カテゴリ:DTP( 51 )

可動SPICA募集中(亮月製作所)

さてさてみなさんこんばんは。
ひさしぶりの更新の時間です。
もじもじカフェ3回分のレポートとか溜まっているんですが、そのあたりはさておき。

日本最古にして殆ど唯一二近い「写植ファンサイト」亮月製作所で、
(空間等の問題で)自家印字体制をとる準備ができつつあるそうで、
主導写植機の【SPICA】の、可動(稼働)する機械を探しておられます。

亮月製作所→ http://ryougetsu.net/

……2007年4月には、知人の知人、Mさんという元・写植業者の方の作業場にSPICA-APが存在し、それを見学しに行ったりもしたんですが……
残念ながら月日の経つうちに、それらは片付けられてしまいました。
その当時には亮月さんのところでは自家印字体制はできなかったので、なんというか折悪しく。

さて、というわけで、可動するSPICAの所在をご存じの方は、FeZnもしくは亮月製作所まで直接お知らせくださいませ。


※その他のレポート(3年分ぐらい溜まってる)は、そのうちに……



(2011/05/17追記)
亮月製作所では写植機の調達は完了したようなので、募集は終了です。詳細はhttp://ryougetsu.net/にて。
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by fezn | 2010-10-08 20:56 | DTP

(記事移転)「和文フォントの、Bold処理の中身。」「WordでBoldをPDFにして拡大表示」

※FeZn/Firework/inVox に掲載した記事、というかメモ。Vox閉鎖につき転載。
VOXで投稿したエントリ、ふたつを合。
2006/12/09「和文フォントの、Bold処理の中身。」
2006/12/12「WordでBoldをPDFにして拡大表示」

文中にある「妄想」は、その後Exblogか、はてなダイアリーか……どこかで追記を書いた、気がする。



Windows、Word2000、Acrobat4.0で試行中。

*.doc(Word)ファイルをPS(prn)→Distiller4→PDF化してAcrobat4で見る
と、
Bold化したところは、文字を重ね打ちしているのが見える。(ズレている)

プリンタ(非PSも?)で出したものをルーペで見ても、
そのようには見えない。

解像度の違い?
画面表示とプリンタの違い?

※Bold機能は、
フォント名でBoldが関連づけられているフォントは、Boldを呼び出す。
そうでないフォント(和文フォントはどれもそう)は、Regularを(少しずら
して)重ねて、太らせて見せているだけ。

※Acrobatがアドインとして作動するMicrosoft Wordで「PDF書き出し」をする
と、また違うのかもしれない。(未検証)




和文フォントのBold処理は、Wordで100ptにして500%表示にしても、重ねてい るようには見えない。 一方、10.5ptの文字列を含むWordファイルを、 PSプリンタドライバから*.ps(*.prn)ファイルを書き出して、 それをDistillerに喰わせたファイルは、 Acrobatで超拡大表示すると、このように「重ね打ち」してあるのが分かる。


妄想。……重ね打ちで太くするというのは、写植からの発想ではあるまいか?


条件を変えて、100ptの文字を打ったWordファイルをPDF化してみると、 Acrobat上で超拡大しても、重ねている様子は見えない。 (これは画像なし。)

10.5ptの文字列の場合に、特に目立つ……ということだろうか?

※100ptの場合も、表示するときに瞬時の遅れがあり、 その経過を見ると、あきらかに「重ね打ち」しているのが分かる。

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by fezn | 2010-09-18 21:22 | DTP

(記事移転)【memo】DTP/引用符の使い方/着想

※2007/05/29 に、FeZn/Firework/inVox に掲載した記事。Vox閉鎖につき転載。




■引用符の使いかたについて■

『文字組版入門』
2005 日本エディタースクール&モリサワ
pp.25


内容:

和文
□□「□□『□□□』□□」□□
□□「□□「□□□」□□」□□ ←小鉤 使用

欧文
オックスフォード・ルール
□□‘□□“□□□”□□’□□

シカゴ・ルール
□□“□□‘□□□’□□”□□

メモ:
小鉤使用例……ちくま とか。

着想:
前者(一重鉤と二重鉤)は Oxford rule の、後者(大鉤と小鉤)は Cicago rule の影響を受けている?

メモ:
EDICOLOR(6)+標準の外字フォントで〔大鉤+小鉤〕は組めるが、
文字間設定etc.が面倒、な気がする。

7 or later でOTF使えば簡単? (試してない)
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by fezn | 2010-09-18 20:57 | DTP

Weblog移行を画策中。Hatenaのほうを更新しました。

まぁ題名の通りなんですが、現在Weblog移行を画策中。以前よりここ(exblog)ではDTPや文字関連の話題を専門に扱ってきましたが、どうも最近Hatenaのほうに軸足を移しつつあります。

名古屋DTP勉強会16th、そしてPAGE2010
http://d.hatena.ne.jp/FeZn/20100116/dtpstudyroom16


※日付は1/16になってますが、実際には今日(1/18)の投稿です。

サイトのデザイン(excite提供のskinが豊富)とか、そういうことに関して言えばexblogのほうが好きなんですが、投稿画面のハンドリングのしやすさは……一長一短あるものの、はてなダイアリーのほうが個人的に上かなぁと思う今日この頃。(記事中のURLにアンカータグをつけるスクリプトを書いたりしたのですが、最近はいろいろなマシンでアクセスするようになってきたので、特定のマシンでのみ使える環境に依存できなくなってきた、というのもあります。)

はてなダイアリーは、エントリ単位というよりは……基本が「日記」なので「同じ日の複数エントリを扱うのが面倒とも言えるし簡単とも言える」独特の仕様。改善策もあったりするんですが、それはさておき。

ただし画像の扱いとかそのあたりになってくるとまた別なのかもしれませんが……一方だけフィードリーダーに登録している方もいるかもしれないので、まだ当面は変則クロスポストを続ける予定です。
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by fezn | 2010-01-18 12:59 | DTP

イラレ9やインデザ2の、パレット(ウィンドウ)位置の初期設定ファイル

すっかり放置していたexblogの「FeZn/Bookmark」(当サイト)ですが、別に僕は死んだりしないで生きていますー。多分。今のところ。(「生きて」いても、「活きて」いるかどうかは不明。)

ちょっと仕事とか諸々多忙だったりしたのですよね。あと、ちょっと時間ができても「書く習慣」が途絶えてしまうと、どうしても。はい。
多忙期間どうしてたかというと、仕事とか仕事とか仕事とか。あと体力とか諸々の事情でダウンして寝込んでたり。稽古にもあまり行けていないのでストレスも溜まります。素振り専用木刀が部屋の中に一振ほど増加してる気がしますが、
しかし多忙の合間を縫って「DTPの勉強部屋」に参加したり、5月9日と10日は東京を徘徊したり、していました。ちなみに5月の上京時には「活版凸凹フェスタ」とか「文学フリマ」とか、見に行ったりしたのでした。
※そこでは2日つづけて funaki_naoto さんと遭遇したりするのです。世の中は狭いのです。
http://d.hatena.ne.jp/funaki_naoto/20090509,
http://d.hatena.ne.jp/funaki_naoto/20090510

