モリサワのG体と、スイスG体。(ちと違う)

で、ほぼ1か月経過しているわけですよ前回のエントリから。
まあそんなことは気にせずに行くと、また印字されたものをスキャンしてみたりする今日の話題。今回はHelvetica。

先日『Helveticaの本』を読みましたが、その知識はあまり関係なく。

というか、前回のエントリ
FeZn/Bookmark : FAX経由、高圧縮PDFらしきもの。
http://fezn.exblog.jp/4169915/
において、僕のスタンスは
A.「音引きは音引きでせう」「英数はワガラネ」
B.「堀は掘ぽいね位置的にも」
であったわけですが、Aは○として勝利(?)せしものの、Bは×だたわけです。敗北。
(「っ」は足りないわけじゃなくて抜いてある。わざと。)
まさか堀の前に全角のアットが存在したとは。

しかしなんですかアット堀江って。
@て。
むしろ1点ハズしたことよりも、その@一文字に敗北感を感じた今日このごろ。(今日ぢゃなくて先月)

さてこのエントリは方々にトラックバックを打ったせいも多分あって、普段の5倍から10倍のアクセスが来た模様です。でもって1週間かけて逓減していってその様子が美しい曲線を描き。(確か。……記憶では。)

で、そんなこんなで仕事にいそしんでいた2月3月だったのですが、そのエントリのコメント欄にていただいたメソッドを参考に今日の話題。Helvetica。(やっと話が戻った)


一冊の本。何故か複数のところで組み、それを合体させようという段。
ページ数の多い部分を担当しているトコロから組み上がってきた分が、ノンブルがHelveticaになっていまして。
当初はFutura Boldの筈なのだけれど僕の認識とは違うところで何かが動いていたらしい。で、Helveticaのほうに合わせた次第。Helvetica Neue 75 Bold か何か。しかしページ数の少ない部分を担当しているトコロは、ノイエなんて持ってねぇだろうってことで「まあおおむね同じだ」と思い「Helvetica Boldでプリーヅ」と伝える鉄と亜鉛。
しかし乍ら「それも無い」と返球されて困った困った。

しかしながら困ることは無いのでありまして、モリサワCIDとかのゴチの1byte欧文はヘルベチカだぜ! これを使えば良いのだ! と叫びつつ(叫んでません)念のため出力してみました。
b0062477_0541516.jpg


上から見出しゴMB31の2byte数字、和文&1byite文字&数字、1byte数字、
Helvetica Boldの数字、英字。

やた、同じだ! ってところですけど、Illusratorで重ねてみることに。

b0062477_0544956.jpg


上段:見出しゴMB31(プリントアウト→scan) + Helvetica Bold
下段:Helvetica Bold(プリントアウト→scan) + Helvetica Bold
およ? 微妙に違うようではあります。

尤も下段を見れば判るとおり、8や9のあたりは同一フォントデータからの生成なのにズレてきています。600dpiではありますが、スキャニングという作業それ自体によって歪みが出ているのでしょう。
(元は0~9を一列に並べていたので、3や4は中心あたり、8や9は右端にあった。それをキャプチャして折り返し表示にしたので、若干妙な感じに。)
しかし、そのズレを差し引いたところで見出しゴと、手元にあるHelveticaは違いがあるのではないでしょうか。

プロフェッショナルはここから、見出しゴの従属欧文としてHelveticaに施された調整について読み取ることができるのかもしれませんが小生専門家に非ず。

……わざわざプリントアウトしたもののscanではなくて、Illusrator上で重ねれば良いようなものではありますが、手元のWindows機には見出しゴは無いのです。必要なのはCIDフォントでありますし。
(EDICOLORで、AFMで指定してプリントアウトしています。プリンタ側はCID。良く考えるとAFMにはOCF版を使ってました。)

OpenTypeなら近くの席のWin機にある筈、ではありますが、モリサワは確かOTFでは1byte欧文を「Helvetica流用」から「見出しゴのために新設計の1byte欧文」に変えたはず。評判の悪いリュウミンL-KL+Timesを変えただけではなくて。

そのゆえに、モリサワフォントをアウトライン化された画像データを貰ってOTF搭載機で図文字を書き換えようとしたところ、和文は良いけれどB太ゴB101(NewCID版は「太ゴB101」でしたね)の英数字が微妙に違っていて困る次第。

ま、逆にHelveticaを使えばよいのでしょうけれど、手元には2ウェイトしか無かったり。

あと、今回プリントアウトやIllusrator上で使ったWindows版のHelveticaも、B社オリジナル版(以前のエントリの、揉めた書体)なので、本家のとは違ってB社の和文に合うように調整されているのやもしれません。


関連して今日は、(以前読んだ記憶がありますが)こんなURL。
和文フォント1
http://www2.ocn.ne.jp/~eik/05-10-01japanesefont.html

モリサワやフォントワークスの、DTPの書体の話。
今日のエントリと少々ツナガリ。従属欧文の話とか。



(2006.03.18.訂正)
誤(NewCID版は「B太ゴB101」でしたね)
正(NewCID版は「太ゴB101」でしたね)
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by fezn | 2006-03-14 00:56 | Typeface


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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