(重複エントリ)『日本語活字ものがたり』刊行記念トークショー「活字デザイン今昔」内容一部メモ。

※以下は、はてなダイアリーにuploadしたエントリを(実験的に)まるまる転載してみたものです。はてなのHTML生成による表示をそのままブラウザ画面上でcopy&pasteしているので、読みづらいかもしれません。再編集すれば良いのかもしれませんが……
今後、Pomeraでの下書き方法(はてな記法でメモするのは「けっこう便利」なので……)を変えてみるか、「はてな記法→exblog最適化 のスクリプトを書く」か、「はてなダイアリーのupload済みエントリからの移植を可能な限り省力化してみる」か、何か方法を考えてみます。はい。

以下のリンク先のほうがよみやすいと思います。

『日本語活字ものがたり』刊行記念トークショー「活字デザイン今昔」 - FeZn/Journal
http://d.hatena.ne.jp/FeZn/20090217/p1


あと、snow8さんの、以下のエントリも参照。
小宮山博史×鳥海修「活字デザイン今昔」 - 雪景色
http://d.hatena.ne.jp/snow8/20090209/p1





『日本語活字ものがたり』刊行記念トークショー「活字デザイン今昔」



2009/02/08 13:12
(手書きメモからテキスト化)
2009/02/18 01:59~

※手書きメモから起こしましたが、一応クロウズドなトークだったところもあり、かなり端折っています。伏せなきゃいけないところとか、笑いを誘うところで「メモするヒマがなかった」とか、諸々理由はありますが。

→なので、参加可能ならば、無理してでも行きましょう!

 →「遠いから無理」と言われると何とも反論できないんですけれど……

『日本語活字ものがたり』刊行記念トークショー

「活字デザイン今昔」

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200902/_200928.html
日本語活字ものがたり―草創期の人と書体 (文字と組版ライブラリ)

日本語活字ものがたり―草創期の人と書体 (文字と組版ライブラリ)

* 作者: 小宮山博史
* 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
* 発売日: 2009/01
* メディア: 単行本

小宮山先生:

* もともと自分は活字史研究家になりたかったわけではない。書体をデザインするために勉強するに際して……たとえば矢作先生の本とかをみると、明朝活字が上海から来た云々ということは載っているが、その、さらに前の経緯が書かれていない。
* 活字の歴史を、「だれにでもわかりやすいようなものがあれば若い学生さんやデザイナーさんとかに伝わるのではないか」と考えて書き始めた。
o →物語形式でまとめたものは、おそらく初めてではないか。
* 佐藤先生(佐藤敬之輔のデザイン研究所)の跡を継いだが、佐藤先生の【書体史の研究】は、かなり“適当”だった。
o →それを越えなければならない。
o →で、本にまとめることになった。

(ここから対談。小宮山×鳥海)

* タイプデザイン……
o かつて、金属活字時代……原字・手彫り。使うサイズのままで作る。
o のちに、ベントン以降&写植……原字・手書き。
+ →大きく作っていくことができる。精度up
+ →=品質のup ? とは限らない。

* 字游工房(ジユウコウボウ)の場合:
1. まず12字……代表的な各エレメントを含む文字。
2. つぎに400字……代表的な文字。
o その文字に使っているエレメントを合成して、他の文字を作っていく。たとえば約6300字の文字集合。
3. ■■■■■■■■
4. 拡大出力したものをホワイトボードに貼って、修正していく。
5. 赤・青・緑のペンで、「ここを太く」「ここを細く」とかの指示を入れる。(というルールにしてある。)

* アナログ時代の原字制作方法……スライドで紹介。
o 原字用紙に字を入れていく。
o 硯で擦った墨で、文字通り「墨入れ」
+ 小宮山氏「なぜ硯?(墨汁とかポスターカラーとかあるけれど」
+ 鳥海氏「一説には『心を清める』というけれど……実際にはどうだか」
+ 鳥海氏「おそらく『筆の文化の時代からの残存形式』&『乾いたら水を加えれば元の濃さになる』etc.実際に“道具として便利”」
+ (コトバをそのままではなく、自分の使っている用語で置き換えている部分があります。人類学・民族学系の用語で。)
o 修正。その他。(略)

* 書(筆の使用)と書体設計
o 筆での“書”をきちんとできた方が良いか?
o →筆で字を書いた時の動きを知る事は大事。
o →→しかし、「綺麗に書ける」ことは必要ではない。

* 例:橋本さん
o 「四角の中に文字を入れるか、四角を打ち破るか」
o どちらかを選べるか。
o 文字を、特に「かな」を四角の中に押し込めるのは非常に大変。
+ ※「かな」は本来は四角ではないから。
o 「かな」は、発生&発達時は、ほとんど連綿体だった。
o 「文字を」ではなく「ことばを」続けている。
o 漢字は単体で(designして)OK。
o 「かな」は「次の文字につながる」ことを意識することが肝要。

