、僕個人がひとり使うならばともかく、能う限り「同じ仕事をしている(とくに社内の)人がだれでも」使えるような技術と方法を欲しているので。
[PR]
by fezn | 2008-02-10 23:10 | DTP

引用符の使いかたについて、夢想的な着想

さてさて昨日はPAGE2008に行ってきました。
そのあたりはさておき習慣としての日刊を無理やり続けるために掲載してみます。

■FeZn/Firowok/inVox : 【memo】DTP/引用符の使い方/着想
(http://fezn.vox.com/library/post/memodtp%E5%BC%95%E7%94%A8%E7%AC%A6%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9%E7%9D%80%E6%83%B3.html)

から、改造転記。

■引用符の使いかたについて■

『文字組版入門』(2005 日本エディタースクール&モリサワ)
p.25を見ると、以下のようにあります。


和文
□□「□□『□□□』□□」□□
□□「□□□□□□□」□□ ←小鉤 使用

欧文
オックスフォード・ルール
□□‘□□“□□□”□□’□□

シカゴ・ルール
□□“□□‘□□□’□□”□□


メモ:
小鉤使用例……ちくま新書とか とか。

夢想的な着想:
前者(一重鉤と二重鉤)は Oxford rule の、後者(大鉤と小鉤)は Cicago rule の影響を受けている? ……妄想ですかね。

メモ:
EDICOLOR(6)+標準の外字フォントで〔大鉤+小鉤〕は組めるが、
文字間設定etc.が面倒だったと思います。
というのは、自動調整の対象に入っていないため。

7 or later でOTF使えば簡単、かもしれませんが、試していません。
昨日の展示会で質問すればよかったと思います。
[PR]
by fezn | 2008-02-09 10:34 | DTP

和文フォントのBold処理の秘密。……というほど大袈裟なものではないけれど謎を孕む。

書き貯めエントリ群による「無理矢理《日刊》」シリーズ。
2006/12/09 あたりに、Voxのサイト(http://fezn.vox.com/)のほうで書いたエントリの改造転記、であります。

和文フォントの、Bold処理の中身。(FeZn/Firework/inVox)
WordでBoldをPDFにして拡大表示(FeZn/Firework/inVox)

「下書き」のつもりが、もう1年以上たってしまったのですね……

さて今日のお題は、AcrobatとWordと。どっちも古いバージョンなあたりが泣けますが、それはさておき。

WindowsXP上の「Microsoft Word2000」、「Adobe Acrobat4.0」の試行結果。(もう別の環境に移行しつつあるのですが……)。

*.doc(Word)ファイルをPS(prn)→Distiller4→PDF化してAcrobat4で見る
と、文字をBold化したところは、文字を重ね打ちしているのが見えます。
(ズレています)



プリンタで出したものをルーペで見ても、そのようには見えません。(非PSプリンタ=GDIプリンタも同様、かどうかは実験してませんでした)

さて、解像度の違いか?
画面表示とプリンタの違いか?

……とはいっても、ある意味では自明のことですよね。

ワープロソフトなどの「Bold機能」は、
  1. ◆フォント名でBoldが関連づけられているフォントは、Boldを呼び出す。
  2. ◆そうでないフォント(和文フォントはどれもそう)は、Regularを(少しずらして)重ねて、太らせて見せているだけ。
……なのだそうです。(何のメディアで読んだのだったか? 記憶不鮮明ですが)
組版ソフトの一部(QuarkXPressとか)に実装されているBold処理も、同様なのでしょうか?(メインに使っているWindows版EDICOLORにはBボタンが無いので)

※言うまでもありませんが『Bボタン』はBold処理のボタンであって、ダッシュするアレではありません。だからキノコも出てきません。

※Acrobatがアドインとして作動する状態のMicrosoft Wordで「PDF書き出し」をすると、また違うのかもしれませんが、まあそんなことは……ないと思います。

ただ、この「ワープロでの、和文フォントのBold処理は、重ねて表示しているだけ」という一言で片付けるのもどうかなぁと思います。
なぜならば、以下の例を見ると……

[図版1] WordでBoldその1.jpg
b0062477_23563079.jpg


[図版2] WordでBoldその2.jpg
b0062477_23564480.jpg


Wordで100ptにして500%表示にしても、重ねてい るようには見えません。


一方、10.5ptの文字列を含むWordファイルを、 PSプリンタドライバから*.ps(*.prn)ファイルを書き出して、それをDistillerに喰わせたファイルは、 Acrobatで超拡大表示すると、このように「重ね打ち」してあるのが分かります。

[図版3] WordでBoldをPDFにして拡大表示.jpg
b0062477_2356571.jpg



条件を変えて、100ptの文字を打ったWordファイルをPDF化してみると、 Acrobat上で超拡大しても、重ねている様子は見えませんでした。(これは画像なし。)
10.5ptの文字列の場合に、特に目立つ……ということなのでしょうか?
※100ptの場合も、表示するときに瞬時の遅れがあり、 その経過を見ると、あきらかに「重ね打ち」しているのが分かります。