そうこうしているうちに栗本薫が亡くなったり、世の中は動いていくのです。彼女は未だ死すべき人ではなかったと思うのですが、しかし世の中はそういうモノなのでしょうね……。ヤーンは与えたまい、ヤーンは奪いたまう。

というか今も多忙期間真っ最中で、公私含め三系統で数種類の山場を迎えつつあります。まぁ昨年3月の非常事態に比べればマシなんですけどね。いろいろな意味で。

あと個人のメールアカウントに500通の未読メール(要らないやつは棄てたあとの状態で!)があるので、ひょっとしたら重要な案件を見落としている虞もこれあり。うわわ。

で、今までのはすべて無用な前振りで、ここから本題。
「今頃このバージョンの話かよ」と自分でもツッコミを入れたくなりますが、「だからこそ」と自問に自答する鉄と亜鉛です。



パレット(ツール、ウィンドウ)位置を記憶している、初期設定ファイルの位置

【Illustrator9.0】Windows版

C:\Documents and Settings\●●●\Application Data\Adobe\Adobe Illustrator
9.0.2J\AIPrefs


【InDesign2.0】Windows版

C:\Documents and Settings\●●●\Local Settings\Application
Data\Adobe\InDesign\Version 2.0J\InDesign SavedData



そもそも、僕は
「突然のデュアル化」http://fezn.exblog.jp/2714517/
で書いたように、USB2.0の外付けVGAアダプタで簡易2画面化していたわけですが、……いま読み返すとこのエントリ、2005年05月? そりゃあ時間も経つハズですね……。
このUSBアダプタが壊れました。あるいは、壊れた様子です。
まだ原因解明していないのですが、そのままの状態で、2009年版の「編集尺」(改訂版)を作ろうと思ってIllustrator9.0(データが9.0なんでそのままずっと来てるワケですが)を開いたら、
……パレット類が、表示されないサブディスプレイのほうに有るんですね。

……線の太さを変えられない……レイヤーが操作できない……。

リセットの仕方を探してみたところ、「初期設定ファイルを別の場所に移動して(削除して)アプリ再起動せよ! さすれば初期設定ファイルが再生成されるハズ!」らしいということで、
とりあえず別フォルダに移動してみた次第。
→無事、パレット位置(ホントウは「ウィンドウ位置」だったりするようだけど、細かい用語は割愛)が出荷時設定に巻き戻った模様。

まぁ、もっとエレガントな方法もあるのかもしれませんが、とりあえずここにメモしておく次第。
※ Shift押しながら起動とか? ←EDICOLORのID&PW忘却コマンド(だったと思う)



(2009.06.17.変更)冒頭の段落を少し修正。
修正前:
すっかり放置していたexblogの「FeZn/Bookmark」(当サイト)ですが、別に僕は死んだりしないで活きていますー。多分。今のところ。

修正後:
すっかり放置していたexblogの「FeZn/Bookmark」(当サイト)ですが、別に僕は死んだりしないで生きていますー。多分。今のところ。(「生きて」いても、「活きて」いるかどうかは不明。)
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by fezn | 2009-06-15 01:40 | DTP

JAGAT『文字組みの基準』から、可読性の話、など(その1)

2009/03/10に、「FeZn/Firework/inVox」にupしたエントリを、少し成形・追記して、こちらにもup。

【memo】JAGAT『文字組みの基準』から、可読性の話、など - FeZn/Firework/inVox

『便覧 文字組みの基準 デジタル時代の文字組版ガイド』/JAGAT(日本印刷技術協会)/代表編者:藤野薫/初版1999年
http://www.jagat.or.jp/BOOKS/kaisetsu/mojigumi-kai.htm
※amazonだと「文字組の基準」になってる。(「み」が抜けてる。)


必要に迫られて紐解き、ついでに自主勉強な部分も……読みながらメモ。

この本自体は1999年に書かれたようなので、最新の技術に関連する内容は期待しない方向で。
本を開くといきなり黄金比の話とか、ムツカシーことを言ってるので引いてしまう……かもしれないが、それならランダムアクセス的に利用すればよろし。「便覧」だし。
少々気になるのは、重版してるのに表記揺れとか諸々、目に付くところ。代表編者は居ても、元の原稿書いてる人はバラバラなのかな?
ちなみに現時点(2009/3/10)、まだ半分までしか読めてない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
pp.13-14
横組なら長体(コンデンス体)、
縦組なら平体
……を使うと、読字速度が高くなる。
→=可読性(Legibility)が上がる。

--(引用↓)--------------
すなわち、横組では適度の長体化、縦組では適度の平体化が可読性を高めることは事実である。
 日本の日刊紙の多くは、縦組各段の行長が32ミリ程度であるが、活字を平体にして12字詰めとしている。(中略)要するに、長年にわたる試行錯誤の結果、可読性と収容字数(単位面積の情報量)の双方が確保できる最適の形式へ到達したもののように見て取れる。

--(引用ここまで)--------------

この件については、p.28(文字変形などについてのくだり)の傍註でも扱われている。
--(引用↓)--------------
縦組みでは平体化(新聞)、横組みでは長体化によって可読性が高まることが確認されている。ただし、いずれも変形率は20%程度が限度で、過度の変形は字形の歪率が大きすぎて可読性を悪くする。

--(引用ここまで)--------------

「新聞活字がどうして扁平なのか」という件については、
・「面積の節約のため、戦時中にそうなった。」
・戦後の物資不足時代を抜けても、なぜか元に戻さなかった。
・「読みづらいだけで必然性は無いんだよ」説
・「いや、可読性を高めるんだよ」説
等々、いろいろあった気がするがソースが思い出せない。

そのうち少なくとも一冊は、

片塩二朗『活字に憑かれた男たち』
……だったかな?
§
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
p.17
字体・字形・字種・書体 etc.の用語解説と、JIS規格の解説文中での混乱などなど。

JIS1978……「この規格は、文字概念とその符号を定めることを本旨とし、その他字形設計のことは範囲としない」
JIS1983……そのまま引き継ぎ。
JIS1990……そのまま引き継ぎ。
JIS1997……「この一文は明らかに間違いである」(X0208・386頁)

※このJIS規格の解説文について、本書の解釈。(p.17傍註)
--(引用↓)--------------

この一文は、当時は写真植字に依存せざるを得なかったことから、印刷された字形までもが規格の規定ではないことを表現しようとしたものであろう。

--(引用ここまで)--------------

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

p.27
活字の「ウェイト」について。傍註より。
--(引用↓)--------------

活版活字では、字面の画線が太くなるほど重量が大きくなる。ウェイト(重さ)という用語は、サイズが同一でも、画線が太い活字は、秤り売りの際重量が大きくなることに由来している。

