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風土と国民性の中でのドイツ文字と、ドイツの系譜を汲む集合におけるドイツ文字。

 活字書体とナショナリティー。はてさて。

 というわけでこんにちは。『欧文書体 その背景と使い方』(小林章)をまだ途中までしか読めていない鉄と亜鉛ですが、その中で「お国柄」と「書体」との関連のところ(これは「デザ現」の連載でも同様の内容を読んでいましたが(←あ、でもかなり加筆変更されてる))で、「ん?」と思って、記憶をたどったりしました。

 僕が以前通っていたガッコウは、分類すればミッションとかいうやつで、毎朝、新約聖書から引用の「祈り」の時間があったりしまして。
 しかし他のミッションスクールの話を聞くと、食前の祈りとかもきちんとやっていたらしく、僕のいたところはそんなに宗教色強くはなかったのだなぁと思いもします。

 で、体操服にはアルファベット1文字が左胸にプリントしてありまして、装飾文字でした。
 級友は「これは1文字目と2文字目と3文字目を、こう図案化してあって……」とか他の友人に解説してたりしましたが、そのとき言いそびれたものの「いやいや違うって」と心の中で思っていたり。
 かざり文字。まあそれにもいろいろあってイギリスのとかもあったりしますが、たぶんあれは、いわゆるドイツ文字。(欧文の語彙での)ゴシック。ブラックレター。

 こういうのは、風土の中から生まれ、国民性と結びついたりしたりしなかったりする模様です。(だいぶ割愛)

 で、昨今気づいたのですが、考えてみると、その学校の母体の修道会はドイツ系だったわけです。
 ……関係ありそうな気がしないでもない今日このごろ、です。
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by fezn | 2005-08-25 20:07 | Typeface

マックde常夏

マックっていろいろあって素敵。ビバ島国。ドーバーの向こう(のさらに向こうだけど)はヨウロッパぢゃないぜ。(byガリヤ人)ついでにピレネーの向こうも違うぜ。って、そういやピレネーなる名前のコースターのある遊園地が逆境ナインの実写映画で登場してて吃驚。山脈自体は出てなかったケド。

ってそれはさておき、マックもしくはマクドであるところのマクドナルド。マクダーナルズ。ダノス。
最近終わったキャンペーンのをみたら、これも丸明オールドですかね。昨今はやっていることを最近になって知った鉄と亜鉛。流行に乗り遅れてるぜベイベ(古)。

※テンションおかしいですが現実逃避中ですので。
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期間限定のマックシェイクのコピー文。マンゴーリータ。
マックがシェイクって危険な香り。ところでシェイクはMひとつよりもS2つのほうがお買い得って話がありましたっけ。



(2005.8.25追記)
 上のエントリは全く以て意味不明ですが、セルフで解説というかトランスレイト。

 「マック」と略されるものはいろいろありますが、こんにち私達の目に触れるものは、どれも素敵なものばかりのように思えます。
 ではその語源はというと、ヨーロッパの人名(姓)に見られる「Mc」というもので、マッカーサー元帥もMcArthurだったりします。(綴りちがいましたっけ)
 これはアイルランド(スコットランドでしたっけ)の姓で、姓というよりは「~~~の子」という意味ですね。McArthurはArthurの子というわけで。それは小さな島国の文化に過ぎなかったのですが、彼らが大西洋を渡って移民して、北米大陸で様々な事業を成したりしたので、その略称としての「Mc」ないし「Mac」が、地球の反対側にある日本という島国において、現代のアメリカ文化の影響の中で散見されるわけです。(Macintoshは林檎の品種名McIntosh経由ですが、McDonald'sは「McDonaldさん」ですよね。)
 島国万歳。
 ところで「ヨーロッパ」と言いましたが、ガリヤ(フランス)の狭隘な視点の方に言わせれば「ドーバー海峡の向こうはヨーロッパではない」そうです。でもガリヤだってローマ人の目から見たら蛮族じゃないですか。
 ついでに「ピレネー山脈の南もヨーロッパではない」らしいです。なんでこんなことを思い出したかというと、先月鑑賞した「逆境ナイン」の実写版シネマでは、「遊園地」として志摩スペイン村が出ていて吃驚した次第です。ここには二度ほど行ったことがあります。で、劇中には登場しなかったと思うのですが、ピレネーというジェットコースターがありましたので、その連想です。

