アジアンテイスト欧文フォント
はてなブックマークのFeZn/Sinfoniaのほうで3/15にクリップしていた話題。
dafont.comの
Foreign look > Chinese, Jpn | dafont.com
http://www.dafont.com/theme.php?cat=201
なるページには、(たぶん)ヨウロッパとかの人が考える「アジアンテイストな書体(ラテンアルファベット)」が並んでいて面白いのであります。
まあ「えー。」と思うのようなものとかも多いのは事実ですが、むしろその中にこそ面白さを見いだすのです僕などは。
……僕が、というよりは実際のところ、これは現代に広く見られる心の動きなのではあるまいかと思います。特殊な楽しみ方、をするわけですね。←実はこの話題はBlockBlogに続く。
こういうのはウォッチ心というのに通じるのでしょうか。
ヨウロッパの方々は 亜細亜=木と竹の邦 だと思っているらしく(←根拠なし)、竹のイメージが頻出している気がします。あとは墨書っぽさとか、でしょうか。
それらの中でも特徴的なものの一つは、例えばこれ。
Lightmorning Font | dafont.com
http://www.dafont.com/lightmorning.font
LightMorning!
明朝=ミンチャオがアカルイアサでLightMorning。ワザとでせうか、この命名。本気だったりしかねないのが恐い。『過労死』って名前のネットワーク管理ソフトとかあるみたいですし。
↓
過労死に驚き、アランコックスに感動したLinuxWorld London - 欧州の視点 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]
http://blogs.itmedia.co.jp/eu/2005/10/post_00fb.html
ワザとかマジかはさておき、明朝体エレメントのラテンアルファベットにおける解釈は鉄と亜鉛にとっても斬新。
が、ところどころModernRoman臭が強すぎるような気が。
それはつまり明朝体を書く筆との不整合。
&コンセプトを是としても個々のバランスの問題もあり、全体としては美しくないように感じてしまうわけで。
Konfuciuz Font | dafont.com
http://www.dafont.com/konfuciuz.font
続いては、簡体字の宋朝体のエレメントのラテンアルファベットにおける解釈(?)。
我々には漢字として読めてしまうわけですが。
「長」(の簡体字)がKに見えるのですKA。
Dは無理があるんぢゃないですか。
「爪」はMには見えませぬ。
お。Zは美しい気がしまふ。(あるいは、そうなり得る。)
……Uとかgとかは、有り得ない形状。筆の動きから言って有り得ないわけで。逆さにして良いならば、活版とか版下においてpはdを(そしてWはMを!)裏返して組めば良いことになってしまいます。(いや、本当にそれで良いのかもしれませんがー)
(筆の動き云々のモトネタの半分は小林章著『欧文書体』由来。あとは書道か。)
この書体、漢字のワカってる人が書き直したら楽しいことになりそうに思うのです。
倒字とか使ってる例として、逆にナイスと思ったのが次の例。
Tecnojap Font | dafont.com
http://www.dafont.com/tecnojap.font
カナでラテンアルファベット。
これって、the Matrix の縦書きマトリックス・コードと同じ背景から来ているのでしょうか?
グリーンの文字列。文字通り縦横無尽に半角カナ文字の羅列による縦書きプログラム。
聞いた話(劇場パンフかも)では、日本製音響系機器に隠された半角カナ(設定を変えたり壊したりすると出てきた?)を欧米のテクノ(?)とかの人達が面白がって愛用していたという背景があり、映画のMatrixのアレはその延長上にあるのだとか。
Kだけ変。漢数字の六?
いや恐らくは合字なのでしょう、ある意味では。
(「ト」もしくは文字罫か何かと「ハ」の。)
ある字が、裏返すことによって他の文字集合に属する字と類似してくるのは面白ぅ面白ぅ。
Eとヨが似ていることは小学生あるいはそれ以前の段階で、多くの日本語話者(学習者)も感じてはいると思います。
しかしタがAに見える(そっくりとは感じられぬにせよ)ことはなかなかありますまい。
おそらく、漢字・和字(かな/カナ)・アルファベットを混在させて日常的に使う日本人の視覚には、そのように映ることはナカナカないのではないかと思われます。(両方を認識できるから。)
見知らぬものに出会ったとき、幼な児を除いて、人は自らの見知っているものを脳内から検索して当て嵌めるわけで。
だからこそこのような……アジアンテイストの欧文フォントが生まれるのでしょうから。
でもホを180度回転させてWは無理が……。
いや、実際そのように見えているということで?