--(引用ここまで)--------------
この件についての、(欧文文献とかの)出典表示は無し。
このへんは某先生とかに訊いたら一撃で真偽わかるんだろーか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4章のトビラに以下のような警句があった。

“ルール通りにできるようになるまでは、ルールを破るのは賢明ではない”(T.S.エリオット)

いやはや、まったく。自戒も込めて、思う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
p.37 ぶら下げ組みについて。
--(引用↓)--------------
 句読点(本来は行頭禁則字)に限り、行末を超えた位置に来ることを許容する方式。活版、写植の手作業では、これにより禁則処理の必要回数を減らせたから、能率が向上するという効能があった。ただし、本来は縦組みについて行われてきたもので、横組みには用いるべきではないとするのが長らく定説となっていた。(*)
 その一方で、ぶらさげ組みを許容することにより、禁則処理の頻度が減らせることから、現在では横組みにも拡張され、普遍的に行われるに至っている。
(*)縦組みの行末とは異なり、横組み行末のぶらさげ組みでは、句読点のはみ出し(行末への突出)が顕著に目立つという視覚的な理由によるもの。

--(引用ここまで)--------------

……とあるのは、僕にとって初耳。(横組みについて)。

この本、『文字組みの基準』(横組み)自体は“ぶら下げ無し”で組んである模様。二段組みで段間が広くない場合には、確かに「出っ張ると、邪魔」というのは事実だろう。

欧文組版の場合だと、少なくともハイフンを“ぶら下げ”にする事例……というか規範が、あった筈。(メジャーじゃないかも。)
(……てゆうか、多分 kazuipress.com(嘉瑞工房) の記事で読んだ気がする。)
自分が触っている組版ソフトだと、横組みでもデフォルトで“句読点ぶら下げ”になる。
そんなに目立つかなぁ? 個人的には気にならない。(これも“慣れ”の問題かもしれない。)

また、ぶら下げ組みの由来については、別途メモ参照。(あとで書く、予定。多分 http://fezn.exblog.jp/ にて。)
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by fezn | 2009-03-19 02:17 | DTP

「アドビのアプリがなにやらファイルをつかんで離さない件」(逆順の本編)

(3/11に下書きしてあったエントリ。下書きというか、覚え書きの改造転記というか。)


1年以上前に
「アドビのアプリがなにやらファイルをつかんで離さない件の続き」
なるエントリを書きましたが、今日気づいたことは……パート1たる、
「アドビのアプリがなにやらファイルをつかんで離さない件」
そのもの、を未だupしていなかった、という恐るべき事実。(別に“恐るべき”事でもなんでもない気もしますが、それはさておき)

今日(2009/03/11)、問い合わせがあって、「ふふふ。こんなこともあろうかとweb上にupしてあるので、web検索すればローカル検索よりも高速確実さ!」と、電話応対しながら自サイトをGoogle先生に尋ねてみても、以下の二つぐらいしか発見できません。

FeZn/Bookmark : フォルダ移動ができないと言われた件。(暫定的対処法)
http://fezn.exblog.jp/5927586/


FeZn/Bookmark : アドビのアプリがなにやらファイルをつかんで離さない件の続き。
http://fezn.exblog.jp/8040120/


さてさて困った鉄と亜鉛は、ローカルのメールボックス検索をかけてみると……社内宛にメール回覧出しただけだった、という新事実。
2年半前、2006.08.26.に書いたものらしく、自分としてはすっかり「公開済み」だと思いこんでいたという次第。

FeZn/Bookmark:2006年08月
http://fezn.exblog.jp/m2006-08-01/


↑この月は2本しかエントリを公開していませんね……
まぁ、数ヶ月放置していた時期と比較すれば「2本も書いた」と言えるのでしょうけれど。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★事象★
Windows(XPなど)で、
Adobe Illustrator のファイルを“移動”もしくは“削除”使用とすると、
「DC8を移動できません」などのアラートが出て、実行不能。

★原因★
大雑把に言えば、
「AIICON.DLL」というDLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ≒ミニ・プログラムの一種)が、『そのepsファイルをつかんで、離さない』ことが原因といえます。

aiicon.dllの住所(アドレス)を一時的に変更してやれば、大丈夫です。

★解決方法★
【1】
C:\Program Files\Common Files\Adobe\Shell
を、開く。

【2】
そのフォルダに
AIICON.DLL
が有るはずなので、それをデスクトップ等、別の場所に移動する。
(運が良ければこの時点で、“移動もしくは削除”は可能)

【3】
PCを再起動する。

【4】
不要ファイルを移動もしくは削除する。
(このとき、Illustratorのアイコンが表示されなくなっていると思います。逆に言えば aiicon.dll は「アイコンを表示するためのもの」のようです)

【5】
「AIICON.DLL」を、元の場所
C:\Program Files\Common Files\Adobe\Shell
に、戻しておく。

(少し待つと、Illustratorのアイコンが表示されるようになります)

--------------------------------------------------
【補記】
この手法では、「aiicon.dll」を“一時的に移動”しましたが、
たぶん、“一時的に改名”でも大丈夫だと思います。

--------------------------------------------------


※下記URLも参照のこと。

M.C.P.C.: 「オレ流」Win版Illustratorで EPSが移動・削除できなくなったときの対処
http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2004/05/illustratoreps.html


M.C.P.C. : Windowsでアプリがつかんでいるファイルを調べられる
http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2008/02/windows_b2ab.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以下、2006.08.26.の社内文書からの改造転記。

>
> ■epsファイル
> > デスクトップ上の「*********.eps」が再起動をしても
> > 削除できずこまってしまいました。
>
> これは、adobe製品、ことにIllustratorのせいです。
> ※たぶんこれは、削除だけでなく移動やファイル名変更もできない状態、だと
> 思います。
>
> フォルダ C:\Program Files\Common Files\Adobe\Shell にある
> 「AIICON.DLL」というファイルが、
> 『そのepsファイルをつかんで、はなさない』ことが原因といえます。
>
> そのため、この
> AIICON.DLL  (“エーアイ・アイコン”つまりadobe-illustrator_icon)
> を、一時的に(デスクトップやマイドキュメントなどに)移動します。
>
> で、少し待ってからだと
> 、当該epsファイルを移動or削除、することができます。
>
> (もし駄目なら、PCを再起動。)
>
> そのあと、忘れずに、
> aiicon.dll を、もとの場所(C:\Program Files\Common Files\Adobe\Shell)
> に、戻しておいてください。
>
>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

……が、そうこうしているうちに、もっと便利なもの(フリーソフト)を教えて貰いました。

プログラミングの覚え書き: Force Recycle Bin 0.5.0
http://kwikwi.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/force_recycle_b.html


--(引用↓)-----------------------
 ファイルを削除しようとしたときに、「○○を削除できません。ほかの人またはプログラムによって使用されています。」というエラーメッセージ表示されて困ったことはありませんか?
 