 遊園地はさておき、マックの話に戻りますが、「マクドナルド」の略称としては「マック」が使われたり「マクド」が使われたりしますね。東西偏差らしいですが、McDonald's は当該企業の資料だと「『マクダーナルズ』ではなく日本語の『マ・ク・ド・ナ・ル・ド』を目指します」とか書いてありました。
 でも新聞のコラムか何かで、アメリカ人の発音は「Mc」は殆ど声になってなくて、カタカナで敢えて表記すれば「ダノス」って感じになる、らしいです。
 先日、『蝉しぐれ』の映画ポスターに丸明オールドが使われれていますねー、という話を書きましたが、このマクドナルドの販促ツールにもこの書体が使われているのに気づきました。
 ちょうど最近終わったばかりのキャンペーンのクーポンですが、別掲の画像のように使われていました。
 前回いろいろ検索してみて知ったのですが、昨今はこの書体(丸明オールド)が結構流行しているのですね。いまごろ気づいたりして流行遅れなFeZnです。語尾を「~~だぜベイベ」とすると、一層流行遅れの雰囲気を醸し出せそうです。

 このクーポン、トップで紹介しているのは期間限定のマックシェイク「マンゴーリータ」でした。
 ……言葉の連想から話はズレるのですが、「マック」「シェイク」っていうとMacすなわちMacintoshコンピュータをシェイクするような雰囲気があって危険な香りがします。しませんか。すみません牽強付会ですね。

 ところでマックシェイクは、Sサイズが100円で売っています。ところがMサイズと価格容量比で計算すると、Mサイズを1つ購入するより、Sサイズを2つ購入したほうがお買い得、という話をWeb上で読みました。Mを買う気でS2つにすれば、複数の味が楽しめますね。とはいえ僕はSひとつあれば充分なのですが。

 ……というわけで、テンションが高いときの僕は、書き言葉でなく話し言葉でも、これぐらい飛ばしてます。リアル脳内麻薬患者。
 こういうときの僕の中では、「マック→ドーバーの向こう→島国」という言葉でもうUK周辺ってことを懇切丁寧に解説してることになってるのです。はい。
 こういう会話で、「僕がついていけない」くらいトバしてる人もいるので類は友を呼び朱が朱を染めあってしまいスパーク……(←これもパスティーシュ。2つ3つ組み合わせてるし。)
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by fezn | 2005-08-20 13:17 | Typeface

MOLESKINに見るアンパサンド

TIBFで1600円が1300円だったので買ってしまったMOLESKINの手帳。
ところで「Stationary Magazine」とかだと「モールスキン」と書いていて、現場では「モレスキン」と発音していたこの手帳。フランスとかイタリアではモレスキンらしき。
ヘミングウェイ愛用! ゴッホ愛用! とか、「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」で007(違う)が聖杯の在処を書いていた手帳! とか宣伝されると食指が動いたり。
ま、それはさておき、現物を見たらしっかりしたモノだったので購入した次第。これを何に使っているかはまた後日。(って、既に少し書いたか。)
もともとはモグラの革を表紙に使っていたそうで。だからMoleでSkin。今は違うとのこと。
で、書籍や雑誌で言うところの「表2」に、こんな感じの文言があったり。
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ん。なんか気になる。
というわけで拡大。
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おお。アンパサンド。ほとんど「Et」の字形。
アンパサンド - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89
これは「Et」の合字だそうで、
ちょくちょくあるオーダーに「新ゴの&はつながってない! ちゃんとした正しい&にしろ!」となむ。(それを頑張っている出版物とか見ると涙が出てきます。)
えー。でも原形から考えると、つながってる必要性ってどれぐらいなのでしょう。