そんなことをメモしているときに、ふと思ったりしました。
「重ね打ちで太くするというのは、写植からの発想ではあるまいか?」と。
いや、以前聞いたことがあるのです。
「手動写植の時代、太い書体が無い場合に、少しだけずらして重ね打ちする技があった」と。



……などと妄想していると、日頃の大変なこととか面倒なこととかが、さぁっと消えていく……ような気がしませんか? しませんか。
[PR]
by fezn | 2008-02-04 23:52 | DTP

ものさしが歪み、車輪が滑る日。

そろそろ日刊更新がつきそうな鉄と亜鉛のエントリ群。土曜日曜は「武道の稽古」「もじもじカフェ」「印刷博物館」とか巡ったりしました。いろいろな形に再会&初お目見えできて幸いでした。名刺代わりの「編集尺」は好評でこれもまた幸い。
これに関するエントリは次の次の次の次ぐらいに書く……予定、です。たぶん。
「もじもじカフェ」解散後の夜には funaki_naoto さんに、真空管のあるところに連れて行っていただいて、なんともなんとも。(これも後日書く、かも)
印刷博物館は企画展をやっていないときに行ったのは初めてなのですが、「総合展」モードのときには、企画展のときには隠されている(?)展示物がいろいろあるのだということを知りました。&今まで時間がなくてスルーしていたビデオ展示類をきっちり見ていたら数時間かかってしまったという次第。(5時間くらい……?)
というか今日は首都に雪が降り雪が積もりました。雨男のFeZnのせいかもしれませんねー。(いやいくらなんでもそれは。)



さてさて、今日の分のエントリの話題。
数週間前の話ですが、
Mac使いの人から「どうしましょう。PDFが1mm縮むんですが」と訊かれました。
「んなわけあるかいな」と笑顔で測る鉄と亜鉛。297mm。A4の長辺。OK。
しかしそれを返却すると、「やはり短い」となむ。
「んなわけあるかいな」と、ふたたび測る鉄と亜鉛。あれ。縮んでる!?

一度目は手元の定規(厳密に言うと「物差し」でないとダメなんだっけな)。
二度目は、渡された定規。

……定規が歪んでる!

[図版] (プラスチック定規と、金属製の定規を、重ねた状態の画像)
b0062477_125136.jpg

まあ、考えてみれば当然なのですよね。プラスチック製の。普通の定規。
日なた放置あるいはPC排熱部放置……でしょうか。それで歪んだのではないかと思われます。


最初に疑ったのは、膨張あるいは収縮ではなく「端が削れて短くなっているのでは?」という点。
定規の端から目盛りがついているタイプは、便利は便利なのですが、細密に測ろうとすると正しくない値が出ることがあるそうです。
(まあ、紙の上で1mm程度の精度を測ろうとする限りにおいては、たいした問題ではないのですが……。もっと細密な計測の世界では、ということらしいです。)
そういう人達のいわく:
「10mmのところから測って、数字を10、引けばいいから。」
はふぅ。


さてそんなことがあって数日後、
また別の人から「2mmズレてる」という話。
こちらは一層複雑で、
  • 「あるシリーズ。そのまた別冊を作っていて、本体に“投げこみ”にするので、天地左右数㎜ずつ、縮める必要がある」
    • 「最初に製作した2年前は、それに気づかずに最終段階まで行った」
    • 「最後の段階で、巻[1][2]は製版段階でover裁断、巻[3]は組版段階で縮める、という手を取った」
    • 「その2年前の組版データを流用して組み替えて作っている、今回の仕事。巻[2]由来と巻[3]由来のページが混在している」
    • 「そのため、ページによって違いが出ている」

  • さらに、測った物差しが歪んでいた。
  • ……しかし、正しい物差しで測っても、歪んでいる。


……という状態。
「おかしい、おかしい」
と首を捻りまくったあとに
「あ。プリンタの熱?」と気づきまして、
再度、両方を、同じプリンタで、続けて出してみました。
……解決。


つまり、比較していた2枚のプリントアウトは、同じプリンタながらも、出した時間帯が違ったのです。単に時間帯が違っただけでなく、
「その直前に何もしていなかった状態」と
「その直前に大量のプリントアウトをこなした後」とで、
どうやら紙送りローラーの駆動具合(あるいは、用紙の滑り具合?)が違っていた、というオチがつきました。



2008.02.04. 12:50 図版が抜けていたので追加
[PR]
by fezn | 2008-02-03 23:59 | DTP

「DTPの勉強部屋/第七回勉強会」に出かけてみたという旧聞。情熱的な語りは時の制約に阻まれたか。

というわけでこんばんは。あるいはおはようございます。
日刊FeZnの時間です。本気で日刊。はい。
(書き貯めてあったのを投下しているだけ、とも言えますが。)