……ひょっとしたら、漢字テイスト欧文書体を大陸の人が見るのと、これらを日本人が見るのとでは全く意味が異なるのかもしれません。
二種類の失読症を生じうる脳の使い方(漢字と和字etc.で、異なる脳の部位を使っている)をしている民族には、そうでない「世界の見え方」を推し量るのは、ひょっとしたら出来ない相談、なのかもしれない。という妄想を抱いてみました。
はてさて。
dafont.comの
Foreign look > Chinese, Jpn | dafont.com
http://www.dafont.com/theme.php?cat=201
なるページには、(たぶん)ヨウロッパとかの人が考える「アジアンテイストな書体(ラテンアルファベット)」が並んでいて面白いのであります。
まあ「えー。」と思うのようなものとかも多いのは事実ですが、むしろその中にこそ面白さを見いだすのです僕などは。
……僕が、というよりは実際のところ、これは現代に広く見られる心の動きなのではあるまいかと思います。特殊な楽しみ方、をするわけですね。←実はこの話題はBlockBlogに続く。
こういうのはウォッチ心というのに通じるのでしょうか。
ヨウロッパの方々は 亜細亜=木と竹の邦 だと思っているらしく(←根拠なし)、竹のイメージが頻出している気がします。あとは墨書っぽさとか、でしょうか。
それらの中でも特徴的なものの一つは、例えばこれ。
Lightmorning Font | dafont.com
http://www.dafont.com/lightmorning.font
LightMorning!
明朝=ミンチャオがアカルイアサでLightMorning。ワザとでせうか、この命名。本気だったりしかねないのが恐い。『過労死』って名前のネットワーク管理ソフトとかあるみたいですし。
↓
過労死に驚き、アランコックスに感動したLinuxWorld London - 欧州の視点 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]
http://blogs.itmedia.co.jp/eu/2005/10/post_00fb.html
ワザとかマジかはさておき、明朝体エレメントのラテンアルファベットにおける解釈は鉄と亜鉛にとっても斬新。
が、ところどころModernRoman臭が強すぎるような気が。
それはつまり明朝体を書く筆との不整合。
&コンセプトを是としても個々のバランスの問題もあり、全体としては美しくないように感じてしまうわけで。
Konfuciuz Font | dafont.com
http://www.dafont.com/konfuciuz.font
続いては、簡体字の宋朝体のエレメントのラテンアルファベットにおける解釈(?)。
我々には漢字として読めてしまうわけですが。
「長」(の簡体字)がKに見えるのですKA。
Dは無理があるんぢゃないですか。
「爪」はMには見えませぬ。
お。Zは美しい気がしまふ。(あるいは、そうなり得る。)
……Uとかgとかは、有り得ない形状。筆の動きから言って有り得ないわけで。逆さにして良いならば、活版とか版下においてpはdを(そしてWはMを!)裏返して組めば良いことになってしまいます。(いや、本当にそれで良いのかもしれませんがー)
(筆の動き云々のモトネタの半分は小林章著『欧文書体』由来。あとは書道か。)
この書体、漢字のワカってる人が書き直したら楽しいことになりそうに思うのです。
倒字とか使ってる例として、逆にナイスと思ったのが次の例。
Tecnojap Font | dafont.com
http://www.dafont.com/tecnojap.font
カナでラテンアルファベット。
これって、the Matrix の縦書きマトリックス・コードと同じ背景から来ているのでしょうか?
グリーンの文字列。文字通り縦横無尽に半角カナ文字の羅列による縦書きプログラム。
聞いた話(劇場パンフかも)では、日本製音響系機器に隠された半角カナ(設定を変えたり壊したりすると出てきた?)を欧米のテクノ(?)とかの人達が面白がって愛用していたという背景があり、映画のMatrixのアレはその延長上にあるのだとか。
Kだけ変。漢数字の六?
いや恐らくは合字なのでしょう、ある意味では。
(「ト」もしくは文字罫か何かと「ハ」の。)
ある字が、裏返すことによって他の文字集合に属する字と類似してくるのは面白ぅ面白ぅ。
Eとヨが似ていることは小学生あるいはそれ以前の段階で、多くの日本語話者(学習者)も感じてはいると思います。
しかしタがAに見える(そっくりとは感じられぬにせよ)ことはなかなかありますまい。
おそらく、漢字・和字(かな/カナ)・アルファベットを混在させて日常的に使う日本人の視覚には、そのように映ることはナカナカないのではないかと思われます。(両方を認識できるから。)
見知らぬものに出会ったとき、幼な児を除いて、人は自らの見知っているものを脳内から検索して当て嵌めるわけで。
だからこそこのような……アジアンテイストの欧文フォントが生まれるのでしょうから。
でもホを180度回転させてWは無理が……。
いや、実際そのように見えているということで?
……ひょっとしたら、漢字テイスト欧文書体を大陸の人が見るのと、これらを日本人が見るのとでは全く意味が異なるのかもしれません。
二種類の失読症を生じうる脳の使い方(漢字と和字etc.で、異なる脳の部位を使っている)をしている民族には、そうでない「世界の見え方」を推し量るのは、ひょっとしたら出来ない相談、なのかもしれない。という妄想を抱いてみました。
はてさて。
by fezn
| 2006-03-27 22:58
メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。
by fezn
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