(2005.8.20追記)
ま、武道のほうの技のメモとか、古い資料の書き写しとか、やりかたとか口伝とかメモしてるのですが。先日道場に行ったおりに置き去りにしていたら(わけではないけれど)後輩が持ってきてくれて「黒革の手帳です」となむ。なんか違うアレみたい。
(2005.8.20追記2)
よく見たらMOLESKINEじゃん! Eが多い。
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by fezn | 2005-08-18 12:52 | Typeface

活版一式。

さて今日は校了つうか納品したり。
ほんとは昨夜、明日以降の手配のために出かけたりして、その後に戻ってきて校了紙を色々したりした次第。万歳。今日は今日とて引き継ぎとか。壊れたPCからデータのサルベージとか。

Yahoo!オークション - 活字で名刺 、ハガキ 印刷機等一式は如何ですか。
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r10476663

わあわあ。すばらしい。
日本語は文字が多いでござるよ。というか一式って大変ですな。
これで5万円? なら安いと思うのですが、取りに行く費用とか手間とかが無理げな感じです。はい。

我が家ではガレージからいろいろなものを追放すれば(おいおい)、重量の心配のない置き場所を確保できます。が、受け取りに行くのが事実上無理ですね……この重量。それにガレージに、風雪を受けない場所をとなると簡易的にでも壁とか作らねばならないのでまた問題です。ふむ。

Yahooアカウントがあったのでコメントつけようかと思ったらパスワード忘失。リマインダに3回答え損なったら「こら失敗したな12時間待ちやがれ」となむ言われたり。
ちなみにまたしばらくWeb活動は無しです。

↓情報元;
生活日報 - 活版道具一式
http://d.hatena.ne.jp/mashco/20050801/1122891497
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by fezn | 2005-08-03 20:33 | Typeface

蝉しぐれ。丸明オールド。口の連続。(追記あり)

 やた。これならワカりますよたぶん。
 丸明オールド。
http://www.eurus.dti.ne.jp/~kdw/marumin_p1.html
 土曜、いとまができましたので映画を観に行ったのですが、劇場にあった宣伝チラシを見ると、藤沢周平の「蝉しぐれ」の映画版。
http://www.semishigure.jp/
 これ、チラシの裏面の解説、本文が丸明オールドじゃないですかね。これぐらい特徴的ならワカります。

 ん。しかし違和感。
「蝉」の旧字のバランスが悪い感じ。タイプフェイスデザイナーが作ったのではない感じ。「口」の字形を余所からもってきて縮小してるのかなぁ。そうすると細くなってしまう、ということでしょうか。オプティカルな縮尺関連。

 下の方に小さく打ってあるゴシック体の「蝉」旧字は、普通に見える気がします。あまりに小さいのでルーペでのぞき込んでみましたが。

 販売されている丸明オールドは、
http://www.aone-corp.co.jp/spec.html
 のあたりを見るとTrueTypeで7350字のようです。

 蝉の旧字は第二2水準外でしたっけ? 今BTRONノウトが手元にないので調べづらいです。

 ここで書く話題じゃないですが、武道家視点で見ますと、歌舞伎の人がサムライをやると素敵です。腰が据わってて。今回は市川染五郎となむ。
 歌舞伎でサムライといえば近年の大河ドラマの「武蔵」がありましたが、なんか小次郎より沢庵和尚のほうが圧倒的に強そうで、二人が相対したときには「やばい小次郎撲殺されてドラマ終わっちゃうよ」とか焦りました。(邪魔が入って小次郎さん無事でしたが)

 そういえば写研で打ってある少年漫画誌を見たら、気合いの入ってるセリフに出ていたゴナOSだったか何だったかの書体で、「氣」の字が「米」だけ浮いてた次第。普段のセリフの石井ゴシック(?)だとバランス良く収まってるわけでして。
 その場で作ったのかなぁ。SKコードの文字の収め具合(書体ごとに)はどうなっているのでせう。(コードの問題とかは関係ないか)

 Now勉強続行中...