(2008年01月/週刊もしくは日刊シリーズ)
【1】引退した写植機&分解されつつあるそれを見に行くの巻
【2】活版再生展で第一人者のバクダン発言を聞きまくるの巻
【3】目の前の勉強会に踏み込めどもテーマに至らざりきの巻 ← このエントリ
【4】気が付いたらザダン会(サタン会ではない)に居たの巻
【5】年の瀬に写植機型録を見に行ったら色々な人が居たの巻

…なんだか「4項目」だったのが「5項目」になっていますが気のせいではありません。リストから漏れていました。
というか実際には【4】とひとつにまとめて書く予定だったのですが。


……さて、
これも既に旧聞に属するような話題ですが、2007年09月01日、名古屋の伏見で
「DTPの勉強部屋 第7回勉強会」が開催されました。

■DTPの勉強部屋 第7回勉強会のお知らせ
http://study-room.info/dtp/index.php?ID=19

手近な距離なのですがこれまで忙しくて一度も行けていませんでしたが、
いろいろあって、仕事でない仕事がひとつ減ったので、初参加。
(その後の「第8回」は不参加、「第9回」も用事があって不参加、の予定です。


  1. Session 1 「脱PostScriptで変わるデータメイキング」
    スピーカー:大橋幸二氏(DTPの壷)
  2. Q & A 質問コーナー/意見交換
  3. Session 2 「出力側から見たニューワークフロー」
    スピーカー:山田 学氏(大寳製版株式会社)




◆◆Session 1 「脱PostScriptで変わるデータメイキング」 スピーカー:大橋幸二氏(DTPの壷)

新しい環境への移行の優位性の話。

◆先ず、「PostScript」とは?
→Adobe製PDL
PDLのDとは Discription(記述。)→ページ記述言語。

「EPS」とは?
→PSベースの画像 file format

PostScript の中身
……文字や画像の配置、サイズetc.の命令を記述した文書/program言語
→=texteditor で開くと、読める。

→元来、 printer に対する指示の file 。
 →本来、それを再編集すべきものではない。
  →Illustratorで開くことが可能なのは、【例外】。


◆現在の「お約束」
・貼り込み画像ファイル …… EPS
→EPSはpsベースのファイルフォーマットなので、安定した出力結果が得られる。

・フォント……アウトライン化
→出力環境にないフォントでも大丈夫。
→フォント環境の違いによる崩れの不安、からの解放。


▼「貼り込み画像ファイルはEPS」という考え方、の問題点
・中間ファイルが無いと、修正が困難
 ↓
=中間ファイルを保存しておく必要がある。
 ↓
修正に手間がかかる。

※「EPS万能論」の原因にもなっている。


▼「フォントはアウトライン化」の問題点
・文字が修正できない。
・レイアウトに使用するアプリが、 Illustrator に限定される。
・「何でもアウトライン化」という風潮は、諸悪の根元のひとつ。
 →それは、ある種の「逃げ」でもある。 =勉強すれば回避できる。


現在のワークフローで、求められていることは?

・容易に修正できるデータ構造
・出力サイドでの迅速な修正対応


「(貼り込み画像としての)EPSの利用」と、
「フォントのアウトライン化」が
これらをさまたげる要因となっている。


◆次世代DTPのキーワード
・「PDF ワークフロー」
・「Adobe PDF Print Engine」
・「カラーマネージメント」

※「Adobe PDF Print Engine」は、PDFを直接出力できる。
 →通常は、PSファイルを使っている。
 現時点(2007.09.01.)まだ世の中には出回っていない。


※カラーマネージメント(カラマネ)とは?
 各デバイスの、色空間を統一する。
 &機器ごとの差を、キャリブレーションで埋める。

・一般に、モニタが違えば色味が違う。プリンタが違っても同様。またそれらは、さらに本番の印刷機だと違う色味になる。
 →それを一致させよう、というのがカラマネ。

・カラマネは、“キャリブレーションして、終わり”的な風潮があるが、それは ×。プリンタ、モニタetc.のキャリブレーションは、あくまでもカラマネの前段階。


◆PDFワークフローで、何が変わるか?