 ファイルを使用しているプログラムを終了してください、といわれてもどれがそうだか分からなかったり、アプリを全部終了してもまだエラーがでて消せなかったりします。

 このソフトは、そういった消せないファイルを無理やり削除するソフトです。ファイルはごみ箱に削除しますので、もとに戻すことも可能です。
--(引用ここまで)-----------------------


※“原因そのものへの手動対処”メソッドは「フリーソフトを入れられない環境」(あるいは、却ってエラーが起きる場合)の為に書き貯めたりしていますが、この事例については、こちらのソフトで問題なさそうです。

※まだ“消せないファイル”には遭遇していないので、僕自身はまだ試していません。
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by fezn | 2009-03-17 00:57 | DTP

Too「Adobe CS4の使いこなし方/クロスメディア編」東京

Tooのサイトの告知によると、2009年3月4日に東京はアップルジャパン(ということは新宿オペラシティ)にて、AdobeCS4の使いこなし方に関するセミナーが開催されるそうです。

文字・印刷関連イベント
http://www.google.com/calendar/embed?src=kbruounqtcet7jmc1r4rqajlrg%40group.calendar.google.com&ctz=Asia/Tokyo#

http://calendar.fezn.com/
……にも、掲載してあります。
(ところで、この「文字・印刷関連イベント カレンダー」を見ていくと判ると思いますが、さきのほうのところに、例のイベントの日程を載せてしまっています。公式サイトより早く。web上では一番乗りというか勇み足してしまっている可能性もありますが……ま、多分問題ないのではないかと。)

さて、このセミナー、参加費は無料との由。
しかし小生は参加するのは困難でしょう。多分。
というか無理でしょう。
→ というわけでどなたか参加して、是非是非レポートをupしてくださいませー。

※「活字デザイン今昔」の手書きメモのテキスト起こしが(ほぼ)完了したんだけど、どこまで載せて良いのか迷っているところ。もう少し削ろうかなー、とか。(ある意味クロウズドなトークショーだったわけだし。うぅむ。)

Too「Adobe CS4の使いこなし方/クロスメディア編」東京
http://www.too.com/event/2009/tokyo0304/


多様化する広告メディア。クリエイターが力を発揮する領域がどんどん拡大しています。
Adobe Creative Suite 4は、デザイナーのイメージを手間ひまかけずにカタチにする機能をさらにブラッシュアップし、アプリケーション同士の連携性も向上させました。まさにクロスメディア化に向かうクリエイターのニーズを具現化したツールと言うことができます。本セミナーでは、新しいCS4の新機能とクリエイティブワークの領域を広げるヒントをご紹介します。


■2009年3月4日(水)14:00 - 17:00
■アップルジャパン株式会社 32Fセミナールーム
 (東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー32F)
■定員 80名
■受講料 無料(事前予約制、申込者多数の場合は抽選)

◆第一部「CS4デザインエディションの使いこなし方」120分
 講師:アドビ システムズ 株式会社 大倉 壽子 氏
◆第二部「CS4映像制作ワークフロー/WebからBlu-rayまで」60分
 講師:株式会社Too デジタルメディアシステム部 原 雅之





(2009.02.18追記)
上記で少し扱っている、「活字デザイン今昔」のレポートは、このあと掲載しました。

『日本語活字ものがたり』刊行記念トークショー「活字デザイン今昔」 - FeZn/Journal
http://d.hatena.ne.jp/FeZn/20090217/p1


FeZn/Bookmark : (重複エントリ)『日本語活字ものがたり』刊行記念トークショー「活字デザイン今昔」内容一部メモ。
http://fezn.exblog.jp/10374080/

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by fezn | 2009-02-16 12:49 | DTP

PAGE2008/事後レポート

これもまた超旧聞。2月の「PAGE2008」見学記。のようなもの。
だからちまたはTIBF2008の季節なんですってば。うぅむ。

【2/8am~pm】午前~午後-------------------------------------

◆PAGE2008

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(大型機材などのコーナー)

■キヤノンシステムソリューションズ
・組版ソフト「EDICOLOR」など
(印刷機材や、画像加工ソリューションの展示がメイン。EDICOLORは、新バージョンが出たわけでもないので、脇役。)
→EDICOLOR9.0について、疑問点もろもろを質問。
 ↓
 ・高度な書籍組版を実現する機能、もろもろ(浮動枠、柱文など)
  →近いところで見れば、
 ・新機能「レイヤー機能」は、便利そう
  →ただ、やはりAdobe製品とは使い勝手が異なる模様。
 ・振り分け組版
  →教材etc.では、かなり重宝するのでは?
 ・校正支援機能・自働ルビ振り機能(の強化)
  →原稿エディタとして使うときに、便利そう。
 ・文字数カウント機能
  →同じく、原稿エディタとして有用。
 ・文字パレットの機能強化
  →これは個人的に、非常に便利。
   (組版データ修正の仕事が多いときにも便利。)
 ・ただOpenType対応度は、InDesignの旧バージョンのほうが遙かに上……。


■キヤノン
・オンデマンド印刷、プリンタの展示
・プリント~くるみ製本の自働化 etc.

■大日本スクリーン
・製版技術の展示
・印刷機材の展示
・印刷工程管理テクノロジーの展示

■理想科学工業
・オンデマンド印刷機など

■コニカミノルタ
・オンデマンド印刷機など

■日本ヒューレット・パッカード
・designjetシリーズ(大判インクジェットプリンタ)など。
※IndigoPress(超色彩オンデマンド印刷機)は展示なし(パンフのみ)
 →昨年は実機の展示&プリント実演あり。

かわりにdesignjetの実機によるプリント実演。これも壮観。

■日本オセ
・大判カラープリンタ(インクジェット)
→CTPのプルーフ用
 (いわゆる「インクジェット校正紙」「白焼きプルーフ」に相当)



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■プリントン
▽名刺:営業部:■■ 氏
・オンデマンド印刷など。

■オリオンプレス
・印刷~後加工
 封筒etc.
 「自社の社名入りの封筒」の営業etc.


■ホリゾン東テクノ
▽名刺:業務課:■■ 氏
・後加工
・オンデマンド印刷機、オンデマンド製本機の展示
 糊(ホットメルト)がついている用紙(台紙)を用いて、
 熱を加えつつ圧着する装置 etc.