(以下2005.07.26加筆)
 画像ないとワカラヌので、いくつかupしてみます。
 600dpiでスキャンしているので網点が見えます。
 これって映画「蝉しぐれ」のイメージカラー?
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 蝉、の字だけ拡大。でもこれだけ単体で見ると、いまいちワカラヌのです僕自身も。
 で、仮名と並んでるところを。
b0062477_13191285.jpg

 んー。元画像から、仮名詰めを僕がかけているので本来参照すべき図版ではないかもしれません。(関係ないことをふと思ったのですが、竹熊健太郎氏はこういった画像も「図版」と呼びますね)

 で、「下の方に小さく打ってあるゴシック体」は、こちら。
b0062477_13211415.jpg

 こちらは違和感なく見えた、ってことです。たぶんメーカー(ベンダー)から出荷時に含まれていたグリフなのでしょう。

 たぶん丸明オールドのフォントデータには口ふたつの蝉は含まれていなくて、この映画の表記(の字体)に合わせるために、チラシ(なんていうでしたっけ。フライヤー? あれは違うか)を作ったデザイナかオペレータが手作業で作ったものと思います。
 だから他の字と違って、浮いて見えるのではないかと。
 たぶん「口」の字か、あるいは同様のエレメントが含まれる、より大きいサイズの字から部品を引用して。
 同じサイズで含まれるとしたら、もう少し各画が太く(黒く)なると思うのです。

 まあ、蝉の字には最近記憶がありまして、ある商品で短歌の部分のために(地の文は新字体でしたが)旧字をモトヤ明朝ベースでつくったのです。先日。
 で、僕は文字単体をズームイン、ズームアウトしながら(でかいサイズだけで見ていると狂うことは知っていたので)ちょいちょいと調整して実際の担当者に渡した(僕の本ぢゃなかった)のですが、
 はて。
 上に提示の画像だけだと、他の漢字群と比べての浮き具合が分からないことに今気づきましたが(汗)、まあともかく目立っていた次第。

 ということは僕が作った口口の蝉も、これは浮いていたのかなぁとなむ考えてみたりするわけです。まあ気づく人はあまりいないかと思いますが、僕の周囲には業界の人でないのに各社の文庫の組み方について、文字をからめて(書体名は全然知らなくても)語るビブリオマニア(ちと違うか)がいたりしますゆえ、ぶるぶる。


(2005.07.26加筆2)
b0062477_14195027.jpg

他の漢字・仮名とかと比較。
切り貼りなので文章にはなっていません。かな詰めは無し。

……浮いてない気がしてきた。


(2005.07.28加筆)
 ↓自分で作った例。ベースはモトヤ明朝。だった筈。
b0062477_19172318.jpg

 ……うわひどい。ひとのこと言ってる場合ぢゃないな。
 目立たないように小さく載せよう(汗
 自分の本ぢゃなかったから、ということはあるかもしれませんがー(コラ

 ↓モリサワの太ミンのOTF版
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 なるほどこんな感じにするわけですね。
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by fezn | 2005-07-25 12:49 | Typeface

TIBF。いろいろなニアミスとか、宋体について三カ国語で語り合ったり。

 というわけで土日(9日、10日)はTIBF(東京国際ブックフェア)行って参りまして、いろいろな方とニアミスした模様。
 ブースを回っていろいろと勉強になったり、接客(?)で喉が渇いたり、無料の資料を収集したり私費でいろいろ買い込んだり。買う速度がさらに加速して読む速度を引き離し中です。あとそれから、この仕事に就いて以来はじめての体験があって結構嬉しかったり。(このエントリにはそれは書いていません。また後日。)

