境界は、見たい人にだけ見える。
http://fezn.bblog.jp/entry/229682/
のコメント欄から。
このあたりから連想、というか想起。
前々から感じている違和感なのだけれど、本来日本人にとって、漢字と仮名というのは、そんなに分けて考えるべき/分けて考え得るものだったのだろうか?
ちょっとそのあたりの思考が明確になってきた感じ。
万葉仮名 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E8%91%89%E4%BB%AE%E5%90%8D
ときに「不」は本気で「ス」の崩れた形だったかもしれないなぁと思う今日このごろ。どなたかが録画してたりきちんと観察&記憶していることを希望。(と書いたあとに、Web上で動画を発見。しかし見たい部分はカット。前のエントリの追記分参照。)
が、「デ」は「テ」に見える字だったのは認識し、どう見ても「ス」に見えないアレは、濁音つきのスを表記する「不」なんだろうなぁと脳内補正。名前を表記するのにあまり縁起の良さそうな字ではないような気がするが……
名前を綴るのに、平仮名の中で「つ」だけ元の漢字にしてみたり、そういう例は、ボーダーの低さを感じさせる。漢字と、仮名との。(時と場合によって全部平仮名にしていたり、もあったり、の模様。)
そもそもそれは、おそらく筆を持って楷書以外の筆法で書いている文化の中での、ことなんだろうし。
さらさらと書くとき、その境界は薄まるのかもしれない。
四角い文字(カツジ)の登場以前の「とらえかた」は、きっと今の我々とは異なる。
で、シャープペンシルやボールペンでノートに横書きし、あるいは親指鍵盤で(親指シフトではない)メールを交換する我々の文化においては、これまで記号と呼んでいたものと、文字と呼んでいたものの境目が無視されたりする。
自己、あるいはその養育者の段階から、「生まれる前からカツジ世界」にあるとき、今度はカツジをテガキに写す諸相があるんじゃないだろうか。グラデーションのように、さまざまな中間の状態があるんじゃないだろうか。
……ギャル文字は読めないから好まないけれど、音引きに矢印を使うのは、ときに面白いと思ったりもした。(僕はそれを初めて見たのは、手書きの文字として、だった。)
のコメント欄から。
「不」は「ふ」、或は「本」で「ほ」だと思ふのですが……。微妙。後で調べます。
commented by kzhr
posted at 2005/09/20 19:56
カナ(かな、でなく)の異体仮名って資料が見あたらないんですけど、どこかにありませんか。「ず」の音の筈なのですが。
というか正直なところ金釘流(失礼)で殆ど読めなかったのですが、なんとかカナだと分かって、その字は「不」ぽい形でした。あるいは「ス」の下半分が崩れていただけだったり(汗
commented by fezn
posted at 2005/09/21 03:21
(爆速reading)というか、変体仮名って僕が認識していたより本来は意味が狭そうです。「表音文字として漢字を使う」を言う言葉って何でしょう?
以前見かけた、妙な(とは言えないか)漢字仮名混じりで署名する方(ご高齢)とか。………単に「万葉仮名」で良いような気もしてきた今日このごろです。
commented by fezn
posted at 2005/09/21 03:29
このあたりから連想、というか想起。
前々から感じている違和感なのだけれど、本来日本人にとって、漢字と仮名というのは、そんなに分けて考えるべき/分けて考え得るものだったのだろうか?
ちょっとそのあたりの思考が明確になってきた感じ。
万葉仮名 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E8%91%89%E4%BB%AE%E5%90%8D
ときに「不」は本気で「ス」の崩れた形だったかもしれないなぁと思う今日このごろ。どなたかが録画してたりきちんと観察&記憶していることを希望。(と書いたあとに、Web上で動画を発見。しかし見たい部分はカット。前のエントリの追記分参照。)
が、「デ」は「テ」に見える字だったのは認識し、どう見ても「ス」に見えないアレは、濁音つきのスを表記する「不」なんだろうなぁと脳内補正。名前を表記するのにあまり縁起の良さそうな字ではないような気がするが……
名前を綴るのに、平仮名の中で「つ」だけ元の漢字にしてみたり、そういう例は、ボーダーの低さを感じさせる。漢字と、仮名との。(時と場合によって全部平仮名にしていたり、もあったり、の模様。)
そもそもそれは、おそらく筆を持って楷書以外の筆法で書いている文化の中での、ことなんだろうし。
さらさらと書くとき、その境界は薄まるのかもしれない。
四角い文字(カツジ)の登場以前の「とらえかた」は、きっと今の我々とは異なる。
で、シャープペンシルやボールペンでノートに横書きし、あるいは親指鍵盤で(親指シフトではない)メールを交換する我々の文化においては、これまで記号と呼んでいたものと、文字と呼んでいたものの境目が無視されたりする。
自己、あるいはその養育者の段階から、「生まれる前からカツジ世界」にあるとき、今度はカツジをテガキに写す諸相があるんじゃないだろうか。グラデーションのように、さまざまな中間の状態があるんじゃないだろうか。
……ギャル文字は読めないから好まないけれど、音引きに矢印を使うのは、ときに面白いと思ったりもした。(僕はそれを初めて見たのは、手書きの文字として、だった。)
by fezn
| 2005-09-21 03:58
| Typeface
メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。
by fezn
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
最新の記事
そろそろBlog再開しますかね |
at 2015-01-31 04:32 |
ようこそFeZn/Bookm.. |
at 2014-12-31 23:59 |
スクープ! QWERTY俗説.. |
at 2013-06-20 01:56 |
更新してなかった月日に関する諸々 |
at 2013-06-16 13:24 |
「文字とコンピュータ」第一回.. |
at 2011-10-20 15:28 |
なんとなく作業用メモ……その.. |
at 2011-07-27 19:35 |
私家版・「様々な訓読み」(2.. |
at 2011-07-25 05:43 |
常用漢字表・付表=熟字訓(2.. |
at 2011-07-25 04:14 |
可動SPICA募集中(亮月製.. |
at 2010-10-08 20:56 |
(記事移転)「和文フォントの.. |
at 2010-09-18 21:22 |
(記事移転)先にアリガトウと.. |
at 2010-09-18 21:06 |
(記事移転)Excel で重.. |
at 2010-09-18 21:01 |
(記事移転)【memo】DT.. |
at 2010-09-18 20:57 |
(記事移転)『「成り立ち」「.. |
at 2010-09-18 20:47 |
(記事移転)グリフ主義そして疑問 |
at 2010-09-18 20:30 |
カテゴリ
全体Bookmark
Typeface
DTP
EDICOLOR
Script
Source
Stationary
Wandering
Books
TIBF
未分類
検索
ライフログ
最新のトラックバック
以前の記事
2015年 01月2014年 12月
2013年 06月
2011年 10月
2011年 07月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 07月
2007年 04月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月