■ニッカ
▽名刺:商品開発営業部:■■ 氏
・オンデマンド製本機
 コピー機のような外観で、投入された紙束を本にしてしまう。
 三方裁ち装置内蔵。くるみ製本


■AGFA
※世界最大の印刷機材メーカー
■ヤマトヤ商会(AGFA社のブースにて)
▽名刺:営業部:■■ 氏
→プレートセッターの最新機種の説明
(製版フィルムなしで、データからダイレクトに刷版を作る装置)
・元々、印刷工程は化学薬品を多く使うため、環境に優しくない。
→最新型は、環境負荷をかなり低減した。
 →しかも、操作が簡単。清掃も簡単。
※機材は数百万~数千万するシロモノ。


■ムサシ
▽名刺:印刷第一部:■■ 氏
・名刺専用プリンタ など。
 →超高速・低コストで、簡単に名刺や
  ハガキの宛名印刷ができる。(専用ソフトetc.付き)
大量にDM発送するなら、これを導入したほうが結果的に安くつく模様。


■旭紙工
▽名刺:営業部:■■ 氏
・“後加工”に強い印刷会社
・様々な種類の「加工」「折」を集めた“見本帳”を販売
 「PROKIT」 http://www.asahishiko.co.jp/kit.htm
 →印刷営業のためのツール。(実例がすべて見える)
  →印刷・製本に関する教材、にも最適?


■リョービ
(フォント部門とは別ブース)
・特殊印刷etc.
 実例配布、利点にかんするセミナー
※どこでも真似のできるものを刷っていては、印刷会社が「他と差別化できない」という現状がある。→機器メーカーは、「差別化要素」を提案している。これもその一環と思われる。
・UVパールニス、広演色印刷


■吉田印刷所
・PDF変換、入稿
・InDesignServerを使った半自動組版システム
 ブラウザから操作する、カタログ組版
 ※チェーンに属する販売店が、ある条件内の商品価格etc.を
  カスタマイズした広告を簡単に作れる。

■エコーインテック
・大連DTPの紹介
 会社案内の類も、かなり立派に。
※まだ現状、「日本向けの本を、デザインも含めて」できる会社は無い模様。


■デジタルプレス
・大連DTPの紹介
 トレースから組版まで。

■エキスパートスタッフ
・人材派遣などの事業紹介・案内


====================
フォントメーカー各社

■モリサワ
※DTPフォント業界シェアNo.1
・年間ライセンス「モリサワ・パスポート」(282書体が使える)に、
 新しいプランを二つ追加。
 「パスポート・ワン」(事前見積処理etc.不要の簡易版。値引きなし)
 「スチューデント・パック」(学割。30書体に限定)

・新フォントパック
 「パック・フォー・ビスタ」(Pack for Vista)
 →Windows Vista用の、TrueTypeフォント(7書体)
  リュウミン……4ウェイト、新ゴ……3ウェイト

※今回はあまり詳しい話を伺うヒマが無かった


■フォントワークスジャパン
※福岡に本拠を置く、フォント業界シェアNo.2 の会社
▽名刺:営業:■■ 氏
・LETSの新展開などについて質問。
・新書体などについて質問

→■■氏は名古屋方面も回っている、との由。
 →やはりモリサワとはシェアの違いが相当にある模様。



■ダイナコムウェア
※多書体・低価格路線が武器(ダイナフォントのメーカー)

▽名刺:ダイナコムウェア営業:■■ 氏
・新書体(シネマ体、浪漫体など)について質問
 ・ひらがな部分だけ変えたものを用意してある。
※フォントワークスもダイナコムも、シネマ体
 (映画字幕風)フォントを出してきている。

(PAGEの場ではないが:)
▽名刺:ダイナコムウェア顧問:■■氏
Q:「ダイナの日本語フォントの、漢字部分は中国台湾で作っていると聞きましたが、平仮名部分は誰が作っているのですか?」
A:「最初に用意した、基本の明朝・ゴシックは、日本のフォントデザイナーに依頼。/デザイン書体のシリーズは、台湾で設計して、日本で(日本人が)監修している。」

Q:「大陸中国(中華人民共和国)で、市場占有率の高いフォントベンダーはどこですか?」
A:「台湾と違って、そもそも売れる“市場”が無い。著作権意識の諸々もあり……」


###↑これは「もじもじカフェ」の話。



■イワタ
※金属活字時代からの書体メーカー
・UDフォント (UD=Universal Design)
・漢文フォント

▽■■ 氏(営業部)
→TIBF(東京国際ブックフェア)や、昨年のPAGEでお会いして、また名古屋オフィスに来て頂いたこともあって、顔なじみに。(※それとは別に、ちょっとした知人が、先日イワタに入社したこもともあり……)
→フォント販売の現状について伺う。
 ・漢文フォント→市場(需要)が殆ど無い。



■リョービイマジクス
▽名刺:営業本部フォントシステム担当:■■ 氏
・「伝統書体シリーズ」
 (中国の漢字書体を取り入れて開発)
・「本明朝」シリーズについて など
※Windows機に入っている「MS明朝」は、元々はリョービの「本明朝」がベースになっている。


===========
(書籍系)

■JAGAT(日本印刷工業界)
・印刷・編集関連の書籍の販売
→ポケット版『カラーチャート』購入


■印刷学会出版部
・『編集校正便覧』(\700)など入手
→オマケで「印刷雑誌」バックナンバー受領

▽名刺:印刷学会出版部・書籍編集課課長:■■ 氏
→今作っている本etc.について、お話をうかがう。


■ワークスコーポレーション
(DTP関連の書籍を発行)
・『DTPスーパーしくみ事典2008』購入
 (これは自費→私物)
販売をしている方に、売れ筋etc.を伺う。


================

■ジャストシステム
・校正支援ソフトの紹介
 「Just Right!」
→共同通信社の記者ハンドブックに準拠 etc.
→ATOKと連動したり

→新商品:InDesignと連動するタイプ
 →原稿エディタとしてInDesignを使う際には便利。


■ソフトウェア・トゥー
・諸々のソフトウェアの紹介
・PDF管理ソフト →製版etc.につなげていく。


■プロキシー(Quark Japanのプラグイン開発)
▽名刺:営業企画部課長:■■ 氏
▽名刺:システム開発部:■■ 氏
・自動組版について伺う
 →現体制の中では、とりあえずは使うことは無さそう。
 (■■■等とは、また異なる方向性のシステム。)

■Quark Japan
・開発中の新バージョン「QuarkXPress7.0」についてのデモ
 ・OpenType対応の強化
 ・日本語組版の強化(原稿用紙のような枠の導入)
   ※EDICOLORは1.0から搭載していた。

・ちょうど文研出版『100 Facts』の関連で、海外版のQXについて質問。
 ・(簡単に言うと)「英語版」「国際版」があり、
  保存形式によって異なるので、いちがいには言えないが、
  →「国際版6.0」があれば、どのデータでも開くことができる、
   &「日本語版4.0形式」にできる。
 →別途レポート参照。