 いろいろあって、トウキョウは凄いところ(凄い人がゴロゴロ転がってる空間)だなぁと思ったりしたのですが、よくよく考えてみると結構偶然が重なったりしているだけだった模様であります。(まあ出版文化の大部分が集中してしまっているから当然ではありますが。)

 土曜は昼間に色々な方と名刺交換したり。メーカー、ベンダー。で、編集&ライターの方と名刺交換。えーと「ことのは編集室」!?
 たぶん名刺を見たあと挙動不審だったと思います。はふぅ。
 そのあと松永氏は
本上まなみと、電子本の発想の転換(東京国際ブックフェア2005)
http://kotonoha.main.jp/2005/07/09manami-ttime.html

 と題してエントリを立ててらっしゃいます。電子書籍関連では、この視点、BlockBlogで書きかけの話題に通じるのでいずれまとめる予定です。(数ヶ月以内?)

 で、夜は中国の組版オペレータのチーフの方とかその上司の方を交え、日中英の三カ国語を駆使して歴史とか文字とか書体とかについてアツく語り合ったりしました。
(関連エントリ:「漢字の母国の明朝体と、その神話性についての空想。」「LikeとDislikeの間に横たわるもの」「この水平の一本の棒は」など)
 ……なんて書くと、まるでFeZnが凄いことをしているように読めてしまいます。が、母語すら危ういFeZnですので、アツくなるのが意思疎通をするための部分であったため内容にはあまり踏み込めず、認識はあまり進化していないのでありました。
 宋体とか黒体とかですね。
 以前「直接聞いてみるわさ」「そしたら解決じゃん」とか書いたような気がしますが、言語の壁というやつが立ちふさがるのでした。ぎゃん。
 うーん、いくつかヒントは得たのですよ。
 “我々と彼らの間で、同じor近い単語で異なるものに言及している感触”とか。
 また勉強してみます。(とはいえ、漠然と「あぁ読んだとおりだなぁ」と感じる部分とかも増えてきたり。この感触が僕にとってWonder。)

 ※この「上司の方」のほうは日本語で冗談を飛ばしたりするので、基本的な意思疎通には問題ゼロ。それでも動植物名とか、意外なところで通じないのがあったりします。大修館のサイトにある「漢字Q&A」に関連するかもしれません。
http://www.taishukan.co.jp/kanji/qa_gene.html#Q1025
 そういうこととつながるのでしょうか、感じる、なんというかこの違和感。むしろ近いゆえにこそ、なのだろうかなぁと思う今日このごろ、そしてまたこの戦後の文字/音声言語環境、社会環境で育った僕の立ち位置というものを考えたりしました。



 少し遡って土曜の夕方。DNPブースにて金属活字とかを発見(先回もありましたが)。「おお『秀英体研究』の本、実物初めて見た。なるほど、これなら買いかな」とかつぶやきながら、パシャリと撮ります。
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 ところがこの写真を撮ったところでメモリが満タンになってしまい、不要な写真を消したり。操作している間に、僕の左に立っている二人の方の会話が、ちらと耳に入りました。
「……「な」の字は、こちらは脈絡を切ってあって……」
 さすが東京さすがDNPブース。交わされてる会話がディープだなぁとなむ思いながら撮影再開。ズームイン。
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 「おおお。9月の『印刷解体』で絶対ゲットだなこういうやつ」とかつぶやいたりしていると左の会話(僕に近いほうの側の、主に喋っている方までは30cmぐらいの距離)がまた耳に入ってきて。
「……人間の目は……このサイズで……」
「これが初号、一号で……」
 思わず少し聞き入ってしまいましたが、聞き耳を立てるのも失礼なので、撮り終わったところで場を離れる。遠いほうの方のネームプレート(TIBFには主催者支給の名札が無いと入れない)が見えた。リョービイマジクスのフォント部? うわお。
 (なお会話の詳細や肩書きetcは記憶に拠っており、曖昧なことこのうえなしです。)

 もとより自分のところに戻らねばならぬ時間にて、有機ELとかの展示をチェックして帰途へ。その途中、主に喋っていたほうの方のネームプレートが見えた。
 か……かたしおじろう先生?

