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“マゼンダ”でぜんぜん大丈夫。(いや駄目か。)

さて久方に少々ハイテンション。でも大丈夫。
(ハイテンションなのは、例によって諸般の事情とか、あるのでした。)
「全然大丈夫」という言い方は間違っているとは言いつつも昔むかしの活字の本に出てくるとか来ないとか。明治の文豪(ワープロ専用機ではなくて)の本とか。
『全然~ない』をいぢめる
http://www.geocities.com/CollegePark/Lab/5888/monqouen/zenzen.html?200631

マリオットの盲点: 全然大丈夫
http://assam226.tea-nifty.com/mariotte/2006/07/post_4a43.html

日本語調査 「全然大丈夫!」という言い方は変じゃない?
http://nhg.pro.tok2.com/reserch/reserch1-28.htm

ぼくのWeblog : くしゃみは全然オッケー
http://dancex2.cocolog-nifty.com/weblog/2006/02/post_1089.html

僕自身はと言えば基本的にはこの表現は使わないのですが、仮に「昔はOKでも今は駄目なんじゃ」と(いささか無茶な)否定する見解に立ってみたところで、これはきっと「問題あるか」的な問いを受けたときに応ずる「全然(問題ない)。大丈夫」という2つの文が結合したものでもあろうと想像する今日この頃、いかがお過ごしですか。

本題はまったく関係ないのですが、マゼンタの話。CMYKのM版。僕のところの仕事ですと、かなりの頻度で使われていたり。K版とM版で作って、M版は実際には赤系統の特色で刷るわけで。
んー。せっかく特色で管理する機能をDTPソフトが備えていても、なぜかM版で作って脳内補正するワークフロー。なぜ?

ま、そのあたりの事情に起因する印刷事故とか、先日もありましたし。
げふぅ。
最初、特色で作ったデータをマゼンタに置き換えていたせいで、換え残しのアイテム9個だけ、K版でもM版でもない謎の版になってしまい、製版段階で“捨て”られてしまったとの由。でも別の方法を使うと、うまいことM版に統合されるそうで、そのあたり印刷機というモノをよく分かっていない鉄と亜鉛は「途中で色を換えるのは怖いようシクシク」となむ。

マゼンタ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/マゼンタ

Wikipediaにある通り、Mは「magenta」のMなので「d」ではなくて「t」です間違いなく。

EDICOLOR6.0のスクリーンショットを掲載。カラーパレットを開いたところ。
“マゼンダ”でぜんぜん大丈夫。(いや駄目か。)_b0062477_1311745.jpg

ほら。本式のDTPアプリはきちんと「マゼンタ」になってるわけです。

これは「ダ」の人が多そうだと思いますゆえに、そこは早速Google検索結果で調べてみたりするのが当然という風潮の昨今、さらに新しいものを求めると、それを単一のリンクで表現できる「Google多数決」という面白いサービスが出来ていたので、そこを使って聞いてみました。
Google多数決
http://aql.osx.cc/GoogleMajority/?word=マゼンタ/マゼンダ/マジェンタ/マジェンダ


負けてないぞ「マゼンダ」!
それほどは。

ま、ギョーカイの人もカナリの確率で「まぜんだ」と言ってるような気がしますし。
きっと「混ぜんだ」と言ってるのと混ざってるんですよ。インキを混ぜんだ。

ところで数年前の僕において100%、昨今の僕においても40%ぐらいの確率で「d」で発音していることは秘密だ!
そして残り60ポのうち半分くらいは「マジェンタ」と発音していることも秘密。


と、書く文章にしてもそう言えば「くらい」と「ぐらい」の表記揺れをしていますね。

表記揺れと言えば、なんだかEDICOLORのメニュウにも表記揺れがあったような記憶がしたりして探してみますと、
……あ。これですね。印刷のダイアログの4色分版モウド。
これを使うと、M&Kで作らないと行けない図版がCMYKになっているものとかが発見できて素敵。しかし紙が無駄に消費されてしまうという問題もあり。
“マゼンダ”でぜんぜん大丈夫。(いや駄目か。)_b0062477_133237.jpg

Windows版EDICOLOR6.0のスクリーンショット。
“マゼンダ”でぜんぜん大丈夫。(いや駄目か。)_b0062477_1333135.jpg

………あれ?
by fezn | 2006-08-01 23:25 | DTP


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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