・出力がPostScriptベースからPDFベースに変わる。
 =Adobe PDF PrintEngine が必要。
 ※今の機械では、PDFをPS化してから出力している。

作成方法……PostScript → Distiller
フォント……アウトライン化しない。


◆データ作成の基本
修正作業を考慮したデータ構造にする。
レイヤー、スタイルなどを多用する。

第三者が見て、使っている機能を把握しやすくする。
→シンプルな構造に。

不要なオブジェクトは残さない。

◆最新アプリで解決できる問題
 (cf. Adobe Illustrator CS3 など)
・透明機能の利用
 →オブジェクト数を減らしてデータをシンプルに。
e.g. かつてクリッピングパスを使っていた箇所が、不要になる。

非破壊編集で、いつでも気軽に修正できる
e.g. アピアランス……見た目だけを変更する。
 (従来の編集方法も、できる。 →「統合」ボタン)

Photoshopの例
→調整レイヤー
→スマートフィルタ

※アドビのアプリは、非破壊編集機能を積む方向に進んでいる。


◆最新アプリ活用の基本

・画像は、最大限に編集可能な状態を保つ。

・出力する直前に、出力に最適化したデータを書き出す。
 ※アメリカとかでは、以前から、こうなっている。
 ##memo:京極夏彦の手順も、これか?

・作業方針の組み立ては、データ作成者が考えるべき。
 →アプリの機能を把握しておかないといけない。

・色の再現性は、最新アプリを入れただけでは解決できない。
 →カラマネの導入と、運用方法の確立が必要。


◆カラマネ・ワークフローの現状
・RGBプロファイルは、埋め込む。
 →データ側のプロファイルで統一する。

・CMYKのプロファイルは、埋め込まない。
 →出力機がプロファイルを持っていないことが多いので。
 →「JapanColor」などのプロファイルを基準として、印刷の発色を近づけていく。

そうすると、写真類だけは変換済みCMYK化したものを使うことになる。
=それが、最新データ。

※本当は、中間データで貼りたい。

◆次世代カラマネ・ワークフロー
・RGB画像を貼り込んで使用。

・出力時に(PDF化)、一括して変換する。
=Photoshopでの変換と、大差ない。
→アドビの最新アプリは、同じ「ACE」を使っている。
 ※ACE = Adobe Color Engine
=プロファイルを指定すれば、組版ソフトにRGBで貼ってもOK。
 ↑従来タブー視されてきたが、別段、問題ない。

一度、前に進んだら、元には戻れない。

新しいアプリを覚えるのは大変。
しかし、
覚えれば利点も多い。




◆◆Q & A 質問コーナー/意見交換

▼「フォントをエンベッド(埋め込み)しても、印刷直前に修正があるなら、OS9型のワークフローと大差ないのでは?」
■(長くなるのでSession2のあとに、ということに。)
 ↓
 が、その後のSession2の展開によって、
 そんな時間はなくなりました。




◆◆Session 2 「出力側から見たニューワークフロー」 スピーカー:山田 学氏(大寳製版株式会社)


◆印刷における製版屋の役割
e.g.浮世絵
元々、技術職であり、コーディネーター。
川上と川下の中間をつなぐ&流れを良くする。
……ただの出力センターでないことに意味がある。

※過去を知ることが、新しい事(を実践すること)や、コーディネートに、必要。


e.g. 面付けのテクニック
(ベタが多い部分があると、面付けの仕方によっては、その色を引きずってしまう。→面付けの仕方を変えることで、それを避けつつ、版ズレも最小限にしたりできる。etc.

e.g.色
同じ「黒」でも、表情が違う。
M、Yを乗せる場合/Cを乗せる場合 など。

e.g.「捨て版」の説明 → デジタルで再現してdemo。
→筆順を示す教材
 →昔……一画ごとにアミフセ。→スクリーンを手で切っていた。

今……手書き(風)フォントを作成。/1ストロークごとに分けてある。
(門外不出)


印刷は、マスプロダクションであり、アートでもある。

印刷にかかわる者は、その見極めが大事。


e.g.陶器の色
→顔料インキ……鉱物の科学反応
 →実物の回覧

e.g.デジカメの機能ダイヤルの表示
→シルクスクリーンで刷っている。
→「スキージで押し込む」版式→ 伸びてしまう。
 →版を調整して、それを回避。



ここから、本題。
◆PDL

PDL以前のコンピュータ化
2方向からの流れがあった。
・【文字】と【画像】
→PostScriptは、その二つを統合した。


・文字組み
 タイプライタ(欧文)
 和文タイプ、写植機→SAPCOL
・画像
 写真品質の要求が高まる→Scannerの台頭。
 トータルスキャナ …合成とか。

##時代を追って同種の写真印刷物の回覧。急激に綺麗になっているのが分かる。

当初……
文字と画像を合わせて、版下フィルムを作成
CADで位置合わせをして、アミフセ とか。

電算写植+CEPS

◆PDLがやってきた
→そういった状況のところに、PDLがやってきた。

PCL、Pages(IBM)、LIPS(Canon)、201PL(NEC)、ESC/Page(EPSON) などはすべてPDL。
↑これらはプリンタ会社のPDL。→自社の機械が中心。ハードウェア込み。

→AdobeのPDL「PostScript」は、中立。
 しかも、プログラム機能がある。
 かつ、画像と線画を一元化できる。

「理想は、デバイス(機器)に依存しない。」
→現実には、ローカル・ルールが多々存在する。→アプリごとにPostScriptの記述は異なる。
 →かつ、出力デバイスごとの、ローカル・ルールもある。
  →【PPD】の出番。

##PostScriptファイルをテキストエディタで開いて編集して、描画結果を制御してみせる、demo。

(PostScriptファイル自体が)文字で以て書かれているから、書き換えれば、変更できる。
→色や位置を変えたり、書体を変えたり。


◆RIPとは?