 残念ながら直前に時計を見てしまい、戻らねばならない時刻であることを認識してしまっていたのでそのまま撤退。むう。時間に気づかなければよかった。
 「なるほど東京だからじゃなくて、偶々凄い人にニアミスしたということか」と納得しつつ、翌日も同じ場所に行ってみたところ、これまた物凄く詳しいDNPの方に遭遇。「うを。なんだやっぱり詳しい人がうじゃうじゃいるのか」とまた考えを変えて、色々伺う。上の写真に写っている短冊形の見本帳は、印刷営業の方が持ち歩くものだったらしい。「うちではこういうふうに組んで刷れますよ」となむ。ポイントと号数のせめぎあいの時代。電胎と機械彫刻の母型とか、ベントン原字の和字のはホワイトで分厚くなりすぎて青焼きして再開してまた厚くなって云々とか、最近のディスプレイ用書体開発の話とか。
 周囲にあったのは関連書籍。ここに日経デザインの5月号(まだオーダーしてなかった)もあったので見せていただいて、これ幸いとばかりにチェック。おおお、いいですな。(ここに氏のポートレイトが載っていたので、先に買っていれば気づいていたカモ。)

 「やっぱり詳しい人がごろごろしているなあTIBF」とか「東京駅のサインはゴナなのか」とか言いながら帰ってきて翌日(今日)Bloglines(未読が数千件溜まってる……)を開いてみると、
http://pcc.karpan.net/diary/200507101808.html
 ん? この苗字は昨日の?
 ……道理で詳しい筈でした。



 TIBF個人的な反省:もっと図々しくなればよかったなぁ。いろいろと。
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by fezn | 2005-07-11 23:53 | Typeface

文字の連続、合字、そしてハイパーテキスト空間におけるUnit

 さてさて、TIBF(東京国際ブックフェア)に出かけるワケですが、帰ってきたら公私ともにそのレポートを書く脳みそになると思いますゆえに、その前にかねてより思っていたことを書いておくわけです。(しておかないと、きっと忘れる)
 ネタの半分はN大学のO先生の講義に依拠しております。ここで勝手に感謝。有難うございます。お元気ですか。

 URL の文字列って、http://www ……で始まるじゃないですか。こんな子音だらけの文字列は、なかなかに独特。途中に記号入ってますしね。
 ttt のように t が3連続するような単語の出てくる言語(現代ドイツ語らしい)と、そうでない言語では、その言語に最適な書体が異なってくる模様。というか、その言語向けにディジタルフォントのデータを調整したり?(このあたり丁度勉強中)
 そうすると(ここで論理飛躍) http だの www だのといった文字列を、通常の本文組版用に最適化された書体データで打つのではなく、微調整とかしてやったりするといい感じになったりするのでしょうか。ふむ。
 変わっても多分区別の付かない鉄と亜鉛ですが、そう思って昨今さまざまの印刷物に打たれた http やら www やらを観察していますと、格好いいのとそうでないものがあるような気がしてきます。それは、その紙面における日本語部分の良さとは必ずしも連動せず。
 で、 www の w について。
 W という文字は……と語るには、実はこれは他の文字と違って V を二つ連ねた合字であって、
Wikipedia‐合字参照)
 しかもダブリューって音から逆算するとダブル・ユーなので実はVの合字ではなくてUの合字。というかVとUが同じ文字の異体字のようなそうでないような兄弟関係で。 これもWikipediaの説明参照。いつのまにか凄い充実してますね。
 ↑には(現時点)説明ない模様ですが、ローマ帝国の硬貨とか見ると、 U の音を V の字で刻んであったりします。

