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観光地に見るローマ字表記の揺れ&欧文字形選択とSMI

『欧文書体 その背景と使い方』。あれ以降まだ読み進んでいない鉄と亜鉛ですが、前半のほうにあった面白い話から連想。
「小文字」が、書きやすくするために生まれた話は知っていたものの、その経過であるところの「アンシャル体」ですとか、「日本だとディセンダのある文字を、無理にディセンダラインからベースラインに上げて使用している例が見られる」とか。

後者については、「横組み書籍の本文で、アンダーラインとぶつかるから、って場合かなぁ」となむ思っておりました。が。

で、唐突に竜王高原。長野県の。
「竜王」って、表記揺れになりますね。当然。
RYUO
RYUOU
RYUOH

で、そこのリンク集↓

宿泊情報・お問い合わせ
http://www.kitashigakogen.gr.jp/m-syukuhaku.html

から、色々たどってみると面白かったりしまして。

北志賀高原ホテル竜王
http://www.h-ryuo.com/

Ryuo。
ロア・ケースの「y」を、ベースラインを上げて使用してまふ。
「O」が小文字の字形か大文字の字形かは不明。あたりまえか。
こういう場合のことなのですね。
日本という文化の中での使用。
きっとこれは「y」をアッパーケースとして再定義して……
にしてはキャップ(ス)ラインが揃ってない、という話になるわけですが。

長野県北志賀竜王ホテルタガワ
http://www.hotel-tagawa.co.jp/

こちらではスヲッシュ付きの「G」。(あと、「T」もですね)
スウォッシュというと、ナイキのあのマークを想起する人が多いらしいですがそれは今回無関係。
近所でも看板で、こういう「G」を見かけました。

スウォッシュ付きの大文字のGを見ていると、どうして小文字のgはああいう形なのか得心が行きます。ただしブロック体の。
「メガネのg」(グラム表記はコレでなきゃ。)は、それとは別のところから。筆(というかペン)の動きをじぃっと見ていると、「ああなんだ、くるりと回ってるのか」となむ。

写研の見本帳を見てみると、「g」が違う文字盤が用意されてたりした模様。
アンパサンドが「閉じてる、閉じてない」と違って、理系の本とかだと少なくとも区別必要だったりするわけで。
……それでも最近は、「直線だけの l」で「リットル」としている本があったりして困惑。(慣れか? 慣れの問題なのか??)

EDICOLORに付いてくるSMI外字の「リットル」用の「l」は、美しくなくて大変。SMI外字PLUSのはOKだと思います僕の目には。(最近のverは、標準インストールだとPLUSしか入らなくて、新旧共存している環境から貰ったデータを開くときに「SMI外字がありません」と言われたり。ただし新verしか持って無くてもCD-ROM内のフォルダを漁れば入ってるので無問題の気配)
 ところで「SMI外字」は「すみがいじ」ではなく「えすえむあい外字」らしいっす。ついついスミって読んでしまいますが。

なんか話が脱線したまま終了。
by fezn | 2005-09-12 22:29 | Typeface


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