▽名刺:クォークジャパン:■■さん
 ・テクニカルサポート


=========================


※ここ数年来の傾向ではあるはずだが、
 こうしてみると、昨年以上に
 「オンデマンド印刷機」関連の展示が増えている、
 ように思われる。




【2/8pm】夜-------------------------------------
・池袋にて、■■■■■■■■の方々と会食
 ・同じ店で別の宴席のあった、
  JAGATの郡司(ぐんじ)氏ほかと名刺交換
 ・予想の倍も来た料理を必死で平らげる。
 ・■■さん、■■さんほかと会食
  #&意見交換、情報交換

▽名刺:JAGAT(日本印刷技術協会):郡司秀明 氏
 ※DTP関連の猛者



【2/8pm】夜---------------------------------------
テレビをつけたら映画をやっていた。
(死に神手帳ってやつ。)

【2/9am】午前---------------------------
◆移動
・水道橋→飯田橋(JR)
 ※あとから気づいたこと:歩くべきだった。
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by fezn | 2008-07-12 00:03 | DTP

2008_06_07_DTP勉強会レポート

さてさて。ちまたではTIBFが開催中ですが、空気を読まない鉄と亜鉛は、昔話を始めるのです。昔といってもそんなに昔ではありませんが。ふむ。

6月に開催された「DTPの勉強部屋 第10回勉強会」http://study-room.info/dtp/index.php?ID=33
の、レポートのようなものです。



2008_06_07_DTP勉強会レポート
作成日:2008.06.09.[月]

============================================
2008年06月07日、「DTPの勉強部屋 第10回勉強会」が開催されました。
その内容をレポートします。
============================================

★Session 1 「チャレンジ! 自動組版」
  講師:菊池謙 氏(浜島書店)
★Q & A 質問コーナー/意見交換
★Session 2 「Photoshop、本当に使いこなしてますか?」
  講師:渡辺和仁 氏(OST)

============================================

★Session 1 「チャレンジ! 自動組版」
  講師:菊池謙 氏(浜島書店)

◆自動組版の必要性
・自社=浜島書店は教材メイン →その需要の中での必要性
 ※よくある自動組版の事例は、カタログやシラバス。 (←菊池氏いわく「シラバスといえばS社さんが取り組んでいますね」と、S社さんの例の取り組みは、かなり知られている模様。)
   ↑それとは条件が異なってくる。

◆組版ソフトはInDesignを使用

◆「InDesignタグ」を使用した場合:
・実例デモンストレーション
 Wordファイル(*.doc)→テキストファイル(*.txt)→InDesignに取り込み。
 このTXTファイルは、タグ付与した状態。
 Ruby(ルビー:プログラム言語の一種)で、Wordファイルの組版属性を、TXTファイル中のタグに一括変換する。

▼利点:
・執筆者のWord原稿中の「上付き文字」「化学式」etc.を、InDesign上で再現できるetc.(今回の実例は理科のものから。)
 (教材出版社として、頻出のもの。)

▼問題点:
・(今のところ)テキストフレーム内しかできない。
・画像類を自動的に読み込んだりすることができない。
・新しいフレームを生成したりすることは、できない。

◆「XMLタグ」を使用した場合
※InDesignは、独自の「InDesignタグ」のほかに、XMLタグの読み込み機能も備えている。
※XML=eXtensible Markup Language
 →それ自体はデータ様式ではないが、自在に定義することで活用が可能。
 e.g.XHTML(HTMLの後継規格)は、XMLの一種

※菊池氏いわく、「うち(浜島書店)の仕事では、あまり活用することは無い」(定型の多ページ組版が必要になることが少ないので。)

実例紹介……新刊案内(書影や概要などが並ぶ、定型的な組版。)
・Excelで作った表(書名、書影、概要、ISBNコードなどを入力)
 →Excel(*.xls)→Excelマクロで変換→XMLタグつきテキスト(*.txt)
  →それをInDesignに流し込む。
  →ライブラリで用意しておいた枠グループを配置して、そこに「流し込み」

▼利点:
・画像も扱える(実例紹介では、書影の画像も自動配置された。)
・複数のテキストフレーム(文字枠)に跨った配置が可能なので、
 →凝ったレイアウト(ただし定型的な)が運用可能。

▼問題点:
・カタログのような定型のもの以外には使いづらい。
・ある文字・文字列・段落に対する組版指示は(今のところ)できない。
 ※書体、色の変更etc. ができない。

◆InDesignの(半)自動組版にあたって
・フロントエンド(データの入り口)はWord、Excelなどの、普及している&みなが扱えるソフトを利用。
→それを処理(変換)するプログラムが必要。
 (浜島書店では、Rubyでプログラムを組んでいる。)
 →社内か、協力会社に、それなりの技術力が必要
 (ただし、それほど期間をかけずに修得できた、とのこと。)
 "正規表現"を駆使して、特定の文字列に特定の処理をする。

・別の例:
 Rubyではなく、Excelの「マクロ」機能(これも簡易プログラム言語と捉えればOK)を利用。

###この節に関して、質疑応答で出てきたこと(順番を変えてここに記載):
▼書影などの画像(eps)ファイルを自動リンクさせようと思ったら、
 原稿のExcel上の表記と、画像ファイル名が完全一致していないとダメ。
 その統一を図るには、どのようにしたら良いか?
↓↓↓
・入稿時(他社&執筆者から)、入力時(社内で)に、そのまま流さない。→きちんとルールに則って、文字データを整形する。
 (「元のものは、絶対に信用しない」)
・全/半角などは、まずスクリプトで処理してしまう。
・そのルールを、関与するスタッフ間で遵守するよう徹底する。

==(InDesignの話はここまで)=========


◆TeXによる自動組版
・TeX……発音は「テフ」や「テック」(英語ではその中間と考えればとりあえずOK)
→ドナルド・クヌースという数学者が、自分の数学書を出版する際に、数式を美しく組むために……という理由で、自ら開発してしまった組版プログラム。
→当然、とくに数式の処理に優れている。(複雑な数式も得意)
→(浜島書店のような)教材出版社としては、「数式に強い」というのは非常に便利。
e.g.他に数式を表記する組版言語としてはMathML(XMLの一種)などがあるが、構文が複雑すぎて、人間がそのまま書くことは無理。
→TeXは構文が簡単なので、人間がそのまま書ける。
→大学の(理系)の先生とかが、TeXで原稿を書いている例は非常に多い。
###たとえばM企画さんは、そのあたりに強い模様。

◆日本語TeX
・TeXにも様々なバリエーションがあるが、日本で主に使用されているのはpLaTeX2e」(ピーラテックスツーイー/ピーラテフツーイー)で、これはASCIIが日本語化(プログラムの改造・追加)をしたもので、無償公開されている。

