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年末の読書と、昭和的映像体験を巡るあれこれ。

過去ログ発掘でないエントリは何ヶ月ぶりやら。ご無沙汰していますFeZnです。なんだかとってもアケマシテ。それにつけてもアケマシテ。

先日『ヘルベチカの本』を読了。『印刷史/タイポグラフィの視軸』はまだ積ン読中にて候。
鞄の中には白川静の『漢字百話』が入っていまして、電車に乗ってるときは読んでます。が、なかなか進まず。電車に乗るときも少ないですし。

Newtonの1月号の猟師コンピュータ(←かなり誤字)の話は数度目の読み返しを大掃除後にして、漸く理解できたような気がする今日このごろ。で、掃除して仕舞い込んだら付録の2006年ハッブルphotoのカレンダーともども何処に入れたか分からなくなって、今日(1/2)に発見して壁に貼った次第。今年はカレンダー何枚になることでしょうか。
(参照:http://d.hatena.ne.jp/FeZn/20050611/p1
ちなみにASDFカレンダーは一枚もめくらずに現役ですが。(汗)

さて未読の本が予定以上に残っているのは木城ゆきとの「銃夢」を再読していたからでしょうかー。BOOKOFFでゲットした初版本でござるのこと。(一部しか無いケド)
いま手に入る「完全版」は、連載時のイェール編をカットして、現在連載中の「Last Order」編につながるようになっているので、元々のクライマックスは読めない次第。無かったことにされた歴史。巻き戻して始まる物語。というか「完全版」、フォローが無いからとんでもないところで終わってるのですが。(いや本気で焦ります、あの終わり方。テーマが変わっちゃうんじゃないですか? まあ巻末にLastOrderの予告が入ってるからいいんですかね。)
これ、キャメロンさんが映画化するとのことで。ディアスじゃなくてジェイムズ。
映画といえば尊敬すべき狂気によって殆ど独力で造られた30分弱の素敵映像体験「惑星大怪獣ネガドン」(獣は本当は旧字)を観ました。新聞とかの文字がアレコレ。
http://d.hatena.ne.jp/mashco/20051114/1131930105
モリサワだったか何だったか(鉄と亜鉛とリュウミンとヒラギノ・第二話は今年1本up予定)、しかし僕は文字はあんまりワカラヌです。で、むしろミニチュアの工夫に感嘆した次第。
むろんフルCGなのでミニチュアなど使っていないのは当然です、が、この映画ではミニチュアが有るのですよカントクの心の(魂の)中に!

たとえば戦車。妙にミニチュアくさいカットがあるかと思えば、戦車隊が行進するカットは極めて精密な「実写っぽい」映像に。これはおそらく「特撮ならばミニチュアを使うであろうシーン」と、「自衛隊の協力が得られたならば実物を使用可能であろうシーン」の撮り分けなのであろうと思います。
「宇宙船のミニチュアは○○センチ」とか裏設定(と言うべきか?)で決まっているハズです恐らく。格闘のシーンのビルディングは石膏製で150~180センチであるとか色々。まるっきり想像ですが、「特撮考証」(でしたっけ)なる仕事がクレジットされてましたね確か。なので「多分」。

まさかとは思いますが宇宙のシーンは「使ってある照明の種類」とか「1コマあたりの露光時間」とかも設定している可能性も……。

自衛隊の協力が得られるかどうかは脚本によるそうですので、もし主役メカと防衛省(庁ではない)が戦うような展開だったならば、きっとどのシーンの戦車もミニチュア的に撮っていたであろうと思う今日この頃です。戦車砲の射撃シーンは、反動による沈み具合とかから「よく出来たミニチュア」っぽくしてあるのだと思いましたが、車種とかワカラヌ僕にはそれ以上詳しいことは分からないのです。

難癖をつければ爆発が恰好良過ぎる(ラストとか、90年代以降のスタイルの風味?)と思うのですが、あれはきっと監督の魂のエクスプロージョン。
昭和百年の世界観は素敵。しかし残念ながら僕にはドリル愛は無いのでそこには感動できなかった次第。
冒頭、一直線に大気圏突入したりするところは突っ込むところではないのです。粘土っぽい地球なんだから!

年末に昭和初期の東京で伊東四朗がポワロな翻案ドラマ「赤富士鷹」(あかふじ・たかし)ってぇのを二本やっていました。探偵が古書店主って京極堂を想像しましたが、あちらの映画はカントクの映像原体験がモダンじゃないなぁと思ったり。(←脱線)
んんー。劇中のあの新聞、レーザープリンタで出してませんか?
例によって書体の区別は付きませんがなんかモダンな気がしますし(これは錯覚かも)、紙だってイマドキの60kgぐらいの中性紙のように見えますし、ハッキリクッキリetc.当時の輪転機で当時の紙に刷って、あんなふうに出るんでしょうかー。

とはいえ映画やドラマでオリジナルの新聞を入れるのは、書籍のそれ以上に面倒&高コストだったりするのでダメと言ってるわけじゃあないです。むしろ良くできてるのではないかと思います。
というか素敵に面白かったので、忙しくて観られなかった分は録画して1/1に観ていたり。
伊東四朗は良いなぁ。


ところで惑星大怪獣映画のチラシ(フライヤー?)は、「保管されていた古いポスター」の「折りジワ」が付いてるンですよ御確認あれ!


blockblog用のネタだなぁと思いながらup。
by fezn | 2006-01-02 13:12 | Books


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