RIP …… Raster Imager Processor
##memo/ raster、だったと思う。
→グリッド分けした、個々のセルの集合(=【ラスターデータ】)

それに対して【ベクトルデータ】は、点と線と数式で表したもの。

自然界の物質は、すべてラスターデータ。
(e.g. 原子)
ベクトルデータとは、人間が考え出したもの。

よって、何らかの出力物を出そうとすると、
必ず、ラスター化する必要がある。
(印刷物を作るためには? → インキは結局、ラスター)

◆歴史的経緯
(Adobe PSの制限)
最初は、RIP 1台に 出力機 1台 という制限あり。
→互換RIP、花盛り。
→Adobeも方向転換。マルチRIPの登場へ。


CEPSと統合
CEPSを吸収 etc. していった商品も。


◆ワークフローRIP
=独自の中間ファイルを持ち、様々な問題をクリアしている。

ワークフローRIPには、
・PS ベース
・PDF ベース
 の、2種類に分けられる。


◆RIPの中では、何をしている?

以下の各段階を経る。
付記は、その各段階の、中間ファイル。

[1]【インタープリット】=再解釈
 Polished PDF、ノーマライズドPDF、
 (Distiller 処理と同じ) etc.

[2]【レンダリング】=画像化
 outline PDF とか RIpped PDF とか。

[3]【ラスタライズ】=点画化
 1bit TIFF 、 CTP 、フィルム、ColorTIFF とか。


※プリンタとセッターの出力結果が違うのは、なぜ?
→RIPが違うから(ある意味、当然)。
 ↓
同じRIPなら、(かなり)マシ。

##最近増えている「(通称)白焼き」「大判インクジェットプルーフ」などは、本番と同じRIPを使っているから、“本番とほぼ同じ”出力紙が得られる(ことになっている)。


◆解像度

違いに注意!
(以下の三つは、よく混同されている。)

【ppi】(pixel per inch)…… 「入力解像度」

【dpi】(dot per inch)…… 「出力解像度」

【lpi】(line per inch)…… 「線数」



・1200dpiの倍数……MTJ など。(日本のCTPの標準)
 →2400dpi など
・1270dpiの倍数……Creo など
 →2540dpi など
・1217dpiの倍数……Fuji など
 →2434dpi など



◆スクリーニング
(##実物展示&回覧)
普通の印刷では、ピクセルをそのまま扱うことはできない。
→ドットに変換して、再現するしかない。

そのための技法(手段?)が「スクリーニング」

→一般的なのは2400dpi
 →通常はこれで充分と言われる。
  →でも本当に?
→サンプル回覧


◆人間の眼の分解能

視覚細胞は5~10ミクロン
10ミクロン ≒ 2400dpi
(だから「これで充分」? と疑問を呈する山田氏。)


が、人間の眼は、コントラストによっては、
(たとえば写真の中の、ロープウェイのワイヤーのような画像だったりすると)
それ以上の解像度を認識できる。


構造的な能力以上のものが見える。
※許されるならば、「より高い解像度での出力」が、
品質に影響する。
→生産性とのバーター。


「視力1」=ランドルト環の角度(分)
→「視力2.0」= 1/0.5分 = 30秒


◆ピクセルによる表現

オフセット印刷は、0と1しかない。デジタルな世界。
→中間調のために、ハーフトーンスクリーンが出てくる。

2×2とか、10×10とか、16×16とかのピクセル群を、グループとして考える。
##(図示)

257階調
→「人間の眼の限界」と言われるところ。


◆階調
出力階調=(出力解像度÷出力スクリーン線数)^2 +1


→2400dpi で 175線 →189階調 しか、ない。

▼どうしてCTの解像度はスクリーン線数の2倍なのか。
 →人間の眼に見える違い。 経験則

▼スクエアドットが一般的なのは?
→人間は、幾何学模様の連続は、滑らかに見える。

→しかし、50%あたりで、跳んでみえる。
 =「ドットジャンプ」

##↑手元の本では「トーンジャンプ」という用語を使っているものが多い気がする。


スクエア、チェーン、ラウンドetc. ドット形状によって
得手不得手がある。
(飛ぶところが違う)

e.g. グラビアドット
今はレーザーだが、スクリーンでもやっていた。
##↑自分のメモながら意味不明瞭。

e.g. FMスクリーン
##回覧&展示
→通常のスクリーン(=AM)のように網点の大小によって表現するのではなく、
 網点の疎密によって表現する。



##このあたりで、「あまりに時間が足りない」ことが発覚し、以降は駆け足。


◆RIPの能力
現代のRIPは、色々できる。

・フォントのチェック、
・面付け
・トラッピング
・色の置き換え etc.