そこからPS(PostScript)書き出しをしたり、
あるいはそのままPDF化したりすることができる。

###ただし、印刷会社の環境によっては問題が起きることも。

◆TeXを使う理由:
・すべて、テキストデータ(*.txt)で組版が可能。
 (TeXは、テキストデータによる記述だから。)
→そうすると、途中の処理が、プログラムで自動化できる。
・図版リンクなども扱える。
・場合によっては完全自動化が可能。
 (とはいっても大抵の場合、細部の調整は必要。)

◆実例デモ。
・Excelのデータ→RubyでTeXソース(*.tex)に変換
 →DVIファイル(*.dvi)に変換  (←中間ファイル)
  ※この段階で、DVIビューワで確認可能。ただしEPS図版はモノクロ。
  →PDFファイルに直接変換
   ※この段階で、Acrobat/Readerで確認可能。フルカラー。
 ↓
※ただし、
ここでは「dvipdf」という(名前どおりの機能の)プログラムで変換しているが、
これはあくまでも簡易PDF。
そのまま印刷工程には回せない。=あくまでも校正用。

本番は、PSファイルに書き出して、
DistillerでPDF化する。
(他の組版ソフトから正式にPDF化する手順と同様。)
※ちなみに、中間ファイルの「DVIファイル」は「デバイスインディペンデント(出力機器に依存しない)」の略。(DeVice Independent → DVI)

▼利点:
・画像を扱える
・ページ全体のレイアウトを、自由自在にできる。
・しかもTXTファイルだけで。(texファイルの実態はtxtなので。)
(InDesignの場合、「まずレイアウトしてから、流し込み」なので、両方の操作が必要。それに対してTeX自動組版は、TXTファイルだけですべてが完結する。)
・数式組版に強い。

▼問題点:
・レイアウトを自在にできる……が、その組版プログラム指示を作るのが大変。
・書体の変更etc.も、かなり大変。
 →デフォルトでは明朝/ゴシックの指定しかできない。
 →それを可能にする追加プログラムも存在するが、大変。
・写真や図を自由な位置に配置するのはニガテ。(元々、文字組版をベースに考えられたソフトだから。)
・TeXの文法を覚えるのが大変。(覚えれてしまえば、あとは楽だが)

だが、自動化のメリットは、それを補って余りある。

============================================

★Q & A 質問コーナー/意見交換

◆非熟練者による操作
Question:
・こういった自動組版は、得られるものは大きいが、教育・修得コスト(時間的・金銭的)も大きい。
・熟練者ならできることも、非熟練者では難しい。
 →しかし、熟練者は自動処理のワークフロー設計と処理を行うべきであって、人手のかかるところは、非熟練者が担当すべき。

→非熟練者による並列作業ができれば速くなるが、
・そもそもの意義を理解してもらうのが大変。
・操作を理解してもらうのが大変。
・きちんと統一したデータを作ってもらうのが大変。
 (ちょっとした違いのせいで、自動作業が進まなくなる)

Answer:
たとえば、まず、Wordをフロントエンド(原稿作成/原稿整理環境)とするなら、見た目の整形ではなく、必ず「スタイル」を使うこと、とする。

InDesignはこれを(直接)取り込めるので、まずそれだけでも作業の効率化が図れる。
(そこに、変換etc.を加えていく)

簡単・確実なこところから始めていく。
(組織として取り組むには)一歩一歩進んでいくしかない。


◆教材作成とInDesign
・Question:
・数式を含む紙面・誌面組版は、InDesign+TeXで?
→Answer:
 デフォルトでは不可能に近い。
 →結局、専用ソフト(MC-B2など)のお世話になることに。
◆書影とリンク
(上記部分に記載)

============================================

★オマケ/Acrobat9発表と、その紹介

◆製品ラインナップ
Acrobat 3D
  → Acrobat 9 Pro Extended
Acrobat 8 Professional
  → Acrobat 9 Pro
Acrobat 8 Professional
  → Acrobat 9 Standard
    ※StandardなどのMac版提供は無し。

◆変更点
・プリフライト(出力前チェック)が簡単・便利に。

・「PDFポートフォリオ」機能
 →Acrobatで、他のアプリのファイルも同梱した「圧縮ファイルのようなもの」を作ることができる。
 → 古いAcrobat/Readerでは、PDF+添付ファイルとして開ける。
   Acrobat 9 では、フォルダ構造がそのまま扱える。
・PDF/X-4、PDF/X-5に対応。
・「PDF Print Engine 2」に対応。
→オンデマンドプリントへの対応(バリアブル)
 ※1枚ずつ、ちょっとずつ変えて刷るetc.

◆関連事項
Acrobat.com (http://www.acrobat.com/)がオープン
「ウェブアプリの時代になりつつある」
 e.g.GoogleDocsなど。ブラウザで操作するアプリケーションが、アプリケーションソフトの販売という概念すら変えてしまう可能性がある。(インストールするという概念すら崩壊・消滅するかもしれない。{ただし、すべて杞憂に終わる可能性もある。})
 →DTP業界は特殊……と言って安閑となどしていない。すくなくともAdobeはそんなぬるい考えは持っていない。
 →業界の巨人Adobeすら、「ウェブアプリへの注力」を鮮明に打ち出している。
 (この前に、ウェブアプリ版Photoshopのベータ版が既に無償公開されている。)

↓Acrobat.comの特徴:
・web上で文書作成・共有ができる。
・他社と比しての利点:圧倒的シェアのアプリケーションソフト「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」との連携。

・BuzzWord……オンラインワープロ
・Connect Now……チャット、デスクトップ共有機能→協同作業用
 (アプリケーション「Adobe Connect」のWeb版)
・Create PDF……webで、PDFを作成できる。(5つまで)
・Share、MyFile……ファイル共有機能、自分用ファイルの保存機能。(5GBまで)

============================================
★Session 2 「Photoshop、本当に使いこなしてますか?」
  講師:渡辺和仁 氏(OST)

◆会場で挙手アンケート
・Photoshopを使ったことの無い人
 →ゼロ

・使用しているPhotoshopのバージョン
 →CS3……半分弱
 →CS2……のこりの内の半分
 →CS1……同上
 それ以前のバージョンは殆ど無い模様。
→化石状態と言われている中でも、着実にソフトウェアの新陳代謝は起きている。
(新しく環境を整えれば当然新しくなるし、業務の効率化を求めれば必然的にそうなる)

◆渡辺氏自身の立ち位置
・元々は製版会社で、フォトレタッチをしていた
 →「製版」のポジションでは関与できないこと、見えない視点を求めて、写真撮影スタジオ(現職)に移籍。
※「自分の意見が出せない」「単なる"作業"になってしまい、かつ最初の段階から関われないので、能率的なことができない」etc.で。