* 字との対峙の仕方が変わるときの意識
o 明治時代、
o 漱石の『我輩は猫である』の中で、「年賀状、活版の話。」

* 平成明朝
o 「デジタル時代の明朝体」というコンセプトで設計された。
o 300dpiという前提で作られている。
+ その後、時代の進展により、出力機器は一層高解像度になったりしている。
+ カドを切り落としりしたたdesign。(低解像度でも大丈夫なように)
o 「かな」とか……“筆”的な動き・形状から離れて、きている。(詳細略)
o 最近のフォントの作品は平成明朝体に近づいている。
o 見る/作る/使う 側の、それぞれ皆が、筆を使って字を書かなくなったから。

* 石井明朝
o 原字は2cm弱。(17.55mm)
o 漢字も仮名も、筆の雰囲気を残している。
o Q:今、デジタル環境で同じlevelのフォントを作れるか?
o A:“なぞる”なら可能。“手本なしで作る”なら、こういう品位のある、やわらかい字はムリ。
o 石井明朝体は、拡大して各部分を見ると……
+ 線はゆがみ、
+ (線と線の間の)アキのバランスは悪く見える。
+ ■■■■■■■■
o 鳥海氏の写研時代の話
+ 既存書体のリファイン。
+ 大きく使いたい、という需要が増えていた。
+ 拡大すると上記のような歪みが目立つため、修正することに。
+ 48mm角の原字用紙を使って作業。
+ ガタついてるところは直す。
+ が、歪みは直さない。
+ ※直そうとしたら止められた。「『味』だから」と。
+ じゃあ『味』って何か? と問えば……説明不能。

* 書体の品格
o (流行り言葉を使ってみる)
o Q:書体の品格とは何か?
o A:「書体の品格とは何かわからないが、石井明朝には品があると思う」(中村氏の発言からの引用との由)
o A:「和服美女のうしろ姿」(鳥海氏)
+ ↑「前に回ってみたら、大したことない……かもしれない、というようなニュアンスも含めて。」
o A:「エレメントの形状とかバランス……も大事だが、それと『品格』は無関係。巧くコトバにできない」(小宮山氏)

* 現代のフォント環境
o 「昔と違って使える和文フォントは山ほど(約1600)あるが、■■■■■■(←引用自主規制)まともに使えるのは■■書体ぐらいではないか。」(小宮山氏)
o 「その■■つの書体は?」
o 「そんなこと口にできませんよ(笑)」

* 職人の話

* ヒラギノについて
o 作ったのは15年も前。
o 本文書体の宿命。世に行き渡るのに10年以上かかる。→先を見越した開発が必要。

* 書体の無名性
o 『日本語活字ものがたり』本文中、安藤末松の最高傑作の話
o 展覧会に出品した例
o ↑「象徴的」(by鳥海氏)
* 無名性……
o 本文書体は「水や空気のようなものであるべき」といわれるが、
o それは微妙に違うのではないか。
o →個性は大いにある。
o →「“水と空気”的なもの」ではあると思う。(小宮山氏)
* タイプデザイン……
o 個性を出しつつ、
o 「明朝体という枠組みを越えない、はみ出さない」……とは、どういうことか。
o (画像で説明)
+ 部位によって太さを調整する。
+ 活字彫りの職人もそうしていた。
+ そもそも書を筆で書くときも、そうしていた。→筆の身体知がある。
+ →そういう文化がなくなりつつある。

o 今の学生の作品とか……ゴシック体を多用している。(by小宮山)
o 硬筆文化ベースの、新しいゴシック体が必要とされ、出てくるかも知れない。

* 「組版ヤキトリ説」
o 和文は、四角の中にあっても、重心で揃えれば良い。大小あっても、タテでもヨコでも。……という説明方法。
o 「ただし最近は居酒屋でのヤキトリは」
* ナールの話。
o 漢字と仮名のサイズが殆ど同じ。
o 中村さん
o TVテロップを書いていた背景がある。→そういう文化からの流入。
* 桑山弥三郎さんたちの「タイポス」登場のインパクトがあって、そういう時代を切り拓いた。
o タイポスは写研でないと使えなかったが、のちにPC用フォントとして登場。
o 最新のnewsとしては、タイプバンクから漢字つきの「タイポスオールマイティー」が登場。

* カタカナのサイズ
o 例:平成明朝体
o カタカナが大きい。
o 現代……カタカナ語が増えてきたので。
o (同時に)漢字が減ってきている。
+ =ひらがなの頻度が増えた。
+ →ひらがなも大きく。
o 「何が読みやすいのか」についての考え方の変化。
o 但し最近は、回帰しつつある、とも言える。
+ e.g.モリサワを含め、各社からの「小がな」の登場とか。

* 目を養う
o 「沢山使って、目を養っていってほしい」(小宮山氏)
o 「沢山使う」=「沢山買う」
o →1書体、たとえば30,000円。
o ↑「安い」
+ 書体設計の手間と、
+ 制作の労力を考えれば。
o 「目を養う」→「自分なりの基準を作っていく。」
+ 「可読性のテストとか、という方向性ではなく。」(鳥海氏)




(追記)
まぁ、伏せ字のところとか、内容自体削ったところは書かずにおきますです。はい。
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by fezn | 2009-02-19 00:05 | Typeface


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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