◆PostScriptのエラーとその対処

PostScriptは「言語」なので、自由に書ける。
自由に書けるからこそ、エラーも色々。
##(機器によって、解釈できないものが出てきたり、違う解釈をしたりする。)


解決策:
・ページごとに処理してみる。
・オブジェクトごとに処理してみる。
・特定のフォントを外してみる。
・複雑なオブジェクトを単純化してみる。

##いつもDTP作業の中で実施している、「問題点の切り分け」と同一の考え方。


「PostScriptには『透明』は無い」
という説明について:

→PostScriptには「透明」を制御するコマンドが無い。
→すべて“論理演算”になっている。

→『オーバープリント』と『透明』は、全くの別物

この機能(のコリジョン)は、Illustratorのベースフォーマットが PDFネイティブになった、Illustrator 9.0 から。




……と。
ここまでで時間切れ。
お題は「出力側から見たニューワークフロー」だったのですが、「現在のワークフロー」を語っているだけで時間いっぱいになってしまい、「ニュー」のほうには触れられませんでした。

セミナ術としてはダメダメなのは言うまでもないのですが、
実際のファイルや製版フィルムや印刷物を駆使しながらの情熱的な説明は、時間が過ぎるのが惜しいほどでした。


このあと、懇親会&三次会に繰り出しました。
樹脂製の“透明
大寳製版の山田氏と名刺交換させていただいたら、「御社のK社長は、一度お会いしたことがあります」とか言われました。なんと。
懇親会では iPhone(USAでアクティベートしたもの、の模様)を触らせてもらったり、諸々。
※ iPod Touch が日本にも入ってきた後にこうして読むと衝撃度は低いですが、このときはマルチタッチUIにすさまじい衝撃を覚えました。

あと、「文字の旅人( http://typojourney.blog81.fc2.com/ )」のNORIさんとお会いして、次のタームに誘われたりしまして。


次のタームとは?

 → つづく。
[PR]
by fezn | 2008-02-02 06:47 | DTP

RIPはEPS孤立点がお好きでない。あるいは、組版ソフトからのPS出力確認だけでは気づけないという話。[改]

(2008.01.29 正午ごろ初出。→同日21:00ごろ、改訂)


※“網掛”が消えるエラーについて

【概要】
図版中の、網掛部分が無くなる。
(=グレーであるべきものがシロになってしまう)

【詳細】
 EDICOLORに配置した Illustrator EPS ファイルに
 多数の「長さゼロのパスオブジェクト」が含まれているために(←と思われる)、
 ・EDICOLORからのプリント……問題なし
 ・Adobe Reader で画面表示……問題なし
 ・PDFをPostScriptプリンタ出力……網掛が消える
  →恐らく、セッターからの出力も、PostScript印刷と同様。

※網掛を表現するために、多数の「長さゼロ、太さ1ptのスミ100%、のパスオブジェクト」を「スウォッチ」に登録して、それを6つ(orそれ以上)の図形オブジェクトに「塗り」として使用している。

※この「長さゼロのパス」について、初出時は「孤立点オブジェクト」と表記していました。まちがいでした。訂正します。

【経緯と解決法】
→EPSファイルを分割してみる。
 (「1枚のEPS画像に、一つの図」を6つ並べる)
 →ダメ。
 (「1枚のEPS」に含まれる個数が問題なのではなく、
  EDICOLORにおける1頁の紙面全体、が原因の模様)

→クリッピングパスを多用してみる。
 (「複雑なパスオブジェクトにスウォッチ」が原因かと思ったので。)
 (→「スウォッチは単純な円ないし矩形に適用」+クリッピングパス)
 →途中まで、巧くいく。
 (PDF化してプリントしてみても、
  すべての部品に網が乗っている状態)
  ※この時点では、要らない実験用図形も複数配置している。
 →最後に、必要以外のオブジェクトを消去
  →必要なオブジェクト(さっきまで網が乗っていた)が、
   元通り「白い状態」に。

→各画像を分割して、
 Illustratorのデータ書き出し機能で、高解像度TIFF出力。
 →それをEPS化して、EDICOLORに貼り、PDF化
  →画像の右端が欠ける(座標の問題?)

