魍魎。それでも武道/地下/そして文字を観て(視て)いる年始め。

さてさてまったくあけまして。
2008年FeZnの時間です。

昨年4月のアレとか5月のアレとか9月のアレとか12月のアレとか、もひとつ12月のアレとか、書かねばならんことがまだまだひしめいているのですが困ったもので。

さきに、ひらめきエントリに最適な「はてなハイク」(http://h.hatena.ne.jp/)で少し書いたことを拡張してここに置いておきますね。

■はてなハイク/「いま読んでいる本」/映画「魍魎の匣」映画パンフ。
http://h.hatena.ne.jp/FeZn/9245598928933825099


つらつら書いてから「映画」的な “お題”で書くべきだったか、と思ったのですが、まあそのゆえに拡張してこちら(exblog)に移植。

映画「魍魎の匣」、観に行ってきました。
購入せるは映画パンフ。
パンフにしては分厚い。まあ判型が小さいからだろうけれど、分厚くなくちゃ京極じゃな(略)

前作は「原作の映画化」であり「一番ナイスな人が木場修(=宮迫)」だった気がする(本職がんばれよ)のですが、
今度は「映画カントク原田版の“匣”」であり「阿部寛と堤真一が漸く“役”化した」と思うのでありました。まあなんといいいますか、僕の視点の何割かは武道の人のそれなので、堤真一が武道家らしさを出してくれているところをみるとゾクゾクするのでありますよ。うん。彼は確か柳生心眼流の人なので。(闘ったりはしないのですけれど、足腰の、遣い方を、見せて/魅せてくれるシーンが!)

演者交代した関口君はどちらもまあイイと思うのですが、「まだまだ足りない」。そうすると実は彼を演じるのが一番難しいのかもしれない。コモンセンス側の人であると同時にエキセントリック。うぅむ。


「え?」と思うほど、ストーリィを原作とは変えてあるので、「もはやすでにミステリではない」と言ってしまって差し支えありますまい。
中国ロケは成功だとは思う一方、しかし「1952東京」ではなく矢張り「上海旧市街」に見えてしまいます。
大連の旧市街に行ったときに吹いていた風と同じものが画面から香ってきます。
ニッポンには、ああいう風は吹かないんですよ。
そして、あの運河の使用は控えるべきだったかと思います。なにぶんアレのせいで特に上海と見えてしまうわけで……(M:I-3で同じような場所が出ていたせいもあるかもしれません)
まあでも「幻想のアジア架空猥雑都市トウキョウ」としてはむしろOKなのでしょうか。うーん。

クライマックス、ハコ館のシーンについて言えば、ちょっとぐだぐだ感が。
だけど予想だにしなかった地下の【アレ】が出てきて、「地下施設」も大好きな人間としては結構満足。……事前情報で聞いてなかったけれど、トウキョウ地下のアレで撮影したのか!
これ以上書けない。観に行ってオドロいてください! ……ってアンダーグラウンド(←文化的な意味ではなくて、物理的な意味で)大好き人間でないと【アレ】を知らないかもしれませんが。

さてさて、ロゴはリュウミンをベースに加工してあるのかなー。
相変わらず“観書体力”は足りない鉄と亜鉛です。
劇中のポスターとか字幕とか書体はまあイイ(といっても書体名アテられない)んですが、しかし最初に出てきた新聞の号外はどうみても活版で刷ってないですよ!
うん。レーザーかな?
これは以前に書いた、伊東四朗による翻案ポアロ「ABC殺人事件」と同じ。
それに文字や印刷面が新しすぎる。ぬー。「実録犯罪」編集部に転がってた印刷物はおっけぃなのに、なぜなぜ??

入り口で配っていた、新聞形式のチラシ(?)は、明朝に平体をかけてあるけれどなんだか変。字送りがおかしいのかもしれませぬ。
コンセプトとデザインは結構秀逸やもしれませぬが、なんでしょう。あるいは文字の密度が低すぎる、と僕の意識は文句を言っているのかもしれません。我ながら無茶な要望か……(一般ウケしなくなる。)。
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by fezn | 2008-01-03 12:27 | Wandering


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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