「拡張漢字CとGlyphWiki勉強会」に挑んでみた土曜日。

さてさて、1/18の日付でupするのは1/17[土]の出来事。実際にupしているのは1/22というこの矛盾。まあそんなことはさておき、「拡張漢字CとGlyphWiki講習会」に関するメモ(に過ぎないもの)を、ここにまとめておく次第。(まとまってない、というツッコミは受け付けます……)

※公開webで書いてはマズイものは削ったハズですが、なお問題ありましたらご教示ください。m(_ _)m
※あと、急いで打ったので、誤字や、文字規格関連の数値に間違いがあるかもしれません。
※それに、なにぶんこの分野は(「も」?)不勉強で、聞き取りきれなかったこと、意味を取り違えたこととかも多分あると思います。はい。

正確なことについては、mashabowさんが理解されていると思うので、下記をご参照あれかしー。

拡張漢字C & GlyphWiki勉強会と、「世田谷でみかけた書体」展関連トークイベントに行ってきた - しろもじメモランダム
http://d.hatena.ne.jp/mashabow/20090119/1232384167




さてさて、カメラ博物館(http://fezn.exblog.jp/10233754/)見学から移動してきた鉄と亜鉛。
神保町の駅で降りて徒歩数分、
事前に「Googleストリートビュー」で道順をしっかりチェックしておいたのですが、調べてあったのは「東からのルート」で、今回辿ったのは「西からのルート」でした。……意味無いじゃん。
それでも開始15分ほど前に会場に到着。「早すぎたかな?」と思って数分ほど時間をつぶしてから会場入り。
初めてお会いする方々もあれば、見知った顔も数名……。

今回は、このイベントのためにノゥトPCを担いで長距離移動する羽目になりまして、結構重い思い(←あ、韻ふんでる)をしました。翌日の「武道の稽古」がキャンセルになったので、まだ助かりました。それもあったとしたら「荷物に道着がプラスされて、ひどく重いことに」&「翌18日は電車での1時間移動で、かなりタイトなスケジュールに」なったからです。
基本的には、上京時には「せっかくなので」と、稽古日程と噛み合うところを探すのですが、いやしかし今回は上記二つの理由から、キャンセルになって良かったです。はい。



2009/01/17

拡張漢字CとGlyphWiki講習会
http://atnd.org/events/252


b0062477_18212256.jpg

↑写真のピンボケはわざとですよ。いやホントに。あと、変に色が変わってる場所も、塗りつぶしたりした結果ですから。いやウソじゃなくて。



★★★拡張漢字C & GlyphWiki勉強会★★★
★★「●●●●●●●●」(川幡氏)
↑演題を書き忘れたっていうオチが最初についてるンだ。これが。

★拡張漢字Cとは?
2008年12月1日制定
unicode
1993から順次増加していったが……
2000年に一気に爆発的増加
(今回もさらに4000文字、一気に増加)
 →だが今回の4000文字も、現在すでに70000字あるので、全体からすると微々たる増加。

統合漢字は「たぶん」74387字


異体字はどれくらい?
→だいたい3万字ぐらい。


拡張漢字Cのソースは?
東アジア各国の古代文献とか地名から新しい幹事を集めている。
(従来すでに、国別の文字コードからの蒐集は終わっている。拡張漢字B以降は辞書とか出版社外字)
今回の増加は中国&台湾が7割

★日本の出典
拡張BまではJIS漢字メイン

拡張C,Dは今昔文字鏡の「国字」
 日本の動植物、地名など
 これらの詳細についてはIRG N1225 参照

汎用電子情報交換環境整備プログラムからは、約367(?)字


★中国の出典

★UTCの出典
一部に誤字。「やまいだれ+うり」……本当は「つめ」とか。

★『大漢和辞典』と拡張漢字C
UCSにない漢字は187文字(うち、補巻77字)
補巻は804字中17字も入ってる。(本巻からは5字だけ)
※補巻は国字中心。

★拡張漢字Cの出典
今後は「出典をすべてscanデータで出すべし」という方針に。
だが、律儀に守っているのは日本と中国ぐらい。。
 未提出多数とか、「人名だから」出さずじまいとか、出典非明示→取り下げ、とか。
(※このあたりはきちんとメモしたけど、公開用は少し削った)
※数年の間だに担当者が代わってしまい、出典が不明になること、なども多々あり。


