竹村真一『明朝体の歴史』感想(その1)

さて、昨年末から竹村真一『明朝体の歴史』(思文閣出版、昭和61年7月刊)を読んでいます。いろいろな本と並行しつつ。

印刷そのものの歴史、書そのものの歴史から入っていってます。
でも、「我々が目にするようになった、この明朝体というモノ」について語るには、そこまで遡って語らねばならんのですね。

現時点、読破率は……まだ4分の1ぐらい。

ほかにも読むべき本とか諸々あったりする件とか、はい、いろいろありますが。
あと、先週(の、1/14[水])ぐらいになってようやく脳味噌が整理ついてきて、「あ。あの案件どうしよう」と気づいたりしたこととか、諸々ありまして。
なんだかなぁ、と思う次第です。(いや、自分に対して。)

脳と身体の大波小波のうち、細かい波は自分にとっても認識しやすいですが、大きな波ってのは存外認識しづらいもので、最近になってようやく「あー。これまで僕ぁ疲れてたのね」と気づいたりしまして。


……あれ?

…………なんか先週、この話は既に書いたような気がしてきました。(←ぜんぜん脳味噌恢復してないじゃん。)



さて、明朝体の歴史に関する各種記述について。

以前から、webやら紙の本やらで、明朝体の歴史に関しては相矛盾する……と言えそうな言説がアチコチにあることを感じています。
僕が仕事として編集したうちの初期の本では、コラムの中でこんなことが書いてあります。(直接書いたのは別の人だが、文章は若干いじった。今回は直接の引用ではなく一種の“記憶スケッチ”)
いわく、「明朝体は元々、中国の僧侶が、平らな筆で書いた」
一方、僕自身の「FeZn/Bookmark(http://fezn.exblog.jp)」におけるエントリでも言及したと思うけれども、こんな意見だってある。
「明朝体はヨーロッパ人が作った書体だからか、中国人は明朝体が嫌い」
http://fezn.exblog.jp/2204525/

この矛盾。
いや、これらは実のところ、厳密に各意見の本体を確認していくと、それらの示すところは実は矛盾なく一体としてまとめることができる。……ということを、最近ようやく自分の中でまとまりがついてきた気がします。
まあそれについては孫先生の論文やら講演(……僕もレポート書かなきゃなあ)を参照していただくことにして、『明朝体の歴史』の読書感想文は……また後日に続くのでした。たぶん。

(ほかにもせねばならんことは山積みなんですが、まあ、手近なところor目の前にあるものから片づけていくということで……)
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by fezn | 2009-01-20 23:28 | Books


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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