###実例の写真は、Adobe LightRoomで表示&展開
 ※最新のAdobe Creative Suiteに付いている写真管理ソフト。

◆例:香水瓶   (実際の写真を画面上に提示。以下同。)
・裏側のラベルが透けてきてしまう。
→レタッチで消そうとしても、香水の気泡etc.で複雑に反射しており、不可能に近い。
→発想の転換:
 →ラベルを貼る前の現物を撮影して、ラベル用のIllustrator(*.ai)を貰ってきて、Photoshop上で合成。 →綺麗な写真に仕上がる。
→→「製版現場のレタッチ職人」では出来ないような、こういう提案&構築&作業をするために、そういう職場(写真スタジオ)に移った。


◆必須事項
・必ず、オリジナルのデータを残す。
 ※別ファイルに、ではなく、レイヤーとして。
 ↓
新しいPhotoshopは、修正を「修正レイヤー」として保持している。
 ↓
修正レイヤーを不可視化すれば、元の画像が現れる。
(Option+Click)
 ↓
修正レイヤを編集すれば、修正の具合が変わる。
※ただし渡辺流においては、基本的に「あとから修正レイヤーを変更する」ことはしない。却って分かりづらくなるので、ひたすら「修正レイヤーを十重二十重に重ねていくことを主眼とする。

###超多重レイヤー化したPhotoshopファイルは、最新のマシンでも開くのに時間がかかる。
→ InDesign等に、そのまま配置して大丈夫か否か、質問しようと思ったが、忘失。


◆フォトレタッチの必需品について
・ペンタブレット(マウスでは、「煩雑すぎて、やってられない」)
 ペンのほうが遙かに高速・正確
・正確なモニタ
 キャリブレーション、カラーマネージメント機能つき
 かつては最低価格50万円、といったところだったが
 近年は20万円台or cheaperとかで、かなりのものが手に入る。

◆切り抜き作業
・中国で切り抜き(パス作成)をしてもらう場合:
 ・最近は高速回線があるが、昔は大変だった。(ナローバンドだったので。)
 ・ADSLでもまだ細い。画像ファイルそのものを送ると、送受信に時間がかかるため、「その待ち時間に、こちらでやったほうが早い」ということも。
 ↓
 元画像から、モノクロ変換した軽い画像を作り、それを送る。
 →パスを作ってもらって、ファイルを戻してもらう。
 →そのパスだけを、元画像Photoshopファイルに載せる。
……という手順を取ることによって、高速軽量、遠隔地との連携ができるようになった。

※モノクロ化は、メニューバーの「グレースケール」etc.を使うのでなく、
 「色相」の「彩度」をぐっと下げることで行う。

◆マスキング
(最新のPhotoshop前提)
・作業用の、一時的なマスクを作るには……
→自動選択ツール+クイックマスク機能
 (キーボードショートカット「q」の1操作で、マスクが出現する。)
→その状態で、マスクを編集。
 →「塗り」「ブラシ」などのツールを使用。
 →マスクにもボカシなどの効果が効く。
  (後工程で、いろいろな処理をするときに便利。)

◆調整レイヤー
・マスク付きで作業する。
 →そうすると、再編集がカンタン。
 →マスクを再編集(e.g.後からマスクのフチをボカす、etc.)

◆ノイズ処理でボカす
・レタッチ時に、「塗り」ツールで塗る。
 (普通は「スタンプ」ツールを使ったりするが、渡辺流ではここで「塗り」ツール。むろん世の中で多用されていない理由は下記のとおりあるが、その欠点さえ克服すれば、このほうが便利。)
→"真っ平ら"になりすぎる。
 →写真の粒状感を出すために、ノイズを入れる。

◆画像のリサイズ
・大きいままの画像をリンクして使うのは、あまり良くない。
→適切にリサイズ(サイズ変更)することが必要。
 →小さくすると、画像のシャープさが失われる(ぼやける)
  →アンシャープマスク処理

沢山あると大変なので、Photoshopの自動化機能で一括処理する。

◆その他の実演
・マスク
・レベル補正
・明るさ/コントラスト調整 ←CS3で改善
・トーンカーブ
・CMYK/RGB変換
・修復ブラシ ←コンピュータで近似色を自動計算
・ワープ
・ゆがみ

※ポートレート(人物の顔写真)の補正には、「歪み」ツールや「ブラシ」etc.を使うが、
 必要なのは「色の感覚」や「メイクの知識」
→それらの感覚・知識の有無で、作品の出来上がりは断然違ってくる。(勉強が必要)

=======================================

★その他
その後、二次会にて、
・本日の講演者、浜島書店・菊池氏、B社・S氏、S社(京都の出版社)・N氏 ほか、と名刺交換。 →こういった紐帯から仕事に繋がったりするかもしれないので、翌週、会社から御礼&挨拶mailを送信。また、そうでなくとも新しい情報を仕入れることができるだけでも成功。(こちらから出し惜しみせずに{分野によるが}情報を出していくと、先方もいろいろな情報を出してくれる。)

★雑感
 InDesignタグよりもEDICOLORタグのほうが強力な機能を備えていて、「新規文字枠の作成」「文字枠のジャンプ」「画像のリンク」「新規図形の作成」などなど、ほとんどすべての操作がタグテキストで完結します。実際それを駆使することで『中高受験案内』を「大地」から「EDICOLOR」に半自動組版で比較的容易かつ短時間で再作成できました。
 (二次会で直接、講師の菊池氏に伺ったところによれば)そういったEDICOLORタグの利点を知ってなお、浜島書店ではInDesign中心で構築しつつあるとの由。(EDICOLORを売る側は、より多機能を求める顧客には「EDIAN(高価格)」を奨めているわけですが、)浜島書店では"価格/性能比"など課題からInDesignを選んでいるようです。
 「Photoshop使いこなし講座」のほうは、なにぶん現在低レベルな使い方しかしていないので、「今は遺漏無くメモしておいて、自分の技能をレベルアップさせて、今日メモしたことを活用できるようにする」ことが肝要だと感じました。





というわけで当日は、別のところにも書きましたが疲労蓄積にて二次会で撤収。
普通なら三次会まで行くのですが……
その結果、サイト「文字の旅人」のNORIさんに某氏を紹介していただく機会をのがしてしまいました。
某氏って iki 氏ですが。

というのは二次会でNORIさんと席が離れてしまったゆえですが、普通なら宴もたけなわとなってきたあたりで席を外すことは可能なのです鉄と亜鉛式の宴会術で。
しかし、前半はその席で繰り広げられていた会話(昔話を含む。技術話を含む)が面白くて、後半は「こちらの世界」に2名ほど引き込もうと奮戦していたりして、席を立てぬままに2次会が終了してしまった……というのが顛末です。
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by fezn | 2008-07-11 23:53 | DTP


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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