★今後の日本の動向
・汎用電子情報交換環境整備プログラム
 登記・住基・戸籍などから集め、利用頻度がそれなりに高いと考えられる漢字。
 今後、拡張E(?)に3000字程度を提案予定。
 比較的重要性が高いと考えられる120字はUNCとして提案
 語幹漢字は、WG2/IRGにて2600字を提案済み。→そのままIVSにすることも可能。

★今後の漢字の制定予定
 UNC
 拡張漢字D……(Cが7年かかってもこの状況だし)まだまだ時間がかかりそう。
 その後は拡張漢字E (少なくとも日本・ベトナムは大量の漢字追加を要望)

★漢字をどう使いこなすか。
・使えるソフトウェア
 ・拡張漢字C
  HTMLでの表示はFireFoxで可能
  Emacsで利用可能
  Office系は未詳
 ・IVS
  GDI++、一太郎、Emacsで利用可能
  ブラウザは未だ。

→Emacs上で、「その文字(のコードポイント)も入った、当該文字の出典リスト」を開く実演。
 →実習の最後で、「いま作成した文字群のフォント」を生成&読み込んで表示、
  →実際に、「いま作った字形(グリフ)が表示される」ことに。
   (かつ、作った文字の出典が判る)

★最後に
 今後の国際漢字は、特定地域の特定状況でしか必要とされないものが大部分になる。
 拡張漢字B,C以降は「必要に応じた」漢字図形の取り出しが必要になる。
 ・今後は符号に対して表示以上に検索/照合などの機能が求められる
 必要な漢字を必要なだけデザインして必要な場所でのみ使い、用例などはwikiシステムで蓄積してく
 etc.




★Q&A
出典の重複は? → 320文字。

新しく漢字が作られることは?
→ある。例:中国の元素記号
→ http://glyphwiki.org/wiki/Group:%E5%85%83%E7%B4%A0%E8%A8%98%E5%8F%B7





★★KAGEシステムとグリフウィキ(上地氏東京工科大学)
漢字DB計画

★グリフウィキ
・グリフ=ここでは「漢字字形」

・漢字字形のonlinedatabese
・webUIを持つ。
・明朝体字形を扱う
・自由に無償でetc.

必要なものを必要な人が使う、という環境へ。

★KAGEシステム
・TTフォント
 →輪郭情報。素人には編集困難。
・KAGEシステム
 →骨格情報による記述(データ化)
 2~4座標による骨格の表現
 &「頭」と「末尾」のフラグをくっつける。
→肉付けエンジンを用意。
 →骨格+形状情報から明朝体字形を生成する。

・既存の登録グリフを部品として使う。
 ###(≒合字、か?)

★WikiWikiWebの利用
 ウィキ=閲覧だけでなく内容を編集することも可能なWebページ
 共同・協同、分担作業。
 wikipediaのuiを参考に。(中身はperlでフルスクラッチドなので別物)

★各種公開データの利用
 自力では限界が。
 字形を200~300つくったところで、さすがに「あきた」
 師先生から援助
 よそのデータを取り入れた。

・同定のない自由登録=類形グリフの乱立
 →「関連字」の導入→UCS字への結びつけを強制。
 IPSJ-TS 0008の利用。UCS内異体字を”関連づけ”
・IDSデータの利用によるデザイン支援
 IDS=Ideographic Description Sequence
 CHISEプロジェクト


★自由なライセンス
 グリフウィキは「Free」
 ・無料である
 ・自由である。
 ・改変の有無や商用・非商用にかかわらず

★グリフのデザイン
 Adobe Flash(SWF)を用いた字形エディタ
 ・初めて……15分程度
 ・慣れると……2~3分に短縮。
 ・&IDSを用いた自動作成支援も。


(円グラフで表示)
最初7000、自動生成で一気に30000
過半は自動生成
ボランティアユーザーも5000


★フォントファイルの生成
 登録データから任意の字を選んで生成可能
 etc.
→花園明朝
 2007年6月、1stリリース
→派生として、ほかのフォントの一部にしている例もある模様。

