足跡を飾るその文字は
さて引き続き綜藝体あるいは創挙蘭の話。(週末のストックからのエントリ)
写ってる脚は僕のものではありません。通りすがりの方のであって。
なので本当は全景を出したいのですが無理。これは大連港の風景ですね。なんでも建市100年ということで、なにやらモニュメントを作ったりした模様。1999という年号が見えますね。
漢字の部分は、欧文に合わせるならもう少し黒みが欲しいところで、ウェイトほんの僅か上げたほうが良い……に僕などは思ってしまうのですが、たぶんそうすると可読性ですとか、あるいは見栄えの面で問題があるのでしょう。
上端に少し写っていますが、向うの方までいろいろな人の足跡が、海に向かって続いています。この100年の、先人たちの足跡ということでしょうか。
漫遊 第9回 谷間に咲いた中文書体(欣喜堂)
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/kinkido/POD/manyu09.html
香港発の書体もある。一九七九年に開設された写研香港有限公司を通じて、香港のデザイン会社に制作を依頼したものだそうだ。ミンカールと創挙蘭である。ほかに、中文(繁体字)文字盤として制作された書体で、国内用が未発売の書体もあるようである。
曾蘭隷書もそうだが、創挙蘭にも「蘭」という字が入る。書体の名称に「蘭」という字が入るのは多いが、これはなにかしら写研で制作したということである。創挙蘭も、和字〈かな〉は鈴木勉氏がリデザインしたものだ。ミンカールの和字も鈴木勉氏である。
なお、創挙蘭にはファミリーが作られているが、もともと「挙」というのは太さを表しているようなので、本来なら創蘭Eとなるべきところだったのであろうが、音が曾蘭隷書と紛らわしくなるので、一番最初に制作した太さ「挙」を入れて、創挙蘭にしたものと思われる。「創」は、香港のデザイン会社の社名なのだろうか。
欣喜堂のコラムから。
和字は鈴木勉 [wikipedia.org]氏が担当したとのこと。ミンカールもそうだったのですね。
今日の写真の例では、大連の連の字が簡体字(じぇんてぃーつー)になっていますね。町でみかける連の字は、大部分がこうでした。
記念が紀年。これってなんとやら先生の本で解説が載っていたはずですが読んでから5年以上経っているので記憶忘失。ふむ。
お、そういえばAR新藝体のGoogleImage検索結果を貼っていませんでした。
ん、検索結果に同社の違う書体が混ざってますが、まあ気にしない気にしない。
by fezn
| 2005-01-25 21:50
| Typeface
メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。
by fezn
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
最新の記事
そろそろBlog再開しますかね |
at 2015-01-31 04:32 |
ようこそFeZn/Bookm.. |
at 2014-12-31 23:59 |
スクープ! QWERTY俗説.. |
at 2013-06-20 01:56 |
更新してなかった月日に関する諸々 |
at 2013-06-16 13:24 |
「文字とコンピュータ」第一回.. |
at 2011-10-20 15:28 |
なんとなく作業用メモ……その.. |
at 2011-07-27 19:35 |
私家版・「様々な訓読み」(2.. |
at 2011-07-25 05:43 |
常用漢字表・付表=熟字訓(2.. |
at 2011-07-25 04:14 |
可動SPICA募集中(亮月製.. |
at 2010-10-08 20:56 |
(記事移転)「和文フォントの.. |
at 2010-09-18 21:22 |
(記事移転)先にアリガトウと.. |
at 2010-09-18 21:06 |
(記事移転)Excel で重.. |
at 2010-09-18 21:01 |
(記事移転)【memo】DT.. |
at 2010-09-18 20:57 |
(記事移転)『「成り立ち」「.. |
at 2010-09-18 20:47 |
(記事移転)グリフ主義そして疑問 |
at 2010-09-18 20:30 |
カテゴリ
全体Bookmark
Typeface
DTP
EDICOLOR
Script
Source
Stationary
Wandering
Books
TIBF
未分類
検索
ライフログ
最新のトラックバック
以前の記事
2015年 01月2014年 12月
2013年 06月
2011年 10月
2011年 07月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 07月
2007年 04月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月