丸ごと出力という甘美な(かもしれない)響き

 今日も今日とて勉強メモ。EDICOLORスクリプトの復習です。これは1年以上前におぼえたのですが、書き留めずにいたので忘却してしまった次第。で、思い出しながら作業。(&作業ファイル片付けたあとに書いているので、間違っているかもしれません)
 とりあえず、こうして書いておけば忘れないでしょうきっと。

 昨今、仕事場では、EDICOLORの生データをもらって手元のWindows機で出力して校正したりすることが多かったりします。遠い遠いところで組んでいるものは、校正紙を運ぶよりも早くて安いからですね。
 しかし編集者がその作業をする手間が発生するので、その機会費用に於いては損失が発生しているわけですが。
 で、楽をするためには努力を惜しまないことこそが人間の本質。……というか、そんな単純作業はコンピュータの独擅場(ドクダンジョウぢゃなくてドクセンジョウ)。
 エディカラーで出力。フォルダ丸ごと。それはエディカラー自身にやらせるべし。
 そこで「EDICOLORスクリプト」の出番。コマンドプロンプトにオプションファイルを付けて引き渡しているだけの模様。そのオプションファイルがキーらしいのでした。

 たとえばファイル「fezn001.ec6」が入っているフォルダで、以下のように書いた「出力用.bat」なる名称のバッチファイルを実行すれば良いのでした。というかコマンドラインで直接打っても良いのカモ。未実験。
"C:\Program Files\EDICOL6\Edicol6.exe" fezn001.ec6 -e option.txt




 これはつまり、
<アプリケーションパス>Edicol6.exe_<出力する記事ファイル名>_-e_<オプションファイル名>

 ってことだそうです。
 翻訳すると「<オプションファイル>に書いてある指示に従って、<記事ファイル>をEDICOLOR6に放り込んで扱え」って感じだと思います。
 ちなみに_ は、本当は半角(1バイト)空白。わかりやすくしてみたツモリです。
 あ。同じフォルダにコンピュータへの指示内容を書いたオプションファイルを置いておかねばなりませんね。えぇと上のバッチファイルの中では「option.txt」としてあります。

 自動的に開いて指定ページのEPS書き出しをしたり、タグ付きテキスト取り込みをしたり、なかなか楽しげです。今回はプリントアウトさえすれば良いので簡単でしょうきっと。

 オプションファイルの中身には、こんなものを用意してみました。この2行だけ。短いものです。
<PRINT PAGE=ALL AUTO=YES>
<CLOSE MODE=NOSAVE>


 PRINTコマンド。印刷してくれます。
 プリンタは選べません。デフォルトプリンタから出てきます。なので、デフォルトプリンタをPSプリンタにしておきます。
 ページサイズとか指定できます。回転もできます。自動プリントの可否(引数AUTO)は指定しないとNOになる(プリントダイアログが表示されるまで。細かい指定を手作業で出来る)ので、今回はYESと指定してやります。全部デフォルト値で出せばいいのさー。
 どのページを刷るか(引数PAGE)は指定しなくてもデフォルトはALLなんですが、まあとりあえず記述。

 CLOSEコマンド。ファイルを閉じます。デフォルトはSAVEなんですが諸般の事情でNOSAVE。

 EPSOUTコマンドとかあって、「EDICOLORで組んだ書籍一冊、印刷所が対応してないからQXに貼って出すよん。だからEPSファイル250枚で頂戴」となむ言われた日には面倒なのでこのコマンド。単一ファイルで全ページ管理してるならいいんですけど、うちで扱ってるような紙面だとファイルサイズ増えますし、そういうわけにもいかないですから。
 ……ん。ブック管理みたいな機能あるんでしたっけ? ないですよね。あるならEPSOUT使わずともOKかと思います。



 さてさて、これで1つのバッチファイルで、1つのEC6(エディカラー、バージョン6の)記事ファイルを出力できるようになりました。
 ……かえって面倒ですねこのままでは(汗)。

 ま、フォルダ内にfezn001.ec6からfezn025.ec6まで25個のファイルがある場合、25回繰り返すよりは、バッチファイルに羅列しておいて、ダブルクリック一撃で行くほうが快速。
 その間に別のマシンで作業したり、校正したりできますし。
"C:\Program Files\EDICOL6\Edicol6.exe" fezn001 .ec6 fezn002.ec6 fezn003.ec6 fezn004.ec6 fezn005.ec6 fezn006.ec6 fezn007.ec6 fezn008.ec6 fezn009.ec6 fezn010.ec6 fezn011.ec6 fezn012.ec6 fezn013.ec6 fezn014.ec6 fezn015.ec6 fezn016.ec6 fezn017.ec6 fezn018.ec6 fezn019.ec6 fezn020.ec6 fezn021.ec6 fezn022.ec6 fezn023.ec6 fezn024.ec6 fezn025.ec6 -e option.txt