※ ダブル・ユーっていうと、なんかそういうアイドルユニットがいるらしいですが、その命名の仕方はそういった意味では、文字の歴史としては奇妙でもなんでもなく。

 www って w の字の連続ですね。
(ハリポタに出てくる「WWW」というアレは無理矢理すぎるなぁとなむ思いますが。)
 w が uu であり vv なので、そうすると www ってのは uuuuuu であり vvvvvv なわけです。
 どうりで、 ttt と三つ並んだとき以上に連続感が強いわけで。六つですから。
 U2 (you too)ってバンドがありますが www はさしずめ u6 ですかね。……うしっくす?
 ということは u が v なんだから v6 ですか。げふ。


ちなみにこれを「ぶいろく」と読む人が居たり居なかったり。

URRRRRRYYYYYY とかなったらジョジョ的でそれはそれで素敵。人間やめたっぽくて。

そういえば GGG ってのがあるんですか。
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by fezn | 2005-07-08 20:36 | Typeface

ちきゅうにやさしく。ナールの出番。(でも、じゅんでもOKらしいし)

 「日経デザイン」をJ書店に買いに行ったものの、売っていなかったので何を思ったか僕は、復刻版『欧文活字』があったので購入。※amazonのリンクですが僕にお金は落ちません。
 ふむ。活字だ。
(このカツジということばについては、また面白い(かもしれない)ネタを熟成中)
 音引きは横組み用のモノじゃあない模様です。ふむ。そりゃそうか。

 で(←脈絡ない)、Wikipediaのほうは新丸ゴとかスーラとかナールとかについて加筆。
 そういえば以前追記した[[OCFフォント]](経緯とか加筆)や[[写研]](2000年の見本帳を参考に和文書体リスト加筆)を付け加えたりしているので、そのあたり詳しい方、WikiWayでどんどん充実させていただければ、小生それを拝見して勉強いたします。はい。

 で、[[ナール]]の加筆部分に入れましたが、これって[[エコマーク]]の文字列の制定書体(?)なのですね。ふむ。

 エコマークの下段の表示(環境情報表示)について
http://www.ecomark.jp/ghyouji.html
によれば、
文字表示の書体は、写研「ナールD」を使用して下さい

となむ。まあもっとも、
ただし、「ナールD」を使用できない場合、エコマーク上段および下段の文字表示は、以下のいずれかの書体を使用して下さい。
としてその他の選択肢も3つあるわけですが。
(他のページでは、1+3ではなく4つ併記してあったり。)

 ところで、いまサイドの「ライフログ」に載っけている『戦争請負会社』は、まだ前書きしか読めずにいます。持ち歩くの大変ですしー。今日の本は小さくて素敵。そうそう、小さいといえばもうひとつありました。

ナミモニ(むりくり): 印刷用カラーチャートを持っていない人は予想以上に多いようだが予想以上に売れない
http://cl.cocolog-nifty.com/dtp/2005/06/post_684f.html
 で紹介されていた「Gr@phic のただチャート」を申し込んでみました。けっこう短時日のうちに届きまして。
 おお。これもコンパクトでいいかんじ。手帳的サイズ。僕の、小さいほうの鞄にも入ります。B5用紙も入らないくらいの鞄。
 ちなみにいまメインで使っているうちの大きい方の鞄は、数日の旅行にでかけられるサイズです。(中間はないんかい)←自主ツッコミ
 結果としては持ち歩き用がゲットできたわけですが、欲した理由がありまして。
 あちらのコメント蘭(←誤字)にも書きましたが、なぜか僕のデスクからなくなるわけですカラーチャートとか書体見本とか。
 ま、書体見本の中には、人のデスクから消えて僕のところに出現したものもあるような気がするので仕方ないといえば仕方ないわけですが。(こら)
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by fezn | 2005-06-22 23:24 | Typeface

千都NEWSバックナンバー

仕事で、Google検索filetype:PDFでWebを漁っていて発見。

Sent News Back Numbers
http://www.l-h.co.jp/lhcontents/sentnewspdf/sentnewspdf.html

千都NEWSバックナンバー/ヒラギノスタイルブックのPDF


おおお。97年のだけど濃密。
なんでこんなところにこんなものがあるんだろう。ふむ。
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by fezn | 2005-06-21 13:26 | Typeface

レクサス書体の正体は?

