ハッタリ・プロフェッショナル法

忍者ハッタリ君(「ト」ぢゃなく「タ」ね)とかいうネタがあったりしますが、それとは関係なく、ハッタリによってプロっぽさを醸し出す方法について。エディター編。

紙の表裏が解るフリをする
 紙は水と仲良くなっている植物の繊維から作られますので、空気とか重力とかで表と裏ができたり。(省略しすぎだけど本気で解説しようとすると墓穴掘りまくるので割愛)
 ツルツルと、ザラザラ。

 書籍では紙の表も裏も使わねばならないのでまあいいとします。(無理矢理ですが)
 加工してある紙も、表裏が分かりやすかったりします。

 いわゆるコピー用紙とかの表裏。これをどうするか。
 ……ラベルの貼ってある向き。500枚入りとかの、紙の。ラベルが読める向きにすると、上面が表の筈。(違いましたっけ)
 だから、取り出しながらなら「こちらが表さぁ」となむ言えたり。
 失敗した場合には「抄くときに云々」と語って誤魔化す。

紙の目(縦横)が解るフリをする
 BlockBlogのほうで書いたことがあるのですが、仕事場のエラい人が刷り上がった新刊を開いて、数瞬後に一言。「紙の目が違ってるな」(意訳)となむ。
 紙には、抄造方向による「縦目」と「横目」があるわけで、縦横が違うと本が開きにくくなったりします。だからプロフェッショナルな編集者はそれくらいワカらねばならんようです。うげ。
 面付けとかの段階で、それをきちんとするような手配とか。(それ自体の専業ではないにしても、チェックして判断つくような。)

 で、縦と横では破いたときの切れやすさが違いますゆえに、
 縦と横を区別したい紙があったら、破いてしまえば良いのです。
 ……破けないときには「Paperとは古代エジプトのパピルスを語源として云々」と語ってお茶を濁す。

組み具合を見てレイアウトソフトが判るフリをする
 (さっきとは違う「わかる」の字を使ってみたり)

 書籍を開いて一瞥して、「ああクオークだねぇ」となむ仰る方がいたりして「すげぇ」と思ったりするわけですが(まあそれがハッタリだったとしても判らなかったりしますが)、これがプリンタから出てきた校正紙なら、まだワカったりします。
 トンボ外のコメントが、組版ソフトによって違うので、それを使ってみたり。あと、トンボの形状ですとか。
 (ただしトンボ形状は、いろいろ変えられるソフトもあったりしますので結構大変かもしれません)

 どうでもいいんですが、HitCapのトンボは結構好きです。ん、CapAceだったかも。

 そこまで覚えてたら既にプロだろとかいうツッコミは却下。
 組み具合を見ているフリをするワケです。
 行末の句読点とか、パーレンとか中黒の処理etcを(たぶん)見て「ああクオークだねぇ」となむ言うような。


書体が分かるフリをする
 上の話の続きで、書体から。

 文字がワカる人は「シャケン」と「マック(意味するのはたいていモリサワのコト)」を区別ついたり。
 そうすると、何を使って組んでいるかが(大まかに)わかったり。
 ただし世の中には写研コンバータがあるので油断できない次第。モトヤの大型DTPシステムのカタログはモトヤ書体(と、たぶんモトヤ組版機)で組んで印刷してありましたが、キヤノン(住金ソリュ買収より遙か前、自前で開発してたころ)とかのカタログは、どうも石井明朝+OKLで印刷してあったりします(僕の目なんで信頼性低いですが、見本帳とルーペで確認)。「写研出力機を使えば、写研書体も使えます」という折り込みが入っていましたし、コンバートしてるのだと思います。組版機の宣伝なのに他社製品で組んでるのでなければ。

 モリサワ書体だからといってDTPかというと当然ながら電算とか売ってますし。でもリュウミンは電算といは微妙に違うという話を聞いたことがあったりしますが、それは従属欧文が Times New Roman になっててリュウミンライトじゃないぞコラ、って話かもしれませんので記憶不鮮明。
 ただ、先に挙げた「組み具合」で、MacDTPか電算か、はワカるのかもしれませんプロなら。

 なお、リュウミンL-KLとR-KLは、従属欧文で区別が付いたり。データ上の半角(1バイト)文字で打たれた部分があれば、それが Times New Roman になっていればリュウミンL-KL。
  2 や 5 、Q なんかが見分け付けやすかったり。
 問題はこの区別方法は、A-OTFになったら無効ってことです。(リュウミンにオプティマイズした英数字に統一された)
 まあ逆に、数字が改造されたので、それを頼りにOCForCIDかOTFかを区別することもできるわけですが。頑張れば。
 (じゅん系は、妙に狭くてベースラインの高かった和文領域アラビア数字が「普通の」数字に変わっていたり。その他諸々。)


印刷物の線数が読めるフリをする
 次回エントリに載っけるアイテムを使ったり。


(2005.07.28 未来エントリのリンク修正)
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by fezn | 2005-07-26 23:55 | Wandering


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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