 トレビアーン、な羅列。(意味不明)
 半角空白で区切った記事ファイルを全部、順番に処理してくれる次第。しかし「*.ec6」は無理でした。残念至極。
 しかしこれだけ打つのは面倒、となむ僕ですら思うわけで。

 じゃあ、こういう中身のバッチファイルを用意しておきませう。記事ファイルがあるフォルダの中に。名付けて「一覧.bat」。
dir /b > list.txt

 これをダブルクリックすると、
fezn001 .ec6
fezn002.ec6
fezn003.ec6
fezn004.ec6
fezn005.ec6
fezn006.ec6
~(中略)~
fezn024.ec6
fezn025.ec6

 って感じの一覧テキストファイルlist.txtがゲットできました。高機能テキストエディタで、改行マークを飛ばして半角空白にして、出力用バッチァフィルに挿入すれば出来上がり。

 んー。半自動。
 途中に入る操作が、敷居が高いなぁ。
 まあ改行は過去の僕のように、HomeとEndを使いながら手作業で消していってもいいのだけれど。
 なので(かどうだか)Adobeのセミナーで一席ぶったりしたことのあるInDesign使いにも「んー。」となむ言われたり。馴れたら簡単なのだけれど、例によって僕が使えばよいのではなく、平均的な編集スタッフが使えるようにしないと。

 改行飛ばせる、Windows標準で使えるコマンドとかないんですかね。バッチファイルと組み合わせて、三つのアイコンを次々とダブルクリックするだけでOKとか。
 というか「ひまわり」や「なでしこ」とかを使えば、アイコン一個ダブルクリックでOKとか、「出力専用アプリ」とか称してフォルダをGUIで階層指定して「OK」ボタンでスタートとか、
 簡単にできそうな気もする今日このごろ。

 それにつけてもバッチファイルは一般的なGUI人(僕は5グラムくらいCUI人)には敷居が高すぎるようなのでした。


 ちなみに、dirなんてバッチファイルで用意しなくても、コマンドで直接打てばいいぢゃんとなむ言われそうです。
 僕が打つならそれでいいのですし、独りのときは(PowerToysでカレントディレクトからプロンプトを立ち上げたりして)dirを打ったり。しかしこの手抜き化は、僕ではないスタッフAがファイルを受け取って、その下で働くスタッフB、C、Dが出力するというワークフローのために必要なのでして。

 ん。dirコマンドで出力先をクリップボードに変えることってできましたっけ。
 UNIXとかLinuxは2グラムぐらいしかわかりませんが、かの文化でしたらばパイプ処理とやらで次のコマンドに出力を引き渡せば良いみたいです。そうしたらかんたんに出来るのでせう。

 スタッフB、C、Dに少しだけ覚えて貰ってこれだけのことができるようになれば、確かに作業時間は短縮されるのです。
 しかし、彼ら彼女らにとっての敷居が高いと、なぜかやってくれないのです。伝えても「わからねー」とか言って手作業してたり。(でも取り敢えずスペックで作業してと言ったところを手作業で直して「わあ大変」とか、ローマ数字を機種依存で打ちまくるのとかいうのは御勘弁を。)
 それで余計に時間がかかって、その分のしわ寄せが余所に来たり。(僕と関係ないところに出るならいいんですけどね)(←よくない)
 そうすると、能う限りGUIな人にも敷居の低いやつでないといけないなぁとなむ思う次第です。


 とりあえず思い出しつつのノウトは終了ということで。




 「EDICOLORスクリプト」は、AppleScriptがWindowsで使えないゆえの代替として存在するらしく、Mac版ならAppleScriptでやったほうが素敵らしいです。
 タグテキスト取り込み、禁則設定ファイル取り込み、記事ファイル属性変更、オブジェクトの検索&操作、その他文字組み操作コマンドetc。スタイル(スペック)指定だけではなく図形描画などなど殆どの組版ができてしまう「タグテキスト」と組み合わせるとかなり無敵感が漂いますが、Win版使いなので未検証です。はい。

http://www.drycarbon.com/applescript/
http://ja.wikipedia.org/wiki/AppleScript



 まともな解説をご所望の方は、公式マニュアルの454ページあたりを参照してくださいませ。



(2006.11.04.追記)
続編エントリが2本あります。
「自分メモ。羅列の構築、とりあえずここまで。なんだか趣味的に走り始める今日このごろ。」http://fezn.exblog.jp/2770165/
「EDICOLOR一括プリントの説明書とoptionファイルと全自動バッチファイルの控え。」http://fezn.exblog.jp/5983122/
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by fezn | 2005-05-18 23:07 | DTP


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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