→(上記の応用):
 Illustratorで、背後に白い枠を作ってから、
 データ書き出し機能で、TIFF出力。
 →それをEPS化して、EDICOLORに貼る。
  →PDF化 = OK

※あるいは、
 「パスの孤立点オブジェクト」をやめて、
 「ミニマムな円オブジェクト」にすれば解決するかもしれないが、
 まったく同じ網点表現に作り直すのが難しいので回避。

b0062477_11251142.jpg


というか本当の問題は「時間」。
「とりあえず入稿せねばならない」を優先したのでこの方法。
本当はこんな手は取ってはいけませんよねぇ……。
次までに、IllustratorEPSのままできちんと出力できるようにしておかねばなりません。
(というか図版作成する人が孤立点乱打を避けていただければいいのかな?)



公レポ第二稿を下にentryしたため、これを逆輸入して第三稿にする予定。



(2008.1.28. 21:00ごろ追記)
★補記★

初出時、「長さゼロのパスオブジェクト」を「孤立点オブジェクト」と書いていました。えーとイイワケすると、質問した相手であるところのMac使いの人が「孤立点」って言ってたのでそのまま「孤立点って『塗り』設定できたっけ? でも確かにできてるっぽいし。なるほど」と思ってそこまで検証していませんでした。はふぅ。

[図版 sample03.jpg]
Aが、当該のブツ。
Bが、円オブジェクト。
A+は、Aを引き延ばしたもの。
「変形」で数値を打ち込んでも大きくならないので、てっきり孤立点だと思いこんでしまいました。(そう言われたゆえでもある。)
b0062477_21184659.jpg



※初出時、
《第2段落》
誤>「孤立点オブジェクト」
正>「長さゼロのパスオブジェクト」

《第3段落》
誤>「アンカーポイントのみ+一定の面積のスミ100%、の孤立点オブジェクト」
正>「長さゼロ、太さ1ptのスミ100%、のパスオブジェクト」

以下同。
[PR]
by fezn | 2008-01-29 21:20 | DTP

「JIS2004字形対応(Vista字形問題)」対応方法・各社の状況 (ver 0.2)

FeZn/Bookmark : 池袋、六本木(PAGE2007とグレゴリー・コルベール「animal totems」)そしてEDICOLORの人文学的効用 http://fezn.exblog.jp/6467098/ の続き。)

さて、PAGE2007のレポート系の話題、第2弾。
いわゆる「Vistaの字形問題」。
横断的なドキュメントが見あたらないので、作ってしまえという寸法。
FeZn/Firework にupしたものの改訂版ですが、まだまだ未完成。
以下の部分については、ご自由に持っていってくださって結構です。(GFDLにしませうか。)
もう少し形になったら、DTPWIKI.jpに持っていくのが吉なのですかね。ふむ。
ただし内容について責任は取れませんが……

(承前)★VISTA対応方法・各社の状況★ - FeZn/Firework/inVox
http://fezn.vox.com/library/post/vista%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%83%BB%E5%90%84%E7%A4%BE%E3%81%AE%E7%8A%B6%E6%B3%81.html




「JIS2004字形対応(Vista字形問題)」対応方法・各社の状況 (ver 0.2)

……大まかに言えば、対応は2種類。それを一文で言うと、
「新仕様TTFは2004字形になり、一方OTFは90+Pr6なら切替で可。」

となる模様。
ただし若干、例外がありそう。

※ 2007.02.08.取材、02.11記録。
※ MS以外は、PAGE2007でメーカー担当者に直接質問した内容。

■マイクロソフト
  • 「MS明朝/ゴシック5.0」「メイリオ」……JIS2004字形。
  • 「MS明朝/ゴシック2.5/2.3」……JIS90字形
     ※共存不可(フォントmenu名が共通)

■モリサワ
  • OTF版……標準はJIS90字形。AJ6のPr6(第一弾、4月リリース10書体)/字形切替で対応。(OTF対応アプリのみ)
  • TT版……JIS2004字形
     =TT版とOTF版では、同じリュウミンでも字形が異なる。
    コメント「シェア90%のOSが切り替えるので、否応なしに変わっていく」

■フォントワークス
  • OTF版[Pr5、Pr6]……標準はJIS90。AJ6のPr6/字形切替で対応。(OTF対応アプリのみ)
  • OTF版[Pr5N、Pr6N]……標準はJIS2004。
  • CID版……JIS90字形。(改訂しない)

■イワタ
  • OTF版……標準はJIS90字形。AJ6のPr6/字形切替で対応。(当面は明朝とゴシックのみ。←既に開発済み) 
    コメント「どれぐらい需要があるかわからない(ので、様子見)」
    ※あと、漢文フォントが、個人的には興味津々。話し込んだり。

■ダイナコムウェア
  • TT旧版……JIS90字形
  • TT新版……JIS2004字形  ※共存不可(フォントmenu名が共通)
     →180書体、JIS2004字形版を開発中。
  • OTF版……?(記憶不鮮明)
     ※ 現行ProがAJ1-5であることからすると、(記憶を辿ると)OTFもTT同様?