★再編集による品質の向上
 番号による版の管理

★問題となりうるケース
1:初心者の主観によるデザイン、字体変更
2:ロゴに類するグリフが登録されたときどうするか


★課題と展望 UIの言語の追加とか
 UIの改良
 字形エディタの改良
 書体生成エンジンの改良
 ゴシック体の生成とか

・webフォント(動的DL)Firefox3.1
 情報交換の敵だった「外字」が、「ネットワークにつながっていれば大丈夫」という時代になるかも。
 これが、もしOSレベルで対応すれば……。

★グリフウィキの紹介
 1ページ1グリフ
 任意のページ名 ※大漢和辞典…dkw、元素記号文字…ium、で検索
 KAGEシステムのデータそれ自体は数値。
 →専用エディタ
  自動生成、自動配置etc.対応

 グループ機能。→page名を羅列。→フォント生成。



★★文字デザインの分野について スケルトンシステム(加納さん)

全体的なバランスをとっていく。
一般的なレタリングの知識の応用。

1:矩形を分割するときは、下を広くとるほうが均等に見えて安定する。
2:異なる形状を均等に見せるには、形状にあった大きさを重心を調整する。(丸と四角では、四角のほうが大きく見える。)
3:はらいが書体を大きく印象づける=特徴づける。(直線に近いほうが筆の運びに近い)
4:左右の払いが交差する位置は、もっとも曲がりが強い部分で。
5:左払いは短く見える。(明朝体の左右はらいは終端の形状の影響で顕著。※終端が細く見えるため。)
6:はらいの生える場所(1) 例:「オ」→そのままにするとごちゃごちゃして見える。
7:はらいの生える場所(2)……高さ 要素の縦幅によっても、生える位置は変化させることが必要。

6,7について……本当は「データ上は座標を一点にしておいて、自動計算でずらす」ようにしたいが、現時点では人間側の「コツ」で対応するしかない。






★★実演、実習
例:
http://glyphwiki.org/wiki/u2a888

■簡易調整機能。
 (IDSを使って)機械生成されたものを、候補から選んでクリックするだけ
 →機械では判らない、微妙な差異を、人間の目+カンタンな操作で補正できる。

■部品の自動配置

■ゼロからの作成

■部品の組み合わせ
 例:http://glyphwiki.org/wiki/u2a701
 undo、redoは20stepまで可能。

■変更要望とか
 その場で聴取して上地氏がメモ。→出来るところは改善。
 ※ただ、あまりに高機能にしてしまうと、有償で作成しているベンダとの問題が……

■字の由来を探る
http://glyphwiki.org/wiki/u2a700
→本来は崩し字で、それを楷書体的・明朝体的に整形したもの……かと思われる。


皆さんスゴイ勢いで、配布資料を基に文字(ここでは字形、か)を作っていきます。




懇親会
2009/01/17(土) 19:00ごろ~

なにぶん http://d.hatena.ne.jp/mashabow/20090119/1232384167 にある通り凄まじくディープな会話が飛び交うので、概略や「その話が何のカテゴリに属するものであるのか」等を追いかけるだけで精一杯。
タイミングを見て「それってどういう字で、どういう部分の線の違いの問題ですか?」といった質問をして、手元のメモ帳に字形差を図示していただいたりした次第。……安岡先生とか小池先生とか、頭の中とコトバの情報だけで、実質的にはそれらの図形・画像情報を脳同士で交換しているワケで、「うひゃあ実質的にはもう脳直結UIの図形情報交換は実現してるよ!」と心の中で叫ぶ鉄亜鉛でした。

(以下、手書きメモの転写なるも、殆どは「文字の線が云々」とか、あと“ここでは書けない話”なので、数行で完結。)
IDS セマンティック/フィジカル
段玉裁
AC1700年代
『説文解字』→段注
→東海大のオザキ先生。『段注』全8巻予定で訳しつつあったが、5巻でストップ中。

阿辻哲次

GITチュートリアル



……で、濃密(すぎる)時間を体験した鉄と亜鉛は、そのまま夜の街を歩いて当日の宿へと移動。
神田神保町の歩道には、たくさんの雪像が並んでいました。どうやらその手のフェスティバルだった模様……


(ちなみにこの文書は、当日持ち込んだノウトPCで記録したあと、別の携帯型マシン(別項参照)で編集し、最後にメインマシンのデスクトップ機でまとめあげました。なんたるコラボレーション!)←違。
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by fezn | 2009-01-18 23:16 | Wandering


メディアの海の片隅で、ぷかぷかと漂っているクラゲ。文字とか組版とか、勉強中。


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