 ようやく手が少しだけ空いてきました。ところで以前書いた「透過原稿が消えた」とかいう話ですが、冗談でもなんでもなくて、本気で消滅しています。やばい。かなりやばい。
 で、現実逃避でエントリ。レクサスの話。書体の話。

 はてなブックマークにも5月11日の時点でクリップしてあった↓
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://nd.nikkeibp.co.jp/nd/news/contents/939.shtml
わけですが、

NIKKEI DESIGN | 注目デザイン情報:グローバルブランドは文字とともに始まる●トヨタ自動車のレクサス
http://nd.nikkeibp.co.jp/nd/news/contents/939.shtml

 ただ、イメージを統一すると言ってもレクサスの場合は「海外ブランドのように、たった1つのイメージをどこの国にも押し付けるようなやり方はしない」(長屋室長)。その国や地域に合うように表現に幅を持たせながら、どこの国のビジュアルからもレクサスらしさを感じさせる「二律背反ではなく、“二律双生”のブランディング」を目指している。
 そのブランディングの核となるのが、実は文字なのである。……


 「レクサス書体」なるものを用意しているわけではなさそうですが、気になるので検索してみた次第。
 Webに掲載されている画像から、背景のグレーを白くして、見出しの文字の黒みを強調して。で、コンピュータにも読み取れる状態にして(そうしないとアウトになる)、
WhatTheFont
http://www.myfonts.com/WhatTheFont/

 に放り込む次第。こんな感じ。
b0062477_17373345.jpg



 で、コンピュータが判断して、あがってきたのがこれ。
Nobel-Light : Style Details : MyFonts
http://www.myfonts.com/fonts/fontbureau/fb-nobel/nobel-light/
 見出しはこれですね。違いますかね。たぶんこれだと思うのですが。
Gの字形が特徴的?
PT Futura Futuris Light : Style Details : MyFonts
http://www.myfonts.com/fonts/paratype/futura-futuris/pt-futura-futuris-light/
 も、候補に出てきています。(でも後述の別資料とか見ると小文字の a とかじぇんじぇん違うので除外)

 じつのところWeb上の画像以外でも、レクサス店のカタログ類とか何故か見たことのある鉄と亜鉛は、
Nobel-Regular : Style Details : MyFonts
http://www.myfonts.com/fonts/fontbureau/fb-nobel/nobel-regular/

 これも使われてるっぽいことに気づいたり。(ま、これは類推でいけるか。ウェイト違いなだけだし)
 むしろ見出しに細く使って、和欧混植には太く使ってる気配も。

 消費者がいつどんな形でどの国の情報を手に入れるか分からないのがブランドをめぐる現状だ。高級ブランドとしてそのイメージを大切にする場合、イメージをグローバルにコントロールしなければ、ユーザーの信頼感を得られない時代になっている。そんな思いを強く感じた瞬間だったと言う。 2005年8月に国内で初めて展開される、トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」。同社では日本への導入を機に、全世界でブランドアイデンティティーの統一を試みる。これまで各国でバラバラだったビジュアルイメージに一貫性を持たせるため、各国のレクサス担当者が1年に数回、一堂に会して話し合い、ブランドの見せ方に関するルールをすでに作り始めている。


 ちなみにレクサス店全体としては、スタッフ専用の資料まで、書体&組版のルールが守られている模様。
 ちなみに和文は、フォントワークスの「ロダン」でした。たぶん。
 ニューロダンではないほうの。

FONTWORKS -LETSの書体
http://www.fontworks.com/lets/font/classic.html

 ……って、こんなことはきっと、日経デザイン5月号とやらに書いてあるのでせう。
 fujisan.co.jpで注文しますかね。
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by fezn | 2005-06-17 23:43 | Typeface


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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