■リョービ
  • 現行フォント(ナウetc.含む)……JIS90字形。→人名用外字で対応
  • 今後のフォント(まずは平成2書体パック)……JIS2004字形。
     →JIS90字形版も同梱。フォントmenu名が別なので共存可能。フォントを切り替えて使用。(どのアプリでも対応できる)
     (「平成2書体パック」=平成明朝体W3 + 平成角ゴシック体W5)

-------------------------------------------------------
◆【A】:初期状態 JIS90字形 派
  1. AJ6のPr6/OTF機能で字形切替
    • モリサワOTF
    • イワタOTF
    • フォントワークスOTF(※)

  2. 別フォント→フォント名を選んで切替(共存可能)
    • リョービ
    • (モリサワ、TTとOTFの組み合わせ)
    • (フォントワークスの、Pr5とPr5Nの組み合わせも、ここに入る?)

◆【B】:JIS2004字形に置換、共存不可 派
  • マイクロソフト
  • モリサワTT
  • ダイナコムウェアTT


……少し違うかも。


個人的な予想をすると、【B】(MS、Dyna)については
「既存TTCファイルを加工して、フォントmenu名を書き換えるソフト」を作る人が出てくるのではないかと想像。
(そうすると、【B】が【A-2】に合流する)
で、「MS明朝2.3(or2.5)」と「MS明朝5.0」を共存させる、という方向性。
フォントファイルそのものの配布でなければライセンス上では抵触しない? (する?)


(2007.12.05.追記)

■lcs_kawamuraの開発記録:JIS 2004字形
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/lcs_kawamura/view/20071204/1196741024

……に、「直近リリースの各社のフォントに関する、JIS 2004字形の対応の仕方についてまとめ」が掲載されました。

今後はこちらを見て頂いたほうが良いかと思われます。
[PR]
by fezn | 2007-02-12 01:20 | DTP


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


by fezn

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

最新の記事

そろそろBlog再開しますかね
at 2015-01-31 04:32
ようこそFeZn/Bookm..
at 2014-12-31 23:59
スクープ! QWERTY俗説..
at 2013-06-20 01:56
更新してなかった月日に関する諸々
at 2013-06-16 13:24
「文字とコンピュータ」第一回..
at 2011-10-20 15:28
なんとなく作業用メモ……その..
at 2011-07-27 19:35
私家版・「様々な訓読み」(2..
at 2011-07-25 05:43
常用漢字表・付表=熟字訓(2..
at 2011-07-25 04:14
可動SPICA募集中(亮月製..
at 2010-10-08 20:56
(記事移転)「和文フォントの..
at 2010-09-18 21:22
(記事移転)先にアリガトウと..
at 2010-09-18 21:06
(記事移転)Excel で重..
at 2010-09-18 21:01
(記事移転)【memo】DT..
at 2010-09-18 20:57
(記事移転)『「成り立ち」「..
at 2010-09-18 20:47
(記事移転)グリフ主義そして疑問
at 2010-09-18 20:30

カテゴリ

全体
Bookmark
Typeface
DTP
EDICOLOR
Script
Source
Stationary
Wandering
Books
TIBF
未分類

検索

ライフログ


古代史の謎は「海路」で解ける (PHP新書)


[図解]偏差値41から東大に合格した人の「記憶術」「読書術」「時間術」


[図解]武士道 逆境に負けない不屈の精神、何事にも動じない心を鍛える


[証言録]海軍反省会 7


文字の組み方―組版/見てわかる新常識


文字の骨組み―字体/甲骨文から常用漢字まで


欧文組版 組版の基礎とマナー (タイポグラフィの基本BOOK)


日本語組版の考え方


文字をつくる―9人の書体デザイナー


欧文書体 2 定番書体と演出法 (タイポグラフィの基本BOOK)


欧文書体―その背景と使い方


シーリングワックスの本―基本の使い方からアレンジ法まで


文字のデザイン・書体のフシギ 神戸芸術工科大学レクチャーブックス…2


アイデアのつくり方


印刷史/タイポグラフィの視軸―府川充男電子聚珍版


フォントブック[和文基本書体編] (+DESIGNING) (+DESIGNING)


「印刷雑誌」とその時代―実況・印刷の近現代史

最新のトラックバック

私家版・「様々な訓読み」..
from FeZn/Bookmark
[文字][event]2..
from FeZn/Journal
イラレ9やインデザ2の、..
from FeZn/Bookmark
「アドビのアプリがなにや..
from FeZn/Bookmark
竹村真一『明朝体の歴史』..
from FeZn/Bookmark
写研書体と機械についての..
from FeZn/Bookmark

以前の記事

2015年 01月
2014年 12月
2013年 06月
2011年 10月
2011年 07月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 07月
2007年 